漢字暦というカレンダーがある。
白川静先生が監修している漢字の起源の文字の数々が、カレンダーと共に楽しめるもので、数多あるカレンダーの中でも最も好きなものだ。
特に先生が長年の研究を通して発見したことは、「文字は神と人との交通の手段であった」ということらしい。文字を書くということは、心から願い、祈ること。命がけで誓い、神に対してその覚悟を表明することなのだそうだ。
うん。こういう気持ちで文字を書いてきたことはなかった。文字を書くという行為そのものを、もう一度違う視点で見直して見ると、軽率な落書き風な文章の綴りは控えねばならないとも思う。
白川静先生の「常用字解」は、辞書ではあるけれど、読み物でもあると思う。漢字を見つめていると、確かに、人間の覚悟が見えてくるから不思議だ。