既に忘却の川に流されてしまったようだが、「あるある大辞典」という番組があった。健康をテーマにした番組で、そこで発信される番組内容によって、視聴者は翌日の健康に役立つ商品の買いだめに走った。
納豆がスーパーやコンビニから消え去り、ちょっとした情報パニックが起こった時、専門家から番組内容の「誤り」についての指摘が入った。「納豆」が悪いのではなく、その効能についての捏造疑惑が問題となった。
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私の友人にテレビ、映像関係の仕事をしている男がいる。テレビ局の番組づくりのための情報を収集したり、分析して番組内で取り扱ったり、場合によっては人も派遣し、テレビ局にとっては欠かせない存在となっている。
彼は、当然、極めて律儀なリサーチゃーでもあるので、情報を捏造したりしない。しかし、日常的に放映される番組のための情報には限界があるという。
特に最近は、日本語ブームであったり、食のテーマであったり、トーク番組であったりが多く、タレントがどっさり雛壇に登場して、QAに答える種類の番組が多い。当然、どのタレントにどのような回答をさせるか、そのシナリオづくりには頭を悩ますのだという。また、どんな人を登場させるのかも、彼の役割だという。
その彼と話しをしている中で、外国人の同時通訳の捏造のことも話題に上った。
外国人の科学者や専門家の語ることには、依然として日本人は鵜呑みにする傾向が強く、まったく違った発言をしていても、日本語に通訳された内容を見た場合は、ほぼ100%がねその発言は正しいと思い込んでしまうそうだ。
映像表現のマジックは、今のところ「大衆迎合型」なので、実はそんなに深刻ではない。しかし、一旦、ある種の権力の意図が入った時は、権力の意志の伝達機関としての機能が働いてしまうということを、忘れてはならないのでしょう。
それが本当のテレビの力‥なのですね。