ライフ・イン・ザ・シアター
ロバートに市村正親、ジョンに藤原竜也。今をトキメク二人の役者が演じる二人芝居だ。シカゴの天才デイヴィッド・マメットの作品で、小田島恒志さんが翻訳、演出はポール・ミラー氏というキャスティング・スタッフィング。
老いてく俳優(市村)と新進気鋭の若い俳優(藤原)のかけあい。基本はコメディだという。楽屋での様々な会話。
「本当に? そう思う?」 この台詞を市村さんが放つ時、侘しさがあふれてくる。笑いの中の悲しさ‥。
確かに、楽しい。面白い。笑える。
そして、悲しい、侘しい、苦笑する。
二人芝居の台詞。それは、コミュニケーションの基本的な流れを彷彿とさせる。しかし、言葉のキャッチボールの基本は、相手の胸をめがけて、相手が一番取りやすいところに投げるのが原則だが、二人芝居の言葉のキャッチボールは、言葉が空中で静止して、淡く消え去ってしまいそうだ‥。
私は、今、自分の言葉のボールを、輝くように相手に投げ返しているのだろうか?
そんな風に市村さんと同世代の心は、悲しかったのです‥