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め以子(杏)は、室井(山中崇)から、静(宮崎美子)の「ハモニカ」は楽器のことではないと聞かされる。
翌朝、和枝(キムラ緑子)は妙に機嫌がよく、みんなを気味悪がらせる。
め以子は静に、「ハモニカ」とは何か問いただすがはぐらかされる。
肉と魚にそれぞれハモニカと呼ばれるものがあると知って料理して出すが、静は不機嫌に。
悠太郎(東出昌大)は、偶然会った和枝から安西(古舘寛治)を紹介され、親しげな様子に驚く。
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ハモニカってどんな食べ物?
前回酔いつぶれて西門家まで運ばれてきた静、ハモニカ・・・とつぶやいているところから話は始まります。
室井はネタ探しに酒場をウロウロしていたら、お静さんを偶然見かけ、一緒に飲む事になった。
そこで以前から静の話が聞きたかったのもあるが、酒場でお静さんに正蔵の事を聞くと、静から聞かされるのは正蔵の愚痴ばかり。
静はいい加減で女ったらしで、責任感のせの字もない最低の男だと言うが、自分の感情を隠せず、寂しさのあまり、過去に正蔵に天神祭りの夜店で買ってもらったハモニカという食べ物を頼むが、酒場では楽器のハモニカを手渡され、これではないと室井に投げ返す。
室井はめ以子にこの事を話し、悠太郎にハモニカは何かと尋ねるも悠太郎は知らないと言う。
気になった室井はハモニカが何なのか調べることにした。
和枝は奇妙にふふふと笑うと、希子はその様子を気味悪がる。
酒には汁物が良いからと、和枝はめ以子に汁物を静に出すように言い、め以子は布団で横になっている静に汁物を出すと、それを美味しそうに飲む静。
め以子は静がつぶやいていたハモニカは何か聞くも、楽器の事やろ?とはぐらかされ、正蔵の事を聞くと頭が痛い。もう寝るわと静を怒らせてしまう。
翌日、源太にハモニカが何であるか聞くめ以子。
肉のアバラのところ、メカジキという魚の背びれのところ、魚も肉も食べている格好がハモニカを吹く姿に見えると意見はバラバラだ。
ハモニカって色々あるんだね。これをお静さんに出したら喜ぶと思い、ハモニカの料理を創作するめ以子。
夕食に醤油と砂糖と日本酒で煮込む、煮こごりが美味しいと、静にハモニカにちなんだ料理を出すも、こういうのやめてくれるかいなとさらに静を怒らせてしまう事になる。
一方、悠太郎は、和枝が男と逢引しているところをたまたま見かけてしまう。
和枝は、悠太郎に安西真之介という男を紹介する。安西は京都帝大で経済学を教えていて、株のことを和枝に色々教えているのだという。
北浜の店で、和枝が御不浄から出てきたところ、ハンカチをなくした安西が立ち往生していたところ、和枝がハンカチを貸した事がきっかけで知り合ったのだという。
め以子と希子、悠太郎は和枝の逢引の事をお静さんに話そうか一緒にハモニカを吹くような格好で、肉を食べながら考える。
とりあえず、お静の機嫌が直るまでは和枝の逢引の事は、伏せておくことにしようと誓い合った3人だが、ご飯を艶やかに食べている和枝を見たお静は、あんた、男できたやろと1分で、バレてしまう。
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さて、この話で出てくるハモニカとは何なのでしょうか?
この事は後ほど明らかになるのですが、
・ハモニカは楽器ではなくて食べ物。
・肉と魚のハモニカと呼ばれている部位もあるが、そうではない。
・お静さんが正蔵に幼少の頃に天神祭りで泣いていたところを、泣かないようにと夜店で買ってもらった食べ物
・ハモの料理は55話で既に出ている事から、その形を模した食べ物。
・大阪には夏のお菓子がある
色々と考えられますが、お静さんは舞妓の仕事について、厳しさに耐えられなくなって、風鈴が鳴る天神祭りの夜に泣いていたところを正蔵に泣かないでと手を差し伸べられた過去があります。
大人が子供の手を差し伸べて、泣き止ませる方法といったら何が考えられるでしょうか?
・・・子供が泣き止むもので、天神祭りの夜のお祭りで、露店で売っている物であるなら、
そのまま考えると、甘いお菓子が思い浮かぶのではないでしょうか。
だからといって、りんご飴とかハモに関係しないお菓子は出てこないはずです。
もしかしたらハモニカというのは、ハモに関係するお祭りに出てくる夏のお菓子なのかもしれませんね。
【正蔵とお静さんを繋ぐもの】
正蔵と静の共通点とも言えるハモニカ。
正蔵が静の事を考えないと話が進みませんが、め以子がこのハモニカの事に気付き、二人の距離を縮める事ができれば、明るい西門家もそう遠い事ではないのかも知れません。
思い出の品、というものは誰にもあると思います。例えば手紙だったりアクセサリーだったり、食べ物だったり。
それを第三者に勝手に踏み込まれたくない静の気持ちが良く伝わる話でした。
め以子は静のそういった気持ちを考えずに料理に夢中で、ずかずかと踏み込んで行くのは予想通りでしたね。
やはり伏線というものはきっちりと描かれているので、見る分としてはここは最初から危惧してたよね。
あぁ!やっぱり!今日もめ以子が地雷を踏んでしまったぁ!と予想通りな展開でした。
でもここで勘違いして欲しくないのは、め以子は本当に無神経なわけではなく、ここで間違いを犯さないと話が進まないから、あえて地雷を踏んでいるんです。
お笑いでいうと出川さんや、ダチョウクラブ。やばいよやばいよー、これ踏んだら絶対に爆発するでしょ!?
そんなの絶対に踏まないって。いや、やばいって。押さないで押さないで。おさー!(ざぶーん)
というようにめ以子はあえて視聴者の代わりに地雷を踏んでいるのです。
引き立て役(ツッコミ役)がしっかりしていないと成り立たない話でもあるのですが、こうやってきっちりお笑いを取れるのも、楽しく観れるところだと思います。
和枝ちゃんは男の事に夢中で、め以子を追い出す当初の目的を忘れ、物語は静の過去に焦点が当てられています。
やはりラストは正蔵の逃げ出した本当の理由を解くことで、西門家の明るい未来がぐっと近づくと思うのですが、今はまだ静の解決が先で、正蔵の過去の話はまだまだ先になりそうです。
