涼風真世さんとマリー・アントワネットの類似性 | 考える道具を考える

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涼風真世 帝劇で「マリー・アントワネット」が始まった。

 主演のマリー・アントワネットに涼風真世さんが抜擢された。

 ‥‥作家のミヒャエル・クンツェと作曲家シルヴェスター・リーヴァイのコンビに、東宝は構想10年と温めてきた世界に日本から発進するオリジナル・ミュージカルの企画、遠藤周作原作「王妃マリー・アントワネット」のミュージカル化を依頼し、快諾されました。‥‥ということで、日本が世界に先駆けて上演する初めての試みの作品となったわけですね。

マリー原画 それにしても、18世紀末のフランスに吹き荒れたフランス革命を舞台にしたこの作品には、激動の時代の人間模様が十分に表現できる時代的材料は溢れているようです。

 日本の戦国時代に近い、国と権力と民衆と‥という物語性は、遠藤周作先生が書き下ろしたことで、一層厚みをましたともいえそうですね。

 それにしても、我が世代のアイドル涼風真世さんと、実際のマリー・アントワネットの姿が実にぴったりなのに驚いています。

 似ているのです。本物にそっくりなのですね。

 似ているということは極めて大事なことですね。それ自体が既に物語性を表現してしまうからです。演じるのではなく、演じることが宿命づけられた作品とでもいうのか‥。

 日本のミュージカルが大好きな方々には、山口祐一郎、高島政弘、林アキラなどなど豪華キャストに目を奪われがちですが、これは涼風さんの当たり役になる可能性が大きい大作といえるでしょうね。

 11月にはじまったばかりであり、まだまだ、客席との呼吸あわせも「これから」という感じであり、また、場面のあちこちに、レミゼ、エリザベートなどを彷彿とさせるイメージが付きまとっているとはいえ、成長していく日本版ミュージカルの代表作として発展していくことを期待していいでしょう。