ドラマ:Destinyの感想(第1話〜7話) | テレワーク太郎のブログ

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何を書いたらいいかよくわかっていないので、友人に「書いてみてー」と言ってもらったネタなどについてつれづれに書いてみます。

ドラマ「Destiny」(2024年春にテレビ朝日系で放送中)…友人に観てみてと紹介され、7話まで一気見してみました。

(TVerでは一部しか見られないので、TELASAという配信サイトで見ました)

 

 

視聴の感想

以下に、正直な感想を書いてみます。

異なる意見もあるでしょうけども、その意見も全く否定しません。

(内容にはネタバレを含みます!ドラマを視聴後に読むようにしてください)
 

  ドラマの概要

真面目な性格で司法検事を目指す大学生の主人公の石原さとみさん役の「奏(かなで)」さんが、大学で友人にもクズと言われる亀梨和也さん役の「真樹(まさき)」と初めは友人になり、その後恋する話ですが、その後色々事件が起きていくという話ですよね。

 

 


(テレ朝Webサイトより転載)

 

  このドラマで検討したいポイント

 

いきなりですが、このドラマで一番のポイントはやはり主人公の友人で初恋の人である「真樹のダメ男っぷり」かなと思う。

(1) 真樹の人物像

この真樹が、中々にダメな男で、

  • 定職にも就こうとせず、人生の目的もなく、仕事以外の何かに打ち込むでもない。
    (それ自体は自由だけど、褒められた部分は全くない)

  • そのくせ、自分を養って大きな仕事をする親に反抗して問題を起こしている。

  • しかも、その問題をその親自身に揉み消してもらってる。

  • 言われたことにも、その時の思い付きで返しているようで、言っていることが後先で平気で矛盾する。芯がなくほぼ虚言癖。

  • 断れない奏に強引に大学のテストでカンニングの手伝いをさせて、理由は「カンニングってスリルあるじゃない?」とか言う。
    (真樹は、自分は何も持ってないからスリルかもしれないが、検事を真面目に目指す奏には、スリルとかそんなレベルの話じゃないことも全く理解してないのか、理解してわざとやってるのか、どちらにしてもダメ)

っていうダメ男ぶり。
(このダメ男の役を亀梨くんがやっているけど、亀梨くんを悪く言ってるわけでは全くない点はご理解を・・・亀梨くんは「野ブタをプロデュース」の頃から好きですよ)

(2) 深まる真樹と奏の関係

奏が真樹のようなダメ男に近づかない方が良いことは、1話で登場直後にわかるんだけど、車の中で真樹が奏に一方的にキスしたり、ドラマの方向は、これから2人の仲が深まっていく方向。

奏に真樹のせいで悲劇が降り注ぐことは容易に想像できるので、一種の「胸くそ悪い」ドラマではある。

 

今回は友人からの紹介で見る、ということで、現在放映されている最新の7話まで見ることができたが、そうでなければ1話の最初の10分で動画を止めていた気がする。
(あくまで自分が選んでみるなら、であって、友人と意見を交わすのは楽しいので見るのも楽しい)

(3) カオリによる自動車事故、そして、なぜか真樹逃げる

真樹の周辺には、かなりメンヘラなカオリがいて、自分本位な理由で勝手に怒ったカオリが真樹を車に乗せて山道で自殺行為となる無茶な運転をわざとして、自滅して事故って亡くなり、真樹も入院する。

真樹はその後、カオリの葬式にも顔を出さず、こっそり近くにいて、奏に見つかったが走って逃げる。

 

そもそも話を聞こうとしているだけの相手から逃げるという行動自体が筋の通っていない人がやることであり、この時のことをあとで「自分にも責任があると思うから」とか「合わせる顔がないから」といっているが、それは逃げる理由には全くならない。

逃げたところで、責任が果たせるわけでも、友人を納得させることができるわけでもなく、むしろ全く逆なのだから。

話もせず逃げておいて、「自分にも責任があると思うから」とか「合わせる顔がないから」とか、こういう意味不明な理由を後で思いついたように言うところも真樹がダメ男である所以かと思う。

(4) 13年後に、なぜか戻ってくる

その後、逃げて13年音沙汰なしで、奏の害になる真樹がやっと身を引いたかと思ったら、真樹がカオリの13回忌の日に奏の前に戻ってくる。

こういうダメ男の居なくなっておいて、またひょっこり戻ってくる感は、なおさら彼がダメな奴であることを示している気がする。

 

