「私がいちばん綺麗だった時」 | てこの気まぐれ雑記帳

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グータラ婆が気ままに、日々の出来事や思ったこと、感じたことを、適当に書き綴っています。なんでも有りの備忘録的雑記帳です。

今回も、放送局のHPと画像付きキャスト一覧にお世話になって、うろ覚えの記憶を手繰り寄せながら書いています(^_-)-☆

 

7月4日(月)、韓国ドラマ「私がいちばん綺麗だった時」(MBC、2020年8~10月、全16話=BS11全23話)視聴終了テレビ

美術を学ぶオ・イェジは教育実習生としてソウルから地方の高校にやってきた。その高校に通うソ・ファンは一目見て彼女に惹かれ、初恋のときめきを覚える。ファンの父が有名な陶芸家であることを知ったイェジは、誘われるままに彼らの家を訪問。そこで彼女は、ファンの兄でカーレーサーのソ・ジンと出会う。ジンもまたイェジに魅了され、弟の気持ちを知りつつも彼女に積極的にアプローチを開始。不幸な境遇に育って来たイェジはジンの男らしさ、ファンの優しさに触れ、次第に心を開いていく。やがてジンの気持ちを受け入れて彼と結婚するも、幸せは長くは続かず、予想もしない運命が待ち受けていた――。(BS11「ストーリー」)

 

 

 

 

 

 

 

*私のドラマ視聴記事は評論ではなく、あくまでも備忘録、完璧ネタバレですm(__)m

 

 

 

あまりにも長くほったらかしておいたので、手繰り寄せた記憶も、かなり曖昧だ^^;

 

建築家を目指す高校生ソ・ファン(ジス)が一目惚れしてしまった初恋の女性は、教育実習生として彼の高校にやってきた陶芸家希望の美大生オ・イェジ(イム・スヒャン/キム・ドヘ)。

ファンの父が陶芸家のソ・ソンゴン(チェ・ジョンファン)だと知ったイェジはソンゴンに弟子入り、近所のアパートに引っ越し。

ファンは大喜びで、何かと世話をし手助けするが…イェジにとっては親切で優しくて可愛い弟のような感情だったかも。

ファンにはカーレーサーでレース監督もしている兄ソ・ジン(ハ・ソクジン)がいる。

ジンもイェジに好意を抱き、弟の気持ちを知りつつイェジに強引にアプローチ。

女性の扱いを知っているスマートな大人のジンに比べて、ファンはまだ子供だったね。

母キム・ゴウン(キム・ミギョン)は夫(イェジの父)を銃で殺した罪で服役中で、イェジは叔母(父の妹)オ・ジヨン(シニ)に育てられた。

ジヨンからしたら、姪とはいえ兄の敵の娘を育てることになるわけで、イェジに罪はないけれど優しくも出来ない。虐待に近い態度で接してきた。

そんな複雑な環境で、愛を知らずに大人になったイェジ。ジンの優しさと逞しさ、ファンの温かさと心遣いの間で、心は揺れて……。

イェジが幸せになることを許せない叔母は、ジンファンA&Cの代表でファンとジンの母キム・ヨンジャ(パク・ジヨン)にイェジの母のことを告げ、ヨンジャはイェジを家から追い出せと、夫であるソンゴンに訴えた。

でもソンゴンもジンもファンも、イェジの人柄、性格の良さを認めている。

 

ある日ジンから、「家族になろう」とのプロポーズを受け入れたイェジ。イェジには、何よりも「家族」が「家」が必要だったのだ。

ジンとイェジ夫婦から距離を置くべく、米国に留学したファン。

母の会社で働き安定した生活を送るより、危険なカーレースの夢を捨てられないジン。

ファンの、ひたすらイェジの幸せを願い、そのためなら自分を犠牲にしても厭わないピュアで真剣な純愛がテーマなんだろうけれど、ひねくれ者の私は、ジンに気持ちが引き付けられた。

 

幼い時の自分の行為によって父が大怪我を負い、血のにじむようなリハビリの結果、ようやく杖を頼りに歩けるようになったことに、強い懺悔と責任を感じているが、素直にそれを口に出せない。

そんな自分の体を痛めつけ気持ちを追い詰めるために、危険なカーレースを辞められない。

ジンの気持ちを知っている元カノのキャリー・チョン(ファン・スンオン)は、コリョモーターズのスポンサーマネージャー。

元々、コリョオイル会長パン・ヨング(イ・ジェヨン)の愛人でありながらジンと付き合い、振られても諦められず、スポンサーの立場を利用してジンをもう一度自分に振り向かせようと画策する。

 

彼女の危険な賭けに、そんなこととは露知らず乗ってしまったジンの仲間たち。

ジンはアメリカでのレース中の大事故で意識不明となり、下半身麻痺状態になってしまった。キャリーはジンが生きていることを隠して傍に。事故は仕組まれたものだったのか。

イェジを守るどころか世話をかけることになったジンは、不甲斐なさに自分を責めるが……。

ジンの、体の不自由な父親に対する申し訳ない気持ち、陶芸の手伝いをしながら父の面倒もみてきた弟に対する複雑な気持ち、イェジの前だけでも見栄を張って突っ張っていないと崩れ落ちて生きていけそうにない気持ち……。

罪の意識と愛は共存できないと言われ、プライドを捨ててイェジとやり直そうとするジンだったけれど、ふと芽生えたイェジとファンへの不安な疑惑。

 

強がっていながら実は繊細で気の弱いジンに対して、いつも控えめなファンの方が精神的には強かったね。

父に対しても弟に対しても、ず~っと罪の意識を消せなかったジン。

ひょっとして、自分が大怪我をしたこと、つまらないプライドのせいで家に帰らなかったこと、ファンの初恋を奪ったこと…イェジに対しても罪の意識があったのかも。

愛しながら、離婚を受け入れた。

ゴウンがなぜ夫殺しで服役したのか衝撃の事実も分かって、母への誤解が解け、命懸けで自分を守ってくれた母と一緒に住むことを選んだイェジ。

アメリカで建築家として成功したファンとは結婚せず(ジンを苦しめるものね)、でも、愛し愛された記憶とともに、2人の絆は確固たるものに。

純粋な少年の年上女性に対する淡い初恋物語から発展、それぞれの抱える深い闇と心理表現が素晴らしく、王道の切ないラブストーリーとなった。

結末も、ちょっと肩透かしの感も無きにしも非ずだけど、あれがベストだと思う。

母親の、全てを投げ打ってでも子供を助け守ろうとする愛の深さにも、グッときた。

イム・スヒャンは、2020MBC演技大賞最優秀賞を受賞。