Anenzephalia/Noehaem

これは半分は自慢で半分は以降の文章のための布石なのだが私はB.Molochに「なかなかお前もシリアスな奴だな」と言われたことがある。その発言以降GO初来日時に超然とした態度やニヒルな表情を見せていたこの男が私に対し親しみを持ってくれたように思っている。それは何故なのかと問えば一番の答えは彼=AnenzephaliaがNoehaemの様な作品を生み出す男だからということになるかと思う。新しい家を指すドイツ語、恐らくNeuheim/Neuhauseを変換させ「もうその様な物は無い」、「理想なぞもうこの世にはない」と冷たい現実を突き付けたこの作品は個人的にはインダストリアル屈指の名作であると思う。それにも拘らずこの作品が殆ど顧みられることもなく未だに、世の中が冷戦当時より大きく変わったにもかかわらず、インダストリアルと言えばその時期のバンド群で紹介が終わってしまうという現状があるが、逆にこのAnenzephalia(に限った話ではないが)の許容されなさや(商業ベースでの)無名性こそが正にAnenzephaliaが本当にハードコアであることの証左ではないかとすら思うのだ。
そう大抵の人間はそこまで思い詰めていないのだ。どんなに己れの思想やニヒリズムで聴き手を圧殺しようと思ってもどこかに人間的な弱さや優しさ、好かれたいという気持ち、また人に寄り添う共感性が出て来てしまってその作品は「楽しめる」モノになる/なってしまう。それは矢張り彼に言わせれば「シリアス」では無いという事になってしまうのであろう。翻ってここにある多くの濁音達。全てが淀み、流れたとしてもその流れは鈍重で何ら高揚感を生み出さず、人の声には気力や熱量と言ったものが全く感じられず、暴力的な音色の背後に通常ならあるはずの悪意や攻撃性すら感知できない(それらの音は無目的にやかましく鳴り響いているだけだ)。徹頭徹尾地獄の様な世界が淡々と映し出される。勿論、その地獄には神や悪魔といった夢のある存在はもういない。ニヒリズムに汚染された飾り気のないビルや住宅がどこまでも続いている様な現代の地獄である。ロマンチシズムの欠片もない人間しか存在しない人間の作り上げた地獄である。作品の最後、industrial development という言葉が虚ろに何度も響く。作品中の地獄で聞こえる意志を持った声があるとすれば、それはこの虚ろな掛け声/スローガンだけなのだろう。

Blood Axis ‎– Blót: Sacrifice In Sweden

Lord of Chaosの共著者として一番有名であろうM.Moynihan率いるBlood AxisのCMI10周年記念ライブ出演の際の実況版。荘厳なパイプオルガンの音から始まり多様な形態をとりつつ続く約70分の叙事詩的とも言えるような完成された音絵巻だがこれが正式に初のライブとされているのだから恐れ入る。情感に満ちたギター、ヴァイオリン、ヴォーカル。緻密に織り上げられた各種のサンプリング。このライブは熱狂的な態度で受け入れられたとウェブ上にも書かれているが当作品を聴けばそれが誇張で無いことはすぐに分かる程の完成度。恐らくは様々な所に配置されているであろうオカルト的な意図が門外漢の私には殆ど分からず当作品を音楽作品としてしか受け取ることが出来ないのが大変残念であるがそれは己の未熟さ故と諦めるしかあるまい。ただアルバムの中盤にあるアイルランドのトラッドソングThe March Of Brian Boruに籠められた思いは、少しの労力を惜しまなければ、汲み取ることが出来る(正しState Artからリリースされた彼等とAllerseelenのスプリットEPを入手する必要がある)。Calgacusというスコットランドの部族長がローマ人との戦いの前に行った演説が冒頭に朗読される。The plunderers of the Earth are now invading the seas, because having devastating everything, they now have no more land.中略。Alone among peoples they have looked with equal greed at both rich and poor alike. Stealing, murdering and plundering they call government. And where they created a desert, they call it peace.「盗み、人を殺め、簒奪する。それを彼等は統治と呼び、砂漠となした土地を平和と称するのだ」


