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PNT island 14 激痛

PNT island 1 きっかけは一枚の写真



PNT island 2 一人旅とは



PNT island 3 船に乗るまで



PNT island 4 愉快な仲間達といざ出発



PNT island 5 船の様子とサーフポイント(NP,PL)



PNT island 6 PNTでのサーフィン以外の遊び 1



PNT island 7 PNTでのサーフィン以外の遊び 2



PNT island 8   美しき朝



PNT island 9 ずたぼろサーフ



PNT island 10 葛藤



PNT island 11 死んじゃうよ。




PNT island 12 さらなる問題




PNT island 13 プチャン









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プチャンから程近い風の受けにくい場所で朝を迎えた。



一日しっかりサーフィンできるのは今日で最後だ。

起きて早々、船はエンジェルスへと向かった。


船からの日の出はとても美しいもので、自然のこうした景色は何度見ても飽きないというか心がとても穏やかになる。








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サーフィンをここまで続けているのも、飽きないのもこうした自然の素晴らしさに出会えるからなのだろう。



ポイントにつくと大型の船が停まっていた。








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なんだ、あの豪華な船は。


エンジェルスには数人サーファーがいたのでどうやらそいつらの船のようだ。



俺はさっそく準備をした。


ここは浅くないというので、Tシャツに海パン、リーフブーツも履かないで海に飛び込んだ。



するととてつもない激痛が。俺の傷だらけの脇腹が焼けるように痛い。

歯を食いしばり、声に出してしまうほどの痛みだ。

全く治っていない傷にとって海水は容赦ない痛みをもたらした。

ぬぉぉぉ・・・・・。




傷口が海水に慣れるまで10分かかった。


ようやく痛みが緩和されてきたところでパドルをしてエンジェルスのピークに向かった。


先に入っているサーファー達と話すと、スイス人だった。


5人で数週間かけてインドネシアをあの豪華な船で旅するというのでかなりの金持ちのようだった。

昨日のロシア人といい、ヨーロピアンが多い。

しかもロシアやスイスではサーフィンは超マイナーなスポーツというか自国ではサーフィンはせずに彼らは一年の間この休暇中だけ!?サーフィンをするようだった。

埼玉から千葉に2時間かけて波乗りしにいっている俺なんか遠いなんて愚痴ってられない。


彼らは一本一本波に乗る毎に一生懸命で、乗るたびに仲間達と今のはどうだったとか話していてとても楽しそうだった。


全然波乗り経験が少ないせいで上手くはないが、大きなセットがくるとビックリして乗るどころか波に飲まれないように必死にピークから逃げる彼ら、それでもなんとか乗れそうな波に真剣に向き合う彼らを見ているととても新鮮な気持ちになりやっぱり波乗りっていいなぁと思った。





ここでも昨晩のようにここであった事をスイス人に話す俺。


昨日のOPでの話をすると「俺達はあそこへは行かないよ。危なすぎるよあそこは。」



今日のOPの波の予想は8ft。

一体どんな波が炸裂しているのだろう。

残念ながら今おれはあそこにいない。



なんとも情けない。


もし今日OPにいてそのエグイコンディションを目の当たりにして俺はどうするのだろう。


波待ちをしながらヒリヒリと痛む脇腹を抑え、この体と装備じゃ無理か・・・。

いや入れなかったとしても一目でも見てみたかった。

見て何もできないんじゃそれはかなりの苦痛でもあるし・・・。


波乗りっていいなぁと思った直後、その波乗りいや波乗りが好きすぎる自分自身と向き合う事に溜め息が出る。



エンジェルスの波はレフトの頭半くらいのとても乗りやすい波だった。


緩いオフショア、海底は深いのでブーツもいらない。
あまり掘れていないので、カットバックを入れながら3ターンくらいはできるファンウエーブだった。


エンジェルス





名前の通り優しい波だった。







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サーファーならこの裏側からの写真だけで、波が決して悪くないのは容易にわかるだろう。






入りながらジャックジョンソンのangelが頭の中で流れていた。






それをスイス人達とシェアした。


彼らが「もしよかったら私たちの船にたくさんの食べ物があるので昼ご飯食べにこないか。」

と誘われた。


えっ、あの豪華な船に!!??


どんな飯が出るんだろう。酒とが飲み放題かな。行きたいーーーーーっ!

とテンションが上がったがふとキャプテンやクルー達の事が頭によぎった。




彼らのせいで食料が尽きてしまったとしても、ここまで一緒に旅をしてきてとても彼らとは仲良くなった。


キャプテン、ミニェール、ムシュナン、アデー。


彼らをほっといて俺一人でVIPな船で乾杯したらなんか気持ちよくないな。

と思い「せっかくだけどクルー達がいるから止めておくよ。」と断った。




そのうちにロシア人のグループの船がやってきた、









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これではポイントパニックだなと思い船にもどった。


休憩して人が減ってからまた入った。


やっぱり海水に浸かって慣れるまでの10分は焼けるような激痛を我慢しなければならなかった。

とにかく痛い。それに尽きる。


結局この日はエンジェルスで夕方も入り3ラウンドやった。というかプチャンにはエンジェルスしかポイントが無い。



船に戻るとキャプテンはすぐさま船をプチャンとは逆方向に走らせた。


どこに行くんだろう。

少しして漁船みたいな船がいくつも停まっているエリアに。


そのなかでも一番でかい船に横付けして明日帰るためのガソリンを調達しにきたのだった。


俺の乗る船が小さすぎるからか、そのでかい船は不気味なくらい大きく見えた。









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ガソリンを調達したあと船は風の受けなそうな場所を探した。

今夜の寝る場所だ。そこで今日クルーが釣った焼いた小さな魚と少しのご飯を食べた。


クルー達との最後の夜。なにかパーティーでもやりたいものだが何も無い。

飯の後クルーは釣りをして俺は船の天井に寝転がって夜空を見ながら音楽を聞く。


とても静かな夜だった。











つづく