タイガーウッズとベンホーガンと中部銀次郎さん | 考える道具を考える

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The instrument which I think

銀
 タイガーウッズが宮崎に来ている。ダンロップフェニックストーナメントに出場している。本日が最終日。現在トップタイ。多分、優勝するでしょう。 

 現代ゴルフ界で最も美しいスウィングの持ち主は誰かと問えば、ウッズだという答えが帰ってきます。そして最近、そのスウィングをじっと見ていると、モダンゴルフの開祖、ベンホーガンのスウィングに類似している点が多くあることが理解できてきました。

 パーシモンでできた道具やスモールボールを使っていた時代の最もベーシックなスウィング理論を確立したベンホーガンと、テクノロジーを活用した現代のクラブやボールを使いきろうとするウッズ。

 しかし、小さなボールを小さな目標に向かって飛ばそうとするその人間の動作にには、共通するセオリーがあるように思えてなりません。

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 ところで、2001年に急逝した日本のアマチュア界の雄、中部銀次郎さんの著作はずっと読んできた。ゴルフというスポーツを通して、人間の生き方、他者との関わり方などに関する「範」が描がれているように思えたからだ。

 そして中部さんの著作を熟読していると、最も美しいスウィングの追求こそ、最も優れた生き方を反映するということをしみじみ思うのですね。

 アドレスに始まりアドレスに終わる。それがゴルフだ‥この言葉が一番好きですね。そして、仕事に対する姿勢も、対人関係の姿勢も、自分の現在や未来に対する姿勢も、全て「アドレス‥すなわち最も基本的で、最後まで重要な構え方」で決まるということを、反復して体得していきたいと思っています。

 ◆写真は「ゴルフの大事」(ゴルフダイジェスト社 2006年1月刊 三好徹さんとの対話集より)