SKM-ETR / The Rugged Meat Cleaver

あくまでも大雑把にとらえた私の感覚だが80年代には挑発的なキッチュとして扱われ、90年代では巧妙に隠蔽若しくは慎重に区分けされたPCな主題。2010年代の今、それらは、様々な要因により、最早キッチュどころではなく緊急的な課題として明確に提示される様になってしまった。そしてその直前の2000年代は第二次大戦や冷戦を知らない世代がそれらを知る年輩の世代が持っていた暗黙の了解を無視し(若しくはその存在すら知らない)ギリギリの冗談が本気へと変わり始め、隠蔽の必要性を断固として(頑迷なまでに)認めないバンド群が表れ始めた頃と考えている。正確に記憶していないので申し訳ないが「ノイズの為のノイズ」と「コンテンツのあるノイズ」の対比が、恐らくは、FA周辺から聞こえてきたのもこの頃だったと思う(念の為に言うが音楽的に優劣をつけているわけではない)。そして、この語は以前からあったようだが、Powerelectronicsというジャンルが確立し、90年代にはまだ可能であったMerzbowとGenocide Organが同じコンピレーション上に存在するということは見られなくなってしまった。その時代の変わり目のようなものにぼんやりと気付かされたの作品の一つがこれである。冒頭で執拗に繰り返される下手糞な英語のサンプリング。その意図するところは曲名を確認すれば一目瞭然。音はハーシュノイズ~パワーエレクトロニクスを横断する。ギミックでないノイズと、ギミックでないAttitudeが両立する音源に出会って、それを感知出来た最初の作品。BFI LAWという曲名もあるがBFIはBRUNT FORCE AND IGNORANCEとも解釈される様だ。

INTERVIWED 2014

1。Grimとしての活動を始めたのは80年代半ば頃と思いますがそれまでにアーティストとして何らかの活動をされていたのでしょうか。

美術に興味がありダダ、シュールレアリズム等の書籍を読んだり、フロイトやユングなどの精神分析、そしてグルジェフ、シュタイナーの書籍を読んでいた。 
そうしながら絵画を描いたり、音楽的なアプローチとしては80年代前半に舞踏家とのコラボや夜間の大学構内にしのびこんだり、海岸や建築中の建造物内でのフィールドレコーディング等していた。


2。80年代から90年代初期に掛けては日本のアンダーグラウンド音楽にとって重要な時期だったと考えています。特にノイズやその周辺の音楽に関しては。
その頃、多くの人と会われたと思いますが印象的な出来事、バンド、作品があれば教えてください。

当時音楽の関係の人達との交流はあまりなかった。WhiteHospitalやGRIMで共に活動していた名越由貴夫や桑原智禎、Gerogerigegegeの山之内Juntaro、クリミナルパーティーのELLEなど 数少ない交流だった。
私個人の好みの音楽としては民俗音楽をよく聴いていた。
国内の音楽家としてはパンクのエネルギーが好きで、あぶらだこやGISMが特に印象深かった。
非常階段やハナタラシ、そして現在また交流が再開した山之内(Gerogerigegege)の活動も興味深く見ていた。
国外ではZev、PTV、SPKなどが好みだった。Zevは初期のレコードをほとんど持っていた。PTVは Temporary TempleとDream Less Sweetの初期2枚が、SPKに関してはAuto-da-feに収録されている初期シングルの曲が好きだ。

パンクのエネルギーと変質的な音が融合した初期SPKがとても良かった。


3。Grimを休止された後は絵を描かれていたとの事でしたが、詳しく教えていただけますか。

活動停止中は主に篆刻といって古代の文字(漢字)を石に刻す表現をしていた。それと本のオブジェ(本そのものの内側をくりぬいて様々なコラージュや立体物をうめこむ)を作成していた。 


