
隔月で発行されている団塊世代向け情報誌「東京・大人のウォーカー」が面白い。
何が面白いかと言えば、その記事編集の「目線」だろうか?
ここ数年、マーケットサイズが大きいというだけで注目されている団塊世代向けの専門誌、雑誌が次々と発刊されている。多くの先行する情報誌は、ほとんどが、「大人としてこうありたい!」という、一つ上の目線で構成されている。
ちょっとお金持ち‥あたりにフォーカスして、ライフスタイルの様々なジャンルの商品情報を提供しているのが共通といえるかな?
つまり、大人のファッション、アクセサリー、車、時計、自転車、家。それに趣味の領域では演劇、音楽会などの文化情報。夜の大人ライフを格好よく見せるバーや高級レストラン。これらの「ちょっと手を伸ばせば体験できる」レベルの情報ばかりが満載されている。
これらの情報の作り方は、「あるがままの自分」と「ありたい自分」との差分に、情報誌購入のニーズをキャッチしようという、従来型のマーケティングが見え隠れする。
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しかし、この大人のウォーカーは、こうした細工がない。普通の団塊世代の、特にオジサンに目線を当て、目線の高さで情報を提供している。だから、隣り合う大都会の中で、最もコントラストが明確な、銀座と新橋を組み合わせて特集を組んでいるわけだ。
芝居の情報も三宅裕司さんのエキセントリックの「昭和クエスト」(これは面白い芝居です!)を紹介するが、ミュージカルは紹介しない。映画三丁目の夕日の続編の広告は載っているが、エリザベスは乗っていない。
東京に集まる巨大な人の波の中に、団塊世代を見つけ出し、東京というエリアに足場を置いて、東京に遊ぶ。そしてタマには地方に視線を送る。今回も秋冬の奈良の特集で、団塊世代の憧れの町、奈良、京都を視野にいれている。
三年目を迎えたこの情報誌に、安心を見出す団塊が多いのですね。(でも、それを体現するのは、表紙を飾る中井さんではないと思うけど‥)