東京の石畳 | 考える道具を考える

考える道具を考える

The instrument which I think

チョコ
 これだけ拡大すると、
 この写真がなんだか分からないでしょうね。

 そうです。
 これは、東京麹町にある
 パティシエ・シマの生チョコなんです。

 バレンタインの時期には
 大手百貨店のウィンドウを賑わす
 この「東京の石畳」という名のチョコですね。

 真ん中を爪楊枝でつついたので
 石畳の姿が崩れていますが、これはまことに美味でした。

 私は食に関しては殆ど知識もなく、また、味を見分ける? 力もありませんが、
 小さな箱庭の中に敷き詰められたこのチョコからは、

 夕暮れの町並みの中で、ガス塔の微かな灯りに照らされている
 石畳のイメージが連想されたのでした。

 僅か5センチ四方の箱の中に描かれる小さなドラマ‥‥
 久しぶりに詩的感傷に酔った。少し大袈裟ですけどね‥。

 絶妙のネーミングに刺激を受けて、
 脳の機能にある人間の「記憶の編集」作用によって、
 ちょっとしたポエジーが誕生するって素敵ですね‥(笑)。

 これが単なる「生チョコ」として売っていたら、ここまで連想はできなかった。
 うん、そうだね。

 ディテールを拡大した視点で、モノを眺めて見る。
 見えなかった世界が見えてくる。これってちょっとした「幸福感」ですね。

 幸せになろうとすることを、恥じることはない。きっと。