4。初期のGrimに付いて書かれた記事を読んだことがあります。その中でGrimの初期作品は戦争に対する反感を表現したとありました。活動再開後の 作品については如何でしょうか。 5 Eyes, Psycho Sun, Love songなど。

戦争については国と言う存在があり、そこにいる人のかたまりとしての強大な欲の結果だと思っている(宗教、経済など)。
人は好戦的で刺激を好む傾向があり、集団化した結果必ずといってよい程、争いは起こる。
科学的な発達などと共に動きはじめた欲を止めることは容易ではない。
人間が行う仕業としての戦争は絶対になくならないはずだ。
何しろ人間がある段階で欲を止めておく事、遅らせる事の重要性は強く感じる。欲を無くしきるのではなく、ゆっくり考え、生きる事だと思う。
私としては戦争反対の意識はあるが作品を通じてそれを訴えることは無い。
現在私は自分自身の内面(意識、無意識及び本能的なもの)を見つめる、問う、気づく、そして表出させるという過程をもって音楽を制作している。極めて個人的なものに焦点をあてているのだ。個人の人間に興味をもっているのだ。
そして私自身から浮遊した音像を通じて異界をつくり出そうとも思っている。 

Jun Konagaya個人名義で出版した「Organ」について伝えておきたい。 
オルガンによるメロディーとVoice、そしてコラージュなどを加えた楽曲で構成した。「Organ」は全体を通じて一つの物語性を帯び、この世で生きる人間の心の闇、様々な矛盾、不条理、無常などを語ったのだ。
音像はやわらかなイメージが浮かぶかもしれないが、この作品「Organ」は極めて強靭である。各楽曲完成までの間、数千回聴きこみ、意識を注ぎ、曲を鍛えた結実が「Organ」なのだ。
聴者はどう感じるか分からないがGRIMやJun Konagayaの表現によって不思議な体験をしてもらえたらうれしい。そして聴者の内に潜む何かを呼び起こすことを望む。
集団による闘い、争いなどではなく、より個人における自分との闘いなのだ。この闘いとは自身に問うことで、その結果、自分自身を知る事、自分自身に気づくことが一番重要だと思う。 


5。Grimの作品では呪文めいたヴォイスや天上へ上るかのようなメロディーが聞かれます。ライブで独鈷を持ってらっしゃった時もありました。そんな事からGrimの音楽に宗教的なものを感じる人もいるかと思いますが、如何でしょうか。 

Grimでのライブの発声はまったく意識はしていなくて自然に出てくるものだ。メロディーにおいても断片的に頭に浮かんだものを録音し、後で曲にしたりしている。
ライブの密具に関しては自己との闘いという思いはあり、外からの邪気を払う意もある。 いずれにせよ個人の内に潜むのが一番恐ろしく逆に力を発揮するものでもある。
団体となった宗教には興味がない。これも一種の欲のかたまりになっているからだ。後世の解釈をできるだけ含まない釈迦の教えスッタニパータ(SuttaNipata)をとても興味深く、何度か読み通した。


6。個人的な事ですが高円寺のグッドマンのライブの後に仰っていた、「鬼神に会うんだよ!」とか「山に登るんだ!」という言葉が非常に印象に残っています。矢張り演奏中には彼岸へ渡る様な心境があるのでしょうか。 

ライブの最中での私の意識は自己との闘いである。煩悩や邪気を抜刀で切るイメージであり、悟りの境地に行くという意味の「彼岸」ではない。死のイメージは常に付きまとっている。
GrimのライブはVoice:Jun Konagaya、ギター:前川大介、ドラム:大和田悠介、そしてメタルパーカッションとしてラインクラフト=大久保正彦が参加している。 
ライブ時間については内臓が痙攣するような発声の私、肉体が壊れる寸前の大久保、そして演奏者のすべての肉体と意識の限界の時間だと思っている。 