「合わせる顔がないから」って、走って逃げて13年奏を放置したのに、じゃあなんで戻ってきたのよ。

「やっぱり奏に会いたくなったから・・」とか言うなら走って逃げたときは会いたくなかったのかという話で・・・。

言動に一貫性がないのは、芯がない人の特徴。

 

「合わせる顔がないから」なんて昔であっても本気で思っていたなら、戻ってくるなり平然と顔だしたり、仕事場で待ち伏せしてアイス渡したりするわけないでしょ。無邪気に見せて絶対わかっててやってる意図的犯行だとしか思えないのよ。

 

真樹の言動は、

  • 逃亡している13年の間に奏と結婚直前まで行った奏の彼氏の貴志に対しては「奏をよろしくお願いします」とか言う
  • 奏に対しては「(今の彼氏の)手を離すなよ!」とか言う
  • しかし、その一分後には奏にキスする

とか、完全に言動不一致で悪びれもしない。もはや虚言癖の人がする行動なのよね。

 

信用していい度合がゼロで、こういう人とは会話が成立しない。何を言ったとして、それが事実であるといえる理由が全くないのだから。

(5) 奏さんもおかしくなる

まあ、このあたりから奏さんの行動もかなり真樹に浸食されておかしくなってる。

ただ、奏さんは、やはり、真樹に初恋をした恋愛感情をひきずっているらしく、頭では真樹がしていることはおかしいと思いつつも、身体が勝手に真樹を追いかけ、ついていってしまう。

 

火災があり、真樹が収監され、奏が検事として取り調べをすることになる。

 

すい臓がんで倒れた際も、貴志は奏の説明を聞き、最大限信頼し、奏が真樹についていてあげることを許したが、真樹はその意味も理解せず、奏の手を握り、逃げようなどと言い出す。

真樹の言動がダメ男なのはすでにわかっていることだが、これに奏さんも半ばついていってしまう。

あとから「真実を知るためだ」と検事モードに戻り、真樹を連れ戻すが、奏もそれまでの行動と一貫していない。その結果、貴志も家を出て行ってしまった。

 

その後、真樹は友人の祐希の犯行を肩代わりしていた、という話になるが、ドラマの演出上、真樹はそんな悪いやつでもないんだ、という同情を増やしたいための演出であり、実際こういう人間はそんなことしないし、犯罪の肩代わりなんて検察に対してはただの迷惑行為であり、祐希のためにもならず全くするべきではない。

 

  考察とまとめ

(1) 真樹はどう行動すべきだったか

真樹のあるべき行動は以下のように思う。

  1. 真樹の父の仕事の仕方や態度が気に入るか気に入らないかは別として、真樹の父は世の中で大きな仕事をし、真樹を養ってくれているのだから、反抗ばっかりしているというのは小さい子供のすることであって、真樹は真樹の能力を磨いて、世の中の役に立つ自分を実現することを目指すべきだった。
  2. 真樹は他人に反抗ばかりするだけで、自分の軸は何も持っていなかったのだから、奏のような軸を持つ人間に近寄るべきではなく、身の程を知って遠ざかるべきだった。
  3. 真樹は奏を彼女にしたのであれば、カオリの死について自分が関与した可能性を心配する気持ちも奏に最初に話すべきだった。逃亡して13年間音信不通などはありえない最悪の行動だった。
  4. 13年後に真樹は奏に会いたくなって帰国したとしても、すでに奏には貴志がいるのだし、自分が出て行っても混乱させる上に、すい臓がんであることが分かっていたのなら、奏を心配させる上に悲しませるのだから、なおさら顔など出さず、奏が大切であれば身を引くべきだった。
    (そこで身を引かなかったことが、奏を大事にしたいのではなく、真樹の気持ちは自分本位な感情であることを裏付けている)
  5. 「奏の父と、真樹の父の間の問題」についても、「真実を明らかにする」などと息巻くより、まず「自分のダメ男ぶり」を何とかする方が先決であり、世の中に迷惑をかけず、役にたち、奏も彼女にしたなら幸せにするための行動を一貫して行うことが先にすべきことだった。
  6. 「真実を明確にしたい」などと、自分を養っている親には無駄に厳しい対応をしておきながら、「祐希の犯行を肩代わりする」などは、まったく真実を隠す行動であり矛盾している。他人を責めるより、真実を隠すより、まず自分が働き、奏との生活を守るなど「自分が果たすべきこと」をすべきだった。

