最近の東京都内では、丸の内、汐留、品川、六本木界隈、秋葉原などなどに高層ビル群が立ち並び、新しい都市の姿が生み出されています。
東京オリンピックを境に、急成長を遂げてきた日本。まさに、高度経済成長時代を象徴するのは「建築の音」だったと思います。
都市とはうるさい場所だという印象を受けたものですが‥今日のこれらの高層ビルの建設に「音」はほとんどなく、実に静かに天高く積み上げられていくという印象があります。
ところで音のない世界、つまり「静けさ」は、何で感じることができるのでしょう?
坐禅を組んでいると、「静けさ」を知ることができます。
本当の「静」の世界の中にいると、「静」そのものは感じられない。シーンとした中にいて、時々聴こえる「庭の木々が風に揺れる微かな音」によって、「静」を感じることができるのです。
雪が降る音を「しんしん」と表現する表現美学。早朝の奈良、薄もやの中に時々聴こえる鹿の鳴き声‥。
心が疲れた時、「静けさ」の中に浸ってみると、確かに身体が「静かになっていく」ようです。
皆さんも、お近く禅寺で、「静けさ」を聴いてみてはいかがですか?