7。音楽に限らずお好きなものがあれば教えてください。 

影響を受けたもの 映画ではタルコフスキーの「ストーカー」、「惑星ソラリス」はとても印象深く心に残っている。
美術ではサイ・トゥオンブリーが最も好きだ。ジョセフ・コーネルの作品もとても良い。アンゼルム・キーファーの巨大な本の作品、ゲルヘルト・リヒターの写真と映画の関係性の作品、ポルケのコラージュ的手法なども好みである。
音楽では前述の他に、マイク・オールドフィールドのTubular Bells、Hergest Ridge、 Ommadawnの初期3作やアフリカンヘッドチャージなどを聴いているとインスピレーションが出てくる。好きな作品だ。 


8。何か最後に付け加えたいことがあればお願いいたします。

以前に制作していた本のオブジェを再び作っていきたいと思っている。

 

1.GRUNTとFREAK ANIMAL(以下FA)を始めた理由に付いて教えて下さい。その頃に興味のあったバンドや個人がいたら教えて下さい。

俺がGRUNTを始めたのは93年頃なんだけど、その頃は所謂ノイズ「シーン」みたいなものがある事は知らなかった。その頃に俺が知ってたのはテープとか7epを出してた少数の連中だけだったね。その他は一寸有名になってたSWANSとかGODFLESH、E.NEUBAUTENとかかな。でもノイズを聴いている奴とかこんなノイズ雑誌なんて無かったもんだから(インターネットなんて全然ポピュラーじゃなかったしな)、WHITEHOUSEとか非常階段なんて全く知らなかった。初期のテープを作ったのは91年から92年頃なんだけど、主な影響は他のフィンランドのノイズバンドから受けてたな。最初のテープは「NYKTO-TAPES」って所から出したんだ。それから突然ノイズ「シーン」って物がある事を知る様になって、その後は物事が速く動くようになったな。俺も出来るだけ知識をつけてリリース作品を集めるようにした。GRUNTをやり始めてから十年になるけど、初期の何年かは自分の個性って物を見付けようと思って色々と試していた時期だと思うね。それから94年にヴィニール盤を出そうと決めてレーベル名をFAに変えたんだ。ノイズを始めた頃にノイズバンドを殆ど知らなかったのは良かったと思う。この頃じゃどいつもこいつも「MERZBOWみたいなノイズ」とか「GENOCIDE ORGANみたいなPE」をやろうって思ってやがるからな。俺は全くまっさらな状態でノイズを作り始めたし、特定のアーティストを真似てみようとは思わなかったしね。

2.前にもらったメールの中でGRUNTはハーシュノイズからPEに音楽スタイルを変えたと書いていましたが、その様な変化は何故起こったのでしょう。

んー、それは正しい言い方ではなかったな。正しく言うなら「全く変化はなかった」とか「常に変化がある」という感じだと思う。俺が最初にノイズを作るのを始めた時は、低目にチューンしたギターを使ってノイズを出してた。それは全然ギターの音には聞こえなかったね。なんか低い音がブンブン鳴ってるみたいな感じだった。93年から94年頃の作品はもっとインダストリアルな感じで、リズミックなメタルパーカッションやプリミティブなジャンクノイズ、スクリーミングが入り交じったものだった。94年から95年にかけての殆どの作品は昔ながらのPEサウンドって感じだったね。機材にフィードバックを繋げてアナログシンセみたいな音を出してやってたんだけど、最後にはステレオセットがぶっ壊れちまった。95年から96年の頃はハーシュノイズをやってたけど、「典型的な」物では無かったね。いつもスクリーミングや色んなエフェクターを使ってやってた。昔のRAMLEHスタイルだって言われた事もあったな。最初の頃は歌詞ありのヴォーカルスタイルでやってたんだが、95年から96年にはただ暴力的に喚くだけにした。俺が何かを訴えようとしても誰も歌詞を理解出来ないもんだから、止めたんだよ。大きな変化があったのはこの後で、もっと作品の中での焦点をはっきりさせようと考え始めたんだ。音だけでなく、個人的に関心や意義を持つ事に関しての歌詞も含めてね。だからこれを「ノイズ」から「コンテンツのあるノイズ」への変換と言う事も出来るだろうな。だが勿論、初期の作品も俺にとってはとても重要なものだし、大きな意義を持っている。今でもピュアなハーシュノイズをやる時はあるし、同じリリース作品中にPEやリズミックな曲が入ってる時だってある。俺は特にジャンルには拘らないんだ。GRUNTはいつも「同じ」だ。様々なノイジーなスタイルと音で出来た集合体という意味でね。俺が作った作品は、リリースされてないものもあるけど、そのどれもがGRUNTらしさを持っているはずだ。

