公立中高一貫校 適性検査で出題される定番の「資料分析問題」。
今日は、資料分析対策について紹介します。
なぜ、公立中高一貫校の適性検査では、資料分析の問題が出題されるのか？
資料分析問題は、主題となるテーマは社会と理科で、資料を見て計算させたり(これは算数)、文章を書いて答えさせる(これは国語)という形をとっていています。
つまり、出題者として国語・算数、理科、社会の４教科の総合力をみることができるのです。
逆に言えば、受検生はすべての教科で得意不得意をなくさなければいけないのです。
資料分析問題は、主に３つのタイプに分類できると言われています。
①計算問題
グラフや表から数値を読み取り、その数値を利用して比較したり、計算する問題。
「割合」や「比」、「単位量あたりの大きさ」など算数の知識が必要となります。
②「わかること」を答える問題
与えられたグラフや表、絵や写真を読みとり、そこからわかることを答える問題。
★問題例
「～からわかることを答えなさい」
「～からわかることとして正しいものを選びましょう」
「資料からわかることを書きなさい」
「資料から読み取れる変化を●字以内で書きなさい」
など。
③「考えられること」を答える問題
与えられたグラフや表、絵や写真を読みとり、そこから考えられることを答える問題。
★問題例
「～についてあなたの考えを書きましょう」
「～についてどのようにすればよいと思いますか。資料をもとにあなたの考えを書きましょう」
「その理由として考えられることを資料と関連させて書きましょう。」
「その理由として考えられることを資料から説明しなさい。」
★注意しなければいけないのは・・・
「わかること」と「考えられること」は違うということです。
「～からわかることを答えなさい」
と問われていたら、その資料の中に書かれていること以外に答えてはいけません。
一方、
「～考えられることを書きなさい」
と問われていたら、資料を参考に自分の知っている知識をもちいて答えなければいけません。
つまり、
資料分析対策は、
主に
「資料を分析する(読みとる)力」
と
「そのテーマにおける知識」
の２つが必須になるのです。
私は、中高一貫校を受検する生徒を指導して、
これらの対策として最も有効な方法はなにか模索してきました。
そして、まずは全国の適性検査の資料分析問題を徹底的に分析することから始めました。
(2011年から2015年までの全国の中高一貫校の全問題をpdfファイル化することでそれを可能にしています。)
すると、かなりの頻度で出題されているテーマがいくつかあることがわかりました。
それは
「森林・林業問題」、「人口問題」、「ゴミ問題」、「食料問題」、「エネルギー問題」
の５つです。
実際の過去問題(「森林・林業問題」、「ゴミ問題」、「食料問題」)は当ブログのトップにあるメッセージボードに問題のリンク先を掲載しているので、ご自分の目で確かめてください。
では、資料分析問題は、どんな対策が最も効果的か？
私の導き出した結論は
まずは、これら出題頻度の高いテーマにおいて
「重要な用語やポイント、試験で問われる問題についてのまとめ集」
を作成し、
「知識を整理して覚えること」
次に、
「解法のプロセスを詳しく解説した解答集」
を作成し、
「資料を読み解く力をつけること」
でした。
そのような過程を経て、ようやく
『まとめ集＆よーくわかる過去問題解説集『資料分析問題』
の作成に至りました。
これはかなり作成に苦労しました・・・。
その中身については、近日中に紹介しますね。
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