ゾンビ超新星?
2014年に発見されたiPTF14hlsという超新星、どうやら他の超新星と違って、
見た目にはゾンビの様に振舞っている、という記事が出されました。(タイプII-P)
「超新星爆発後も生き続ける「ゾンビ」星を観測 米研究」(CNN)
Image adapted from Arcavi et al. 2017, Nature,
via LCO/ S. Wilkinson/ CarnegieScience.edu.
多くの超新星では、爆発後20日-100日ほどの間に急速に暗くなり、爆散してしまうか、
あるいはブラックホールになって見えなくなるか、さもなければ中性子星となって
ほとんど見えなくなるのですが、どうやら600日間の間に少なくとも5回は爆発して
いる(明るさが大きく変化している)のです。
Arcavi et al. 2017, Nature, via POSS/ DSS/ LCO/
S. Wilkinson/ CarnegieScience.edu.
しかも、これは1954年にパロマー天文台で撮影され、1993年には見えなくなって
いたものと同じ(位置の)ものの様で、そうなると、前回の超新星爆発から60年以上
経って再び爆発を開始したことになり、あたかもゾンビ状態の超新星、と言う訳です。
そして、この現象は既存の理論では説明しきれない部分があり、
今後の観測結果次第では、新しい理論の展開が予想されます。
今回は過去のパロマー天文台のデータとケック天文台のデータにより
発表されましたが、今後は他の天文台が追加の観測を行い、12月には
ハッブル宇宙望遠鏡も観測を始める様ですので、来年以降にはもう少し
様子が見えて来るかも知れません。
# 2019年にジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の打ち上げが予定されています。
(以上)