3.私達はその他にも、今のこの「シーン」とやらの中で起こっている事、全てが皮相でどうしようもない方向に進んでいると言う点で同意した事がありましたよね。個人的にはノイズやPEがリスナーの関心を集め易くなった今となっては誰もこの潮流を変える事は出来ないと考えていますがどうでしょう。

これはどんな音楽にでも起こる事だよな。殆どのアンダーグランドな音楽スタイルはバンドや「アーティスト」達で一杯だ。殆どの奴等は何も与えられるものを持っていないけどな。奴等は何かのバンドのファンで同じような事をやりたがるんだ。俺が思うに、ただただ彼等の「アイドル」に近付こうと思って、色々別名のバンドをやったりすることで事態はよりどうしようも無くなるよな。連中はノイズとアンビエント、若しくはリズミックなPEをミックスするのを嫌がるみたいだな。だから奴等はGENOCIDE ORGANみたいな音を出すプロジェクトとYEN POXみたいな音を出すプロジェクトを別々にやり始めるんだろうよ。でもそんなことをしても「アーティスト」自身が空っぽな存在だったら、ただのクローンか偶像崇拝にしかならないんだよな。俺も確かにサイドプロジェクトを持ってるけど、主題はGRUNTとは違ったものだし、同じ主題を扱ったとしてもアプローチの仕方が違うんだ。個々のリリース毎に違った雰囲気を作り出したいと思っているけど、それはある音楽スタイルを踏襲したいと思ってそうしている訳ではないんだ。GRUNTの作品として出しても構わないような曲をサイドプロジェクト名義で出す時も良くあるしね。あと俺が嫌いなのが、何にも深くコミットしてないバンドだな。近頃は「コンテンツ」を持ってるふりをしたバンドが多くいて奴等はピュアノイズバンドより自分達が偉いと思ってやがる。でも実際には奴等の言う「コンテンツ」ってのはアイドルバンドのイメージの薄っぺらいコピー以上のものじゃないんだよな。俺は人が何かに打ち込んだり、それ以上に取り憑かれたようになって欲しいと思ってる。例えばSTREICHER、TAINT、SLOGUN、CON-DOMなんかがそうだな。彼らは皆んな音楽の中で扱ってる主題に没頭している。これは真っ直ぐで信用できる事だと思うね。その一方で100%スタンダードなPEイメージを持ってほいほい出てくるようなバンドがいるよな。何にも本当は(その主題・イメージに付いて)言える事が無いくせによ。また、そのバンドを崇拝する奴等がいるからなあ・・・。だったらまだデカイ音に取り憑かれた奴等のピュアノイズを聴いていたほうが良いね。そのほうが安っぽいコンテンツをぶら下げてる無価値な奴等よりましだからな。

4.FAからリリースされる作品の基準が有れば教えてください。

俺が気に入った物じゃなきゃ駄目だな。それ以外には無いね。でも、音楽以外の趣味が合う奴とかと一緒にやる事はある。あとはフィンランドのバンド連中とか。

5.フィンランドのシーンに付いてですが「DEGENERATING FINLAND」には随分良いバンドがいましたね。あと、NORTHERN HERITAGEの様な良質のBLACKMETAL(以下BM)もあるようですし。フィンランドのノイズやPE.、BMについて教えて下さい。

俺はあんまりノイズとBMをクロスさせるのは好きじゃないんだよね。シーン自体が異なったものだからな(俺自身にとってはどちらも同じようなものなんだけど、他の連中は違った考えを持ってて、この両者は違うものだと思ってるようだから)。フィンランドのノイズシーンについては二つのグループに分けられるんじゃないかと思ってる。一つはバンドそのものや音楽スタイルがFAかKAOS KONTROLと関わりのあるもの。もう一つはLO-FIやエクスペリメンタル、フリージャズ、テクノイズ系の連中とね。俺は後者のグループの音楽も少しは聴くけど、FAとは殆ど関係が無い連中だね。殆どの奴等はFAが支持している事柄に関して否定的だし、何かの理由で俺の事をボイコットしている奴等がいるとも聞いた事がある。こんなノイジーな音楽が好きな奴等の殆どはピュアノイズに嫌悪感を持ってる。うるさすぎるし抽象的すぎるからってな。日本のノイズが90年代の中頃に流行った時があるけど、その辺の音楽が好きだった奴等は今じゃノイズに退屈してそんな物はもう聴かないって感じだ。この辺が本当のノイズ好きとノイズが変だから好きだって奴等の違いなんだろうな。フィンランドじゃ俺の知ってるノイズリスナーの殆どがノイズを作ってる。俺が思うに彼らの殆どは俺と同じようなバックグラウンドを持ってるんじゃないかな。殆どの奴等は高い機材も持ってないし、何らかのスタイルを踏襲しようとも考えていないから、クリエイティブになって限られた機材で面白いものを作ろうとしている。だからフィンランドのバンドは良いバンドが多くて興味深いんだと思う。フィンランドのBMシーンにも二つの局面があるな。メインストリームの奴等は退屈で標準的で商業的だ。でもアンダーグラウンドからは良いバンドが結構出て来てるね。何処かで聞いたようなオリジナリティーが無くてトレンドに乗っかってるようなバンドじゃないような奴等がね。俺は個人的には自分達で全部の事をやってるような連中が好きだね。ホームスタジオで録音して、小さなレーベルから作品を出し続けて、メジャーレーベルのケツの穴をなめるような事は絶対し無いような奴等がね。BMではそのバンドの姿勢とイデオロギーが一番大切な要素だと思う。往々にしてメタルシーンの連中ってのは単なるメタル好きって奴等が多いから面白くないよな。BMの方は俺が興味を掻き立てられたり支持しても良いかなっ思ったりするような要素を集めてるから面白いね。ただここでもそのシーンを駄目にするような考えを持った奴等が多くなって来ているのは確かだな。

ノイズシーンの中では似たような「変態」を見付けるのは難しくない。小さいサークルだし、俺と同じくらいの年齢の人間が多いからな。(一方で)フィンランドのメタルリスナーの年齢層はとっても若い奴等が多いんだ。メタル系のレコードは良く売れるんでFAの運営もそのお陰で随分助かってる。

6.貴方とGRUNTについてですが、貴方はかなりハードコアポルノにはまっているようですけど、特に好きなジャンルや女優、メーカーなどはありますか。あと、どうやってフィンランドで日本製のポルノを手に入れているのですか。最後にもう一つ、ポルノが貴方の音楽・ノイズに影響を与えていると思いますか。

確かにある特定のジャンルを他のジャンル以上に集めるという事はあるけど、大抵の変態セックスに対して俺はオープンなんだ。特に好きなのは70年代から80年代初期のボンデージや虐待もの、ハードコアSM、獣姦、スロートファックと精液まみれになるようなやつとかかな。その他にも糞、小便、トランスセクシャル、ティーンもの、フィストファック、ゲロ、ラバーもの、レザーもの、その他フェティッシュ系のものなら何でも見るね。本や雑誌、ビデオやDVD(最近プレーヤーを買ったんだ)、8ミリフィルムを集めてるんだ。殆どの「ノーマルな」ポルノは売ってしまった。今持ってるのでノーマルなやつは70年代のやつかずっと昔の雑誌だけだね。良い日本のポルノを手に入れるのはとても難しいね。俺はボンデージ系の本や雑誌と100本近くのビデオを持ってる。殆どはぶっかけ系とボンデージ・SM系のやつでちょっとだけ獣姦物が有るって感じかな。

外国のコレクターともトレードをやっててVHSにコピーしてあるものも沢山持ってる。もし日本の変態セックス狂でVCD、VHS(コピーOK)、雑誌をノイズかブラックメタルのレコードと交換したい奴がいたらコンタクトしてくれ。俺はポルノ写真を撮ったり、ビデオを撮ったり、絵を描いたり、文章を書いたりもしている。今のところは趣味としてやってるようなものだがその内に本当の仕事になるかもしれないな。今は限られた数のアマチュア達と一緒にやってる。これからは作品を作る事に専念して2002年にはもっと自分自身で作品をリリースしていきたいね。背徳的なエロ雑誌を、英語版とフィンランド語版で一月中には出すつもりだ。多分、白黒の地下出版みたいな形で出す事になると思う。フィンランドのポルノビジネスはとても小規模なものだ。五百万人しか人口がいないからな。何社かポルノ会社があるけど彼らが作るフィルムはとても少ない。年に何本って感じだからな。だから趣味でやってるような俺でも彼等と作ったビデオの数はそんなに変わらないんだよな。ポルノは俺の音楽に影響を与えてるね。俺はいつでも俺の生活や興味あるものに関しての音楽を作ってるからな。でもGRUNTでは「跪いてチンポを舐めろ!この売女!」みたいなポルノグラフィックな歌詞は使ってない。GRUNTではそれとは違って、ポルノを社会的なものとして扱っている。つまりポルノグラフィックな音楽を作ろうとはしていないってことだ。ポルノグラフィックなセックスノイズを作る時は他のプロジェクト名を名乗っているんだ。

7.私の友人がCLINIC OF TORTUREは貴方がやってるのではと言っているのですが。

ああ、これが俺が前の質問の答えの最後で言ってるプロジェクトのことだ。このバンドがGRUNTと違うところは、それが自由なSMセッションで特に決め事も無いままライブレコーディングされるところだ。昔ながらの拷問の様なSM世界を音楽に変態させたものってところかな。この名前はオランダのものすげえ性器拷問ビデオから取ったんだ。会話や叫び声はドイツやオランダの強烈なSMビデオから取って来て、その他に70年代の変態セックスを写したテープを回しているプロジェクターの音を混ぜたりしている。聴き手にとっては大きな違いはないだろうけど、このレコーディングの意義からしてどうやって音を作るかというのは重要な事だった。最初はリリースするつもりなんて全く無かったんだが、結果がすごく気に入ったんでCDRでリリースする事にしたんだ。その後でリリースしたLPも同じ時に作ったものさ。実際にSMセッションをしながらレコーディングをしたら面白いんだろうけどアレンジが大変だろうな。

8.GRUNTの今のところの最新作である「WELFARE」はジャケットもタイトルも意味深な感じですね。もし構わなければそのコンセプトなどに付いて教えてください。

この7インチは二曲入りで、最初の曲は俺の麻薬中毒者に対する憎しみを表現したものだ。奴等は絶対に自分に対して責任を取らないくせに他人が最後には助けてくれるだろうなんて期待をしていやがる。2曲目も似たような感じでこっちの方は福祉や他人に寄りかかって自分で生きる事の出来ない連中に対する不快感を取り上げてる。フィンランドは何かをやろうっていう精神的な能力が無いような奴等で一杯だ。寄生虫みたいなもんさ。北欧スタイルの白人の屑野郎だよ。人が福祉のシステムを濫用するのは構わない。俺だって出来る限りそうしてるんだから。だけどその理由が全くの脆弱さや亜人