Cal Fire 2017 L.A. :山林火災
10月はサンフランシスコでしたが、こんどはロサンゼルスでの大規模山林火災です。
「ロス近郊で新たに出火 米カリフォルニアで山火事拡大」(AFPBB)
「カリフォルニア山火事 観光地や高級住宅地に迫る、LAでも数万人が避難」(CNN)
前回も紹介した「CAL FIRE」のサイトのincident informationによれば、現在5か所で発生
している主な火災のうち最大規模とみられる「Thomas Fire」だけでも既に115,000エーカー
(465平方キロ)まで延焼していて、現時点での鎮火率はまだ5%しかありません。
# 横浜市が約437平方キロ、奄美大島が約461平方キロ、大体そんな面積なのです。
(追記)2017/12/09
「CAL FIRE」のサイトのincident informationによれば、「Thomas Fire」の延焼面積は
143,000エーカー(579平方キロ)に拡大し、鎮火率は10%に上がっています。
# 横浜市と隣接の川崎市の面積の合計が580平方キロ、拡がるのが早いです。
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(追記)2017/12/10
「CAL FIRE」のサイトのincident informationによれば、「Thomas Fire」の延焼面積は
155,000エーカー(627平方キロ)に拡大し、鎮火率は15%に上がっています。
# 横浜市、川崎市、鎌倉市の面積の合計が620平方キロ、拡がる速度は落ちました。
他の箇所の鎮火率は平均75%程です。規模が大きすぎて対応が間に合わないのかも。
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今回も、ESA Copernicus Sentnel-2が撮影した発生2日目の画像をNASAが公開しています。
On Dec. 5, 2017, the Multi Spectral Imager (MSI) on the European Space Agency’s Sentinel-2 satellite captured the data for a false-color image of the burn scar. Active fires appear orange; the burn scar is brown. Unburned vegetation is green; developed areas are gray.
Google Mapで表示させるとこんな感じ。大体40Km×30Kmの範囲が写っている
ことが判ります。また、激しく燃えている領域の幅は10Km以上あるのも判ります。
ズームインして、避難指示地域内を検索しようとすると、ポップアップが表示され、
クリックしたら、避難を促す画面が表示されました。「すぐに避難しましょう。」です。
文字と地図の両方出るので、日本なら台風などの時に「使える」のではないでしょうか。
管理単位は郡で、保安官事務所から出されていますから、日本なら県や市などの
自治体単位で管理出来る仕組みが出来れば良いと思います。
市街地に近く、ニュース記事が多いSkirball Fire、地元の消防局にリンクしています。
また、Evacuation Map(避難対象地域の地図)を開くと、こちらにも工夫があります。
地図自体はGoogle Mapを利用していますが、赤枠が避難指示地域、赤色が
避難勧告地域、黄色が避難準備地域と言う様に色分けされています。また、
表示している領域の関係でサンプルではアイコンがありませんが、避難場所(Shelter/Evacuation Centers)があればそれも表示される様になっています。
(ひと休み)
このSkirball Fireの範囲のすぐ南側にはUCLAがあり、一時休校していました。
上の避難対象地域の地図と同じ領域をGoogle Mapで表示させるとわかるのですが、
大学より北側のエリアであるBel Airは緑が多く、かなり住宅の密度が低いです。
これは一軒あたりの面積が広く、テニスコートを持つ様な家が珍しくないエリアだからです。
大学の東側のBevery Hillsではそれがプールに変わり、面積も狭くなります。
大学の南側では集合住宅が多くなり、緑が減少し、人口密度が上がります。
(閑話休題)
もうひとつの画像、NASAの衛星Terraが撮影した発生3日目の海上の煙です。
大体900Km×1,200Km位の範囲が写っています。雲との見分けも出来ます。
NASA's Terra satellite collected this natural-color image with the Moderate Resolution Imaging Spectroradiometer, MODIS, instrument on December 06, 2017. Actively burning areas (hot spots), detected by MODIS’s thermal bands, are outlined in red.(赤色が燃えている箇所)
煙が東から西に流れているので、東からの乾燥した空気であることと、1日で200Km以上
延びていることから「走って逃げた位では煙に追い付かれる」ことが解ります。また、
それぞれの煙の延び方から、発生からの経過時間を推測することも出来ますね。
(追記)2017/12/09
ISS(国際宇宙ステーション)からの画像がNASAのサイトで公開されています。
Expedition 53 Commander Randy Bresnik aboard the International Space Station took this photo of the California wildfires in the Los Angeles on Dec. 6, 2017.
北西方向からみた感じになります。南側に見える細長い煙の筋はサンディエゴの
「Lilac Fire」のものです。その少し南側のものはメキシコのティファナ側のもので、
サンディエゴ側からもよく見えている様です。更に南側の色濃いものは雲です。
(地元TV局の映像)
「Brush Fire Continues Burning in Tijuana, Smoke Visible from San Diego」(TIMES of San Diego)
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(追記)2017/12/10
「Thomas Fire」のEvacuation Mapを少し拡大してみます。
(「凡例」をいちばん下までスクロールさせて衛星画像にしたのが右側の画像です。)
この範囲では海岸近くの青色のアイコンで示されている競技場が「指定避難場所」です。
色の薄いまだら模様の様なエリアが東西に走っているのが見えますが、実はこれ、
油田および天然ガス田なのです。たとえ住宅がほとんどないエリアではあっても、
可燃物が大量にあるという意味で、危険なエリアと言えます。
この油田地帯、西に行くに従ってだんだん海岸寄りになり、西側のサンタバーバラ
あたりでは海中油田となり、沖合には9基の石油プラットフォームが設置されています。
(「凡例」をいちばん下までスクロールさせて衛星画像にしたのが左側の画像です。)
海上の丸いエリアひとつひとつを拡大してみると、その姿が見えます。
(おまけ)
いちばん西側のプラットフォームはすでに稼働を停止していて、「お荷物」になって
いる様です。維持するのにも撤去するのにもお金がかかりすぎる、という事です。
「Removal Process of Platform Holly Begins」(Santa Barbara Independent News)
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(以上)









