GCSE / Aレベル 日本語作文のポイント | 鉄火のマキ@London イギリス教育事情一番乗り

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 GCSE /A Level 日本語試験 で配点が最も高く、その対策に頭をかかえるのがエッセイ問題。以下に注意したい点をいくつか挙げてみます。

1.一番大切なのは内容。質問には必ず答え問題の指示に従って書く。

  Aレベルではさらに根拠や例を挙げ内容を膨らませること。
  関連した体験談を織り込むのも良い。
  その体験は「作り話」であっても構わない。
  感想や意見を述べる時はただ「良かった」「面白かった」だけで
  なく深く考えられた文にする。

2.構成は前後のつながりをよく考えて書く。質問によって構成は変わる
  が、おおまかな基本は起承転結。
     第一段落) はじめに
     第二段落) 質問の答え
     第三段落) その理由
     第四段落) まとめ

3.GCSE, AS, A2 それぞれの段階で学んだ指定漢字や文型を意識して
  使うこと。こうすることで Quality of Language ポイントが上がる。
  漢字の些細な間違い(とめ払い、点のあるなし、棒一本の間違い)は
  大目にみてもらえる。自信のない場合、横に振り仮名を打つことで間
  違った漢字で減点されるリスクを回避できる。 →勉強法アイデア

4.字数が原稿用紙の指定枠から外れてしまうと、その分は採点されない
  ので多少字数が欠けるくらいで良い。言葉や句読点を後から付け加え
  たい場合 <{ ←などの記号を使って行間に書くのはOK。

5.試験用紙自体は「横書き・左開き」スタイルであるが、最後の作文問
  題になると最終のページに飛び、今度は逆に「縦書き・右開き」に書
  き始めないとならない。これに混乱しないよう慣れておく必要がある。

6.原稿用紙に書く段落の最初のマスはあける、日記文なら最初の行に
  日付や天気を書く、手紙文に入れるあいさつや、学級新聞なら見出し
  言葉の工夫など、それぞれ異なる形式のスタイルを学んでおく。

7.作文に限らず、多少不自然に思えてもテストで答える文章は主語・
  述語を省かずに書く。日本語を母国語としない者が採点することを考
  えて、文章にユーモアや流行語、倒置法・休言止めのような小技を取
  り入れようなどと余計なことは考えない。

8.数年毎にスペックが変わるが、特にA2試験の場合、課題文が指定さ
  れているのに注意。現在は、芥川龍之介の「鼻」、江國香織の
  「デューク」、星新一の「特許の品」の3つだが、内容を引用して
  説明できる位までしっかり読み込んでおくこと。