問題を解決するには「問題解決技法」を身につけること‥という教訓の書 | 考える道具を考える

考える道具を考える

The instrument which I think

問題解決授業
人間生きていると、問題は山のようにある。

とは言え、問題意識‥‥という言葉があるように、
問題を問題として認識しなければ、
問題はない。

では、問題とは何か?

それが問題だ? ‥‥ 

このベストセラーになっている「世界一やさしい 問題解決の授業」(渡辺健介著 ダイヤモンド社 2007年6月初版 刊)は、問題解決の技法を、子供たちの興味のある題材を例にとって分かりやすく解説している「世界一やさい」メソッド解説のノウハウ本である。著者の渡辺さんは、マッキンゼーという世界的なコンサルタント会社で得たメソッドを下敷きにして、問題解決の思考法の楽しさを伝えようとしているのですね。

何が世界一やさしいのか、MBA級のメソッドを解説した出版物でありながら、その応用の舞台を日常の軽い問題においているからなのでしょうか?

しかし、どのような問題でも、
問題に大きい小さい、重い軽いはない。
ビジネスの現場でも、
十分に応用できるツールが満載されているのは確かです。

紹介しているメソッド(ツール)は、
●分解の木‥主に問題の原因分析に活用される
●はい、いいえの木‥これはYes,Noで展開されるフローチャート
●課題分析シート‥課題解決のための仮説、検証、分析シート
●仮説の木‥話の道筋を整理する
●マトリックス‥これは二次元分布による問題の意味分析か?
●よい点、悪い点リスト‥それに評価軸、評価シート

こんなところでしょうか?

そして、実に分かりやすい言葉を選んで、
これらのメソッドが現実の問題解決に役立っていることが、
読み終わってみたら理解している
という仕掛けになっている。

メソッドをメソッドとして学習するのではなく、
現実の問題解決のための「思考の展開」を進めていくうちに、
知らず知らずのうちに身についている
ということなのですね。

‥‥考え抜く技術、考え抜き、行動する癖をつけること‥‥
この本の主眼は、この点にあるわるわけです。

問題を複雑に考えがちな、大人への警鐘でもあるようですね。
楽しく読めました。