双眼鏡で楽しむ星空は、天体望遠鏡とはまた違った魅力があります。 双眼鏡はその名の通り双眼で覗くので、自分の眼の延長という感覚があります。 ほんとうに自然に使えるので、自分の眼の視力が、何倍にも増したようにも感じられます。
星空の綺麗なところに行ったとき、双眼鏡で眺める星空は格別です。 夏の天の川に双眼鏡を向ければ、白い雲のような天の川が星の集まりであることがたやすくわかります。 また、天の川の中で浮かぶ星雲も、ボンヤリと観察することができます。 こうした淡い星雲は淡く広がっているので、天体望遠鏡よりも双眼鏡の方が綺麗に見ることができます。 地球に近づく、彗星の観望にも双眼鏡は適しています。
もちろん都会の空でも、双眼鏡を使えば普段見えない星々を見ることができます。 こうした都会で星を観察する用途には、少し高めの倍率の双眼鏡が適しています。 高い倍率だと背景が暗くなり、星が見やすくなるからです。
しかし、双眼鏡の本領が発揮されるのは、星空の綺麗な場所での観望でしょう。 夏なら天の川に散らばった星団や星雲が見えます。 冬ならオリオン大星雲が美しいでしょう。 月のクレーターや木星の縞模様も見ることができますが、こうした対象には天体望遠鏡の方が適しています。 こうした天体を双眼鏡で見るときには、あまり期待しすぎるのはよくないでしょう。