蜷川幸雄さん演出のシェイクスピア作「タイタス アンドロニカス」を、さいたま芸術劇場で観た。
ニナガワ・シェイクスピアの一連の演出作品だが、この「タイタス‥」は、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー主催「シェイクスピア・フェスティバル」に正式招待されている作品でもある。
このフェスティバルは、全世界からカンパニーが招待されて一年間に亘ってシェイクスピア全37作品を上演する大規模のもの。日本のニナガワがどのようにシェイクスピアを解釈し演出するか高い関心が持たれているという。
ストーリィは、帝政ローマ時代の権力争いに伴う復讐劇だ。内容的にはオドロオドロシイものだが、ニナガワは、舞台全体を「白」で統一し、血飛沫を真っ赤な繊維で表現する。何よりもその衣装の楽しさだが、日本の伝統衣装?_「丹前」とも思える被り物を羽織っての芝居には、おそらく海外の人々も驚くだろうな‥などと観ていました。
吉田剛太郎さんのタイタスも、いつも通りの迫力と安定感です。
日本的感性を巧みに配したニナガワ演出を見るにつけ、日本独自の伝統文化が近代演劇に反映されるときに放つ火花は、凄いと思った。