(2) 人間関係で起きる負の連鎖とその対処(筆者のドラマに対する感想)

ドラマの全体構成として、真樹っていう人を「実はそんなに悪い人じゃないのよ」という風に見せたがっているように思えるが、実際は全然そんなことはなく、十分悪い人だと思う。

 

「仮に悪い人でも、実は心根はいい人なんじゃないか?」とか、そのように考える人がいて、優しい考えではあっても、悪い人に優しくすることは反省の邪魔をして結果的に被害を増やすので結局優しくはなく、価値がないように思う。

 

心がどうでも「行動が悪い人」のことを「悪い人」というのだ。

心なんていくらでも偽れるし、本当にどうかなんて誰もわからない。悪いことをされた人は行動の結果に困らされるのであって「犯罪者の心がどうかなのか」で救われはしない。

 

それに「複雑な環境で育ったから」なんていう言い訳も、35歳にもなってそんなことのせいにしてるのは「甘え」かと思うし、社会もそんな人を相手にしてる余裕はないと思う

何かそうなった理由を本人が言ったとしても、そんな言葉信じる理由もないわけだしね。

 

真樹は、十分自分本位で、他人の迷惑を考えず、自分は何もしないで、他人を悪く言い、好きだという相手を勝手な行動で悲しませるタイプの男だと思う。

あくまで個人的主観だが、こんな男に女性が振り回される時間は無駄だと思う。もちろん男女が逆でも同じだ。

 

真樹は、子供時代から自分がなぜいまのような自分になったのか回顧するシーンがあるが、あれは単なる言い訳。もしくは言い訳にもなっていない。

人間は、仮に人生で他人から100のマイナス影響を受け取ったとしても、それを理由にして200とか300のマイナス影響を他人に与えたら、「負の連鎖」が断ち切れなくなるから、それはやはり罪なのだろうと思う。

 

真樹が幼年時代に何か気に食わないことがあったかどうか知らないし、そんなの個人の主観でしかないわけだけど、それを理由にして30年以上も親にも反抗を続け、家族も困らせ、自分は定職も見つけず、他人に食べさせてもらっておきながら、今度は親に殴りかかったり、かなでを誘惑しておいて捨てて逃げたりしている。

 

自分が受けたマイナスを言い訳にして、何十倍ものマイナスを他人に与えて、真面目に働いてプラスを産もうとはしてないようで、こう言っては厳しいようだが、世の中への影響の観点から見れば、正直居ない方がずっと良い人なんだと思う。

 

人は生きてれば何か困った目にあったり、何かの被害を受けたりすることがあるけど、最初に起きた被害が原因で、他の被害に発展する場合があって、こういった場合に「一次被害を二次被害に発展させない力」がすごく重要なんだと思う。

 

とはいっても、「勝手な人」とか「ダメな人」はあまりにも大勢いて、無くすことや改善することはまず無理だから、「できるだけ見抜いて近寄らないこと」が重要になる。

また「そういう人に被害を受けても、それを言い訳にして自分が他人に被害を与えないこと」、つまり「二次被害を止めること」が「負の連鎖」を生まないために大事かなと思う。

(3) 最後に(筆者より)

いろいろここまで、筆者はドラマの登場人物の真樹について酷評(?)してきたが、ドラマそのものを否定しているわけではない。

 

また、現在第7話までしか放映されておらず、今後の展開で多少見解が変わることもあると思われる。

しかし、真樹がダメ男であるという評価は今後も変わらないだろう。

 

また、筆者自身、架空の人物であっても「誰かを悪くいうこと」が「望ましいこと」であるとは思っておらず、また、他者を批判することが、筆者自身の正しさを証明するわけでも全くない。
正直「他人を悪くいうだけ」なんて、真樹でもできるレベルのことに過ぎない。


この記事は、他者を批判したいわけではなく、むしろしたくはないが、このような男女関係は実際の世の中の端々にも多く存在すると思うので、奏さんのような純粋で真面目に生きようとしている人が、真樹のようなダメ男に人生の多くの時間とエネルギーを費やして、無駄に見える苦労をさせられることが少なくなることを陰ながら祈り、ここに吐露するだけの意図で書いた。


しかし、こんなブログに書いただけではそうならないので、普段から少しは女性が幸せになるよう行動したいものですね。