Mizoram州の施設、Mizoram House。
同名の建物は、デリー内でもいくつかあるようだが、
私がよく行くのは、Vasant ViharにあるMizoram House。
の、食堂。
州政府の建物(いわゆるバワン)と言えば、
食堂がくっついていて、かつ、外部の人が食べられるバワンも結構あるけど、
あくまで「結構ある」であって、バワン全部ではない。
で、このMizoram Houseもいわゆるバワンなのだが
ZomatoにもGoogle Mapにも、少なくとも当時は、ここに食堂があるという情報はどこにもなくて
ここに、外部の人が行ける食堂が、あるのかないのかわからなかった、
ので、
きっ
私「中に食堂ある?」
警備員さん「ある。」
これが五年前。
途中、システムがガラッと変わり
厨房とスタッフが全員Mizoramっ子になった。
ところでここ、予約を要する。
原則、このごはんは宿泊者のためのもので、
いきなり外部の人が来ると、ごはんが足りなくなるから。
しかし、スタッフさんたちの使用言語は、ミゾ語。
みなさん、ヒンディー語も英語も、全く出来ないか、ほとんど出来ない。
私「ミゾ語、学ぼうかな……」
(Mizoram House食堂のためだけに)
ぽちぽち
90秒で諦めた。これ、シナ・チベット語族だ。学ぶにあたり、ヒンディー語や英語の知識は役に立たない。日本語で書かれたミゾ語のテキストもない。英語のですら出回っとらん説があるくらいだ、ハードルが高すぎる。
かくして、私にとってこの食堂は
非言語コミュニケーションの空間
となった。インド現地語がどれも出来なかったとき、現地語のみのフィールドにおいて( ˙ㅿ˙ )←こんなんなってた自分を思い出す。
でもごはんは最高に好きで
ビーフカレー追加。(Rs.60)
ビーフカレーの質感を見て。
さらっさら。
と、まあ、旨さにひたっていたときのこと。
(Mizoramっ子のスタッフさんたち = M とする)
M「……とっとろ」
私「……」
M「っとっとーろ」
私「」
M「とっとろ とっとーろ」
トトロか。へー、知ってるんだなぁ。
私「ふっ」
M「(*゚Д゚*)」
そこからは祭り。
とはいえ、いかんせん、お互い言葉が通じない同士。
それぞれ離れたところで
M「とっとろ とっとーろ」
私「とっとろ とっとーろ」
M「※#%@*-_;%_~」
私「むかしからすんでる~」
M「@#・*+%」
私&M「とっとろ とっとーろ」
M「うふふふ、うふふふふきゃきゃきゃ」
しかし、「ととろ」以外の歌詞がちがうんだな。何語だろ?やっぱミゾ語かな?
私「Mizo language?」
祭りに混ざらずに食べてた宿泊客のひとたちが
こっちを見て、「うん」の動作でうなずく。
これだ。
M「ぽーにょぽーにゃ」
ポニョも出てきた。フェーズは、ぽーにょぽーにゃとトットロのミックス祭りへ。
歌い疲れた、そろそろ帰ろう。
支払いをしてと
バーイ
うん、バーイ
そうしてドアに手をかけたとき、スタッフのひとりが叫んだ。
M「トトロBye!」
私「え あ うんBye!」
…………。
あれ?
私がトトロか!
かなりいまさらだけども、ミゾ語のフレーズ学習のアプリをインストールした。