線を引く | てくてくのダイアリー

線を引く

展覧会に行くと、有名な画家の下絵を見られることがある。
どんな上手な描き手でも、
一枚の作品のために多くのスケッチをし、
構図を組み立てた苦心の跡がある。

作者には、そうやって作り上げる責任がある。

絵画教室では、対象を見ながら描いていくが、
あれは作品ではなく、エスキースの一枚に過ぎない。
たった一枚、下絵を描くために、
10時間とかを掛けているのだ。

それでは経験値が全然足りない。
(でも、教室のセンセイは、そんな事は言わない)

物の形を捉えるなら、様々な方向からのスケッチが必要だ。
それをやってみて、ようやく形を理解する。

学生の頃は課題に追われて、
ひたすら枚数をデッチ上げて提出した。
なんて無駄に時間を過ごしたことか。

これまで責任を果たして作り上げた画面が何枚あっただろうか。

だから、止めどなくスケッチする。
ちっとも美しい線が引けない。
だから繰り返し、引く。