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和枝(キムラ緑子)に親しい男性ができたことは、たちまち静(宮崎美子)の知るところとなる。
和枝との言い合いのなかで静は、無理やり後妻にされたと言いつのる。
うま介でめ以子(杏)は、ようやくハモニカとは湯引きしたハモに似せた寒天菓子だと知る。
め以子は、作り方を知りたいと正蔵(近藤正臣)を訪ねるが、芸者だった静を、正蔵が懇願して後妻にしたあげく、静と和枝の争いから早々に逃げ出したいきさつを聞いて激怒する。
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ハモニカは白くてふわふわでキュ~ンと甘酸っぱいお菓子
食卓で和枝の逢引が静にバレてしまうも、和枝は隠さない様子だった。
静は和枝に金目当ての詐欺かもしれんから気をつけなはれというと、和枝はカチンと来て、正蔵の悪口を言うと、静と和枝は口論になり、静は怒って2階へ上がってしまう。
め以子は静の元へ行きなだめようとするも、正蔵もいなくなって、継子は自分に反抗するばかりで、芸者に戻るという事は考えたりしなかったんですか?という発言で、静は芸者に戻るという気持ちが大きくなってしまう。
室井が戻ってくると、ハモニカが分かったという。ハモニカは昔、天神祭の夜店で一時期出ていたお菓子だという。
白くて、ふわっふわで、きゅ~んと甘酸っぱくて、それが湯引きしたハモの形に見立ててある。ハモに似ている寒天のカンを取っているが、語呂が悪いからハモニカと呼ぶことになったのだそうだ。
正蔵を訪ねるめ以子だが、やはり正蔵はハモニカと知っていたようだ。
当時は料理も興味がなかった為、作り方までは知らないと言う。
め以子は正蔵に「お静さんが食べたがっているかもしれない。お静さんとハモニカの関係で、何か心当たりはありませんか?」と聞くが正蔵は記憶がないという。
め以子は正蔵(師匠)にお静さんの事はどう思っているのか、入れ揚げて、引かせてきたんでしょ?と聞くと、正蔵は少し考えた後、初めて会った時は、もう歳はそこそこいっていたけど、三味線は上手いし、話は面白いし、笑った顔が可愛らしい愛嬌のある芸妓だと答えた。
初めて正蔵が静に会ったのは、静が幼い頃なので正蔵が記憶にないのか、静の話に合わせているのかどちらかです。
静は、道で千代菊やないかと旦さんに呼び止められる。
もう、お座敷には戻ってけえへんのか?千代菊のファンは仰山おったんさかい。わて今でも、ブロマイドもってまっせとお熱いコールが掛かるも、もう骨董品ですがなと静の控えめな返しが品があり奥ゆかしい。
め以子からお静さんに入れ揚げて引かせたのでしょう?という事を聞き、正蔵はめ以子にどうやって静を引かせたかを話す。
正蔵は静に一目惚れをして、頼むから嫁に来て欲しいと拝み倒したが、奥さん亡くなってからまだ一年もたってないのに、何を考えてはりますねん!とけんもほろろで静には相手にされなかった。
そこで正蔵は一策を考えた。
大枚はたいて、一人でお静さんを揚げて、今日が最後だとお酒に付き合ってもらった。
お酒の中に、ハラハラとちょっとばかり・・・そういうのを入れて、静が酔っ払って眠りそうになっているところで、静の手を取って、一緒になりますという一筆を書かせた。
一筆を取ったらこっちのもんで、これ見てみなはれ。あんた、ここに書いたやろう?言うて、引かせたのだという。
正蔵は覚えていないかもしれないが、静が正蔵と出会ったのは天神祭りの夜だ。この事実は変わらない。でも、静は手紙を持っていたことから、一筆を書かせたのは本当かもしれない。
正蔵はめ以子の話に合わせて作り話をしたと考えても良いでしょう。
め以子は静の事を入れ揚げたのに面倒くさくなったから捨てたんですねと言うと、そうではない、いなくなっただけだ。反省はしていると答える正蔵。
め以子はお静さんの目が今は吊り上がっていて、元はといえば、師匠のせいだと叱る。
め以子は馬介にお静さんが言っていた通り、いい加減で女ったらしだと言うのだが、肝心なハモニカは?と聞くとハモニカも分からなかったと嘆くめ以子。
め以子は作らないと言うのだが、馬介、室井、桜子、希子の後押しもあり、天神祭りの日にハモニカを家族の為に作る事を決意する。
その頃静は、以前寄ったお座敷で、静のお母さん(女将)に、芸妓に戻る。もう・・・潮時ですさかいと告げる。
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今回は、正蔵の悪い部分がばかりが目立ち、和枝に新しく男が出来たことや、め以子の追い打ちの言葉もあり、静が芸妓に戻る気持ちが固まった話でした。
静の気持ちを動かせるのは、正蔵にしかできませんが、め以子は正蔵に静の気持ちを考えるように言ったり、水面下でも動いています。
め以子にできる事は、やはり家族を待ち料理を作る事ですが、気持ちが折れそうな場面もいくらかあって、なかなか大変だなと思いました。
【正蔵が静を入れあげた本当の理由】
静は、正蔵が静の事を入れ揚げてさんざん頼み込まれたから来たというのだが、め以子のように嘘をそのまま信じてしまう事も少なくありません。
男女関係でよくある話なのですが、女性に非があったり、女性から男性に惚れ込んだ場合でも、その逆、男に入れ揚げてもらって、頼み込まれた。悪いのは男。と周囲に話してしまうケースがあります。
男性にとっては都合の悪い場合がほとんどなのだが、困っため以子や幼い頃の静を助けてくれる正蔵のような、人が良く相手の立場や気持ちを重んじる性格の持ち主だと相手の話に合わせてしまう事が多いですね。
なぜこのような事が起こってしまうのかは、特に男性は不思議に思うところですが、女性は周りに合わせる傾向があり、叩かれたり、はみ出したりする事を嫌う。周りの輪から外されたくない、非難されたくないと自衛意識が強いのが個人的な見解です。
男性は体格もありますが、経済的に自立し、自分自身で身を守れる。無理に周りに合わせる必要もないですからね。