ダニエル・ジェンガの走りを見た 東京マラソン | 考える道具を考える

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 東京で初めての市民マラソンが行われている。

 ダニエル・ジェンガの走りを間近に見た。ほんの少し前に終わった東京マラソンを沿道から応援した。まだまだ市民ランナー3万人は、続いているが‥。

 世界レベルのランナーを一度見たかった。浅草雷門の当たりで待ち構えた。雨が非常に冷たい。最悪のコンディションじゃないか‥。 ‥‥沿道の傘が邪魔で、遠くからやってくる選手の姿は見えない。むむ。



 冷たい雨が降り続く中、先導の車が見えたと思ったら、あっという間にトップランナーはやってきた。

 長身‥しかし、軽く、跳ぶような走り。息遣いも聴こえない。スーッと過ぎ去っていく。

 浅草、雷門の近くは、27キロ付近。このあたりで、勝負が掛けられるかと、楽しみにしていた。

 でも、仕掛けは意外に早く、銀座付近でジェンガがスパートして、ほぼ、その時点で勝負は決まってしまった。目前を跳んでいくジェンガ選手は、滑らかなフォームで、大きなストライドで、そしてあくまでも軽い。どこにも、無駄な力が入っていない。

 しかし、後続の日本選手は、体が揺れている。ブラジルからやってきたアテネオリンピックの銅メダリストは、思いの外前傾が深い。期待の油谷選手は、既に限界か?

 ‥‥

 マラソンや駅伝は、日本人が本当に好きなスポーツだ。都心のど真ん中を市民ランナー3万人が走るイベント。完全に都心はマラソンのステージに変身した。車もなく、静かな都心が、演出されること自体に賛成だ。

 ハレとケ。日常と非日常。そんなコントラストを失っている東京という大都会が、静かにひと呼吸しようとしている一日。

 こんな日が、あってもいいと思いました。