1月に富士山を見に、早朝河口湖にいったことを、以前のブログで書いたがhttp://ameblo.jp/tekugata/entry-10812361050.html 、その後、忍野村にある忍野八海に向かった。河口湖から15kmくらいで、車で30分もかからない距離だ。


てくてく歩いていくと・・・・。 忍野八海のほど近く。田んぼには、とうもろこしを乾燥させるための棚がつくられ、きれいに積まれて並んでいる稲藁がある。遠景には富士山が。






てくてく歩いていくと・・・・。

忍野八海到着。朝10時頃。


忍野八海は、忍野村にある八つの湧泉群のことで、富士山の雪解け水が80年以上の時間をかけて地下に浸透し、湧水となって泉をつくりだした場所であるhttp://www.vill.oshino.yamanashi.jp/8lakes/main.html


昭和11年(1934)に国指定の天然記念物に指定され、昭和60年(1985)には環境庁(現環境省)によって「全国名水百選」に選定されているhttp://www2.env.go.jp/water/mizu-site/meisui/


ちなみに、私の住んでいる松本も環境省によって、「まつもと城下町湧水群」として、平成20年(2008)名水に選定されているが、こちらは「平成の名水百選」http://www2.env.go.jp/water/mizu-site/newmeisui/



てくてく歩いていくと・・・・。 忍野八海に行くと、駐車場があり、その正面には土産物屋と大きな池がある(上写真)。「中池」という。


湧水の水なので、透明感があり透き通っており、空の色を反射して、青く染まっている。


池の中には、コイやイワナやヘラブナが飼われている。



てくてく歩いていくと・・・・。 この池の正面にある土産物屋の店内には、神棚とともに、湧水を飲める場所があり、観光客が次々とこの神棚に手を合わせてから、湧水をひしゃくですくい飲んでいた。














てくてく歩いていくと・・・・。 土産物屋の軒先に吊るされたとうもろこし。


忍野村はとうもろこしの産地として有名。冬はこのようにして乾燥させてから、粉にする。それを米粉ややまといもと混ぜて饅頭にするという郷土食がある。山国ならではもの。










今紹介した中池は実は、忍野八海ではない。土産物屋がつくった人造池である。


忍野八海は「湧池」「出口池」「御釜池」「底抜池」「銚子池」「濁池」「鏡池」「菖蒲池」のことをいう。それ以外の池は人造池である。忍野八海それぞれの池には世代をこえて伝承されてきた伝説がある。二つの池の伝説を紹介する。



てくてく歩いていくと・・・・。


てくてく歩いていくと・・・・。 湧池(上・左写真)


忍野八海の中で、最大の湧水量がある。場所は中池の隣。


このような伝説があるという。


昔、富士山が噴火したとき、人々は焼けつくような熟のため大変苦しみ、そして、のどの渇きや、人家の火事、また野火を消すために人々が水を求めて叫ぶ声が天地の間に広がった。その時、天から、「私を信じなさい。そして、永久に私をうやまうならば、私ががみんなに水を与えよう」という美しい声が聞こえた。この声の主は、「木花開耶姫命(このはなさくやひめ)」で、その後まもなく溶岩の間から水が湧き出し、池となったという。人々はこの池を「湧池」と呼んで、これを飲料水や水田に用いるようになって現在に至っている。


この伝説にちなんで、毎年木花開耶姫命の祭りをおこなっており、神輿をこの池の水で洗い浄めるならわしがある。



てくてく歩いていくと・・・・。

「底抜池」(上写真)


有料の「榛の木資料館」の中にある。


この池には次のような伝説がある。


この池で、器物や野菜を洗うとき、あやまって手を離すと、渦に巻きこまれて行方がわからなくなり、いくらさがしても見つからないといわれている。またこの池で失ったものは池の底の穴をくぐってお釜池(忍野八海の一つ)に浮かび上がってくるという伝承がある。このようなことがたびたびあったため、村の人たちはこの池で物を洗うことを神様が嫌っているからだと理解し、それ以降神を畏れ、器物や野菜を洗わなくなったという。



てくてく歩いていくと・・・・。

「榛の木資料館」 築200年以上の古民家が並ぶ。


手前にあるのは、人工池。


てくてく歩いていくと・・・・。 この人工池には、鯉がうようよ。


手をたたくだけで、餌と思うのか、集まってくる。













この池や先に紹介した中池、いずれも人工池で、忍野八海のどの池より大きく、そしてその中心に存在する。これでは主役であるはずの忍野八海が目立たない。


これらの人工池のことを忍野八海と思って帰る人も多いのではないか。


またこの人工池のために、実害もあるようだ。中池の水は隣の湧池の湧水を組み上げたものであり、そのため湧池の湧水量が激減して、池の淵が崩落して池の水が濁るという問題があった。


個人的には、池にいる魚もどうかと思う。イワナやヘラブナや、うようよいるコイ。不自然すぎる。本来忍野八海にはいないものだ。


観光客のためにつくった池や、そこに見栄えをよくするために放流した魚。そして人工池の周りにある土産物屋。


何か変な感じがしてしまう。


自然の中に忍野八海だけがあるという景観が望ましいと思うが・・・・(溜め息)。


観光地にいくと、ときどき嫌な気分になります。そんなの私だけ。

てくてく歩いていくと・・・・。 松本駅前にあるアイリッシュパブ「OLD LOCK」で、東日本大震災で被害を被った方に義援金を送るための、「チャリティー JAZZ ライブ」が、3月26日(土)におこなわれた。


時間は14時~・15時~・16時~の3セットの入れ替え制で、ミュージックチャージは1,000円(ワンドリンク付き)。このミュージックチャージは全額義援金として日本赤十字社に寄付される。


ミュージックチャージのワンドリンクで700円相当のビールを飲めることを考えると、主催したお店の負担も相当大きい。主催者の真摯な姿勢をうかがい知ることができる。


てくてく歩いていくと・・・・。 私は14時少し前に店に入り席につく。


フライドチップスをつまみつつ、ミュージックチャージ分で注文したギネスビールを飲み、演奏をはじまるのを待った。



てくてく歩いていくと・・・・。

観客は30人ほど、13時からのお客さんの中には、ミュージックチャージを再購入をして席についている方もいた。観光客の姿もみられたが、お店スタッフの知人が多いような感じがした。そのためか、アットホームな雰囲気に店内がつつまる中、演奏がはじまった。


てくてく歩いていくと・・・・。

プレイヤーは、松本県ヶ丘高校で吹奏楽部の指導をしている飯島禎司さん(サックス&クラリネット)を中心に、namiさん(ピアノ)、内藤澄夫さん(ギター)、細野亮さん(ベース)、横山篤さん(ドラムス)のクインテット。


セットによっても違ったようだが、私が聞いたセットでの演奏曲は、次の通り。

・チャップリン映画の名曲「ライムライト」

・ジャズではお馴染みなブルースナンバー「ビリーズ・バウンス」

・エルトン・ジョンの名曲「ユア・ソング」

・ピアノのnamiさんのオリジナル「優しい気持ち」

・ジャズ界の王様デューク・エリントンの代表作「A列車で行こう」


スウィング感があり、親しみがもてる演奏曲が多く、子どもから大人まで楽しめる構成だ。実際お客に子どもも何人かおり、体を動かし楽しそうにしていた。


私が特に印象的に思ったのは、namiさんのオリジナルの「優しい気持ち」だ。しっとりしており、どこか懐かしさを感じさせるメロディーライン。今回の地震のために書かれたものではないと思うが、皆が日常の中で忘れてしまったもの、また本来感じあわなければならない思いを表現したかのような曲であった。

てくてく歩いていくと・・・・。


てくてく歩いていくと・・・・。 演奏が終わってから、主催者であるお店のオーナー林さんから、お客に対してこのような挨拶があった。


「私は飲食店を経営していまして、こんな時期にお酒なんて飲んでいいのだろうか?楽しんでいいんだろうか?という思いを感じてはいます。そしてこういう会を開くことに対しても迷いを感じます。

しかし今私に何ができるかを考えた時、できることをするしかないし、足を止めてはいけないと思ったのです。うつむいていても何も生みません、前向きに行動するしかないのです」


途中、目に涙を浮かべ、言葉をつまらせながら語っていた。力強い言葉で、林さんの熱い気持ちがこちらに伝わってくる。



セットとてくてく歩いていくと・・・・。 セットの間には、林さんの友人が制作した映像「PRAY FOR JAPAN」が、モニターで流された。今回の地震のニュース映像を編集したものだ。


今でも被災地で戦っている人がいることを忘れてはいけない。




てくてく歩いていくと・・・・。


松本市中央2丁目 アイリッシュパブ「OLD LOCK(オールドロック)」http://oldrock.main.jp/

ギネスの生ビールがおいしいお店です。サッカー日本代表戦などスポーツ観戦イベントも随時おこなっています。

松本城を久方ぶりに散策。


地震の影響で観光客が減り、ここ2週間、松本城を観にくる人が激減したという話しを周囲のおみやげ屋さんから聞いていた。気分的な問題や、ガソリンの給油制限の影響があるのだろう。


しかし今日3月27日(日)に松本城に行くと、いつもの日曜日より少ないかも知れないが、観光客の姿が多く見られ、私が声をかけた人では、博多から車で来たという家族、またフランス人のカップルもいて、遠方からの観光客も徐々に戻りつつあるといった感じを受けた。松本の旅館や飲食店のことを考えると、この私の感覚が本当ならいいのだが・・・・。

てくてく歩いていくと・・・・。

久々に、松本城の周囲を歩いてみて、改めて思ったのが、やっぱり私は、この城のことは嫌いではないが、少し苦手としているということだ。


松本城の場合、その全体というより、天守について思ってしまうのだが、立派すぎる感じがして、なぜか自分が怒られているような気がする。こんな自分で申し訳ないって気分になってしまう。


私の心境の反映にすぎないが、今の私には、どうしても場末の雰囲気を持つ場所に親しみを感じて、そういうところを日頃用もないのに、気付けば歩いている。


いつか松本城天守と、どうどうと向き合う日が来るのだろうか。


同じような感覚は、私の故郷、甲府から眺める富士山にも感じてしまう。そういえば、太宰治が、自伝的な著『富岳百景』のなかで、富士山について悪態をついている。その心境に近いのかもしれない。太宰の場合、結婚することで富士山と“和解”しているが。




てくてく歩いていくと・・・・。 松本城の内堀には、ツガイの白鳥が住んでいる(というより飼っているといった方が正解、多分飛べないように羽を折っている)。だから春になってもシベリアに渡っていくことはない。


昨年の春、卵を温めているのを見たが、その後、雛が誕生したという話しを聞いていない(間違っていたらゴメンナサイ)。


今年は卵を産むのだろうか?






てくてく歩いていくと・・・・。 観光客がエサをお堀にまくと、この二羽の白鳥はすぐに近づいきて、エサをねだる。人懐こい白鳥だ。
















てくてく歩いていくと・・・・。

カモもお堀で泳いでいる。白鳥に比べればせわしない泳ぎ方。
















てくてく歩いていくと・・・・。


てくてく歩いていくと・・・・。 内堀西側にある白梅の花が咲いていた。


天守を中心とした松本城公園では、白梅・赤梅が約40本ある。例年は2月下旬から、3月中旬に開花するが、今年は3月中旬開花で、遅れ気味のようだ。












てくてく歩いていくと・・・・。 梅とくれば・・・桜は・・・・


いくぶん膨らんできた状態であるが、まだ固いつぼみの状態。開花するのは大分先のこと。


日本気象協会の発表によると、松本城におけるソメイヨシノの開花予想日は、4月9日(土)である。例年より3日早いという予想だ。









てくてく歩いていくと・・・・。

松本城は、公園内や外堀周辺にソメイヨシノやシダレザクラなど約300本の桜が植えられている。


開花の3日後から8日間、「松本城夜桜会」が催される。夜には桜がライトアップされ、本丸庭園が無料開放されて、お茶会が開かれ、雅楽やフルートの演奏もなされる。


しかし、今年は地震の影響で規模を縮小して開催することが、実行委員会から発表されている。お茶会はおこなわれるものの、雅楽やフルートの演奏は中止するようだ。また今検討中なのが、外堀の桜並木をライトアップする「光の回廊」を実施するか、否かということだ。


このライトアップが夜桜会の一番の見所といっていい。これがおこなわれないとなると、非常に寂しいイベントになることは間違いない。


関係者が真剣に討議した結果を受け入れるし、尊重はするが、しっかりと松本市民の声や観光客の声を聞かず、ただ自粛ムードという雰囲気にのまれて中止ということはして欲しくはない。ただそれはイベント関係者の責任逃れでしかない。私個人的には「俺の責任でやる」といった強い意志をもった方がイベント関係者の中から出てきてほしい。


節電をするべしという人がいるかもしれないが、「光の回廊」を中止しても、ここで使用される電気が関東・東北の電気不足の解消に役に立つというわけではない(周波数の違いに基づく。参照http://theearthnews.jp/daily/2011/03/operation-setsuden.php )。


そうであっても、地震で被害を被った方に心情的な配慮をすべきだという意見があるかもしれないが、それはもっともな意見である。だから難しい問題であるのだが。


しかし心情的に配慮することがイベントを自粛することと、即イコールになるかといったら違うと思う。イベントを通して多くの人を集客し、皆が地震のことについて思いをよせることで、力強いメッセージを発することだってできるし、また被災地におくる義捐金や物資を集めることだってできる。


松本城の夜桜会は全面的に中止されるわけではないが、自粛ムードの連鎖の中でイベントが次々と中止や規模縮小していく流れが正しいとは思わない。


てくてく歩いていくと・・・・。

天守北側の外堀にある桜並木。松本城夜桜会でライトアップされる。


てくてく歩いていくと・・・・。
昨年の光の回廊。こちらも見てね。http://ameblo.jp/tekugata/day-20100502.html