数学者 藤原正彦さんの「国家の品格」(新潮新書)が大きな話題となっている。
藤原先生は、「若き数学者のアメリカ」(新潮文庫)で日本と日本人に衝撃を与え、「祖国とは国語」(新潮文庫)で日本の教育の問題、とりわけ国語教育の問題に鋭いメスを入れた。
思えば、これらの一連の著作は「数学者からの日本語論」である。しかし、藤原先生の「日本語」は、絶賛されている。
‥‥数学者にして、華麗なる文章家。学問、文化、科学を愛すること、並ぶものなし。‥‥(斉藤孝評)
論旨明晰、情熱の伝達力抜群。
現代日本語のお手本。‥‥日本語に関心を持つ私が密かに熱愛していた藤原先生がメジャーになってしまった。
言葉は人。人は言葉。
その背景に深く、大きな「教養」の存在、という指摘。
現代の日本人に最も忘れられている、この「教養」という言葉を、私もしっかり考えていきたいと思うのだ‥‥。