映画「RENT」(レント)の同時代性 | 考える道具を考える

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 ブロードウェイミュージカル「RENT」(レント)が映画になって上演されている。行列ができるほどの人気だ。

 1989年のクリスマスイブから1990年のイブまでの一年間。ニューヨークイーストヴィレッジ。貧乏な若き芸術家たちが繰り広げた、愛の物語。シーズン・フォー・ラブ。

 しかし、時代はエイズが発見された不安の時代。同性愛、ドラッグ、権力、死など社会的な問題がクローズアップされ、衝撃を与えた時代でもあった。そんな時代にイーストヴィレッジのロフトに転がり込んで住んでいる若者たち、音楽家、映像作家、ダンサー、哲学者等が繰り広げるドラマが「RENT」だ。

 映画は初演の舞台のキャストを再集合させて作られた。脚本はジョナサン・ラーソン。オフ・ブロードウェイで初演されてから爆発的なヒットを続けることになる直前に急死してしまったラーソン。現実と脚本の中の世界と、キャストの実体験と、社会問題とが複雑に絡み合ったドラマが観るものの心を打つのですね。

 1つの時代のドラマが、普遍性を持つ。
 現在のイーストヴィレッジは美しい町並みに変貌した。しかし、その時代を同時に生きた私は、この時代を描いた作品によって、長く語り継がれる人間の心のありようが普遍化されているのに気がついたのでした。

 音楽、歌も最高です。

 久々の感動でした。

 是非、ご鑑賞ください。