教育基本法の改革について、「教育再生会議」の話題が続いていますね。
「ゆとり教育」がもたらした負の側面を改善しようという考え方には、基本的に賛成します。
しかし、その改革の概念が、「時間」を軸とした考え方に立脚していることに疑問を感じることも確かなのですね。つまり、学校の授業時間を減らしたことが「教育」の結果を悪くしているという認識です。
だから、授業時間を増やしていこうという考え方が、実は、時代の変化にマッチしていないと思えるのです。
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ところで、ホワイトカーエクザンプション。厚生労働省と財界が、企業のホワイトカーの就業形態を改善し、完全自由裁量制にするというワークスタイルの変更についての法案が、参議院選挙への影響で見送られるという報道がされています。
現代の仕事は、「時間」で計られています。9時から5時まで。会社に出勤して働く、というワークスタイルの考え方を、時間に拘らずに自由な働き方を選択して、結果だけで評価していこうというアメリカのワークスタイルを示したものがホワイトカラーエクザンプションの考え方ですね。
これは、「時間」という評価尺度を変えていこうとする考え方です。
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働き方と学び方。人間としての基本的な営為に関わる重要な議論が、いずれも「時間」という概念での評価に基づいているのに驚かされます。
現代の多様なライフスタイル選択の時代において、一律的に「時間」の軸で評価しようとするのには無理があるようです。
学校の教育の問題は、学習時間を増やすことではなく、学習の質を転換させること。学習とは最も人間的営為ですから、学習の楽しさを体得することが大切ですよね。そのためには、基礎力をつけるまでは我慢して学習し、応用力で楽しむという図式を展開することが大切なのではないか‥そのためには、時間の概念ではなく、空間の概念で捉え直すことと思えます。
ホワイトカーの働き方も、時間の縛りから、空間としての結果の縛りへと変化させようとしているのではないかと、そんな風に思います。
皆さんはどう思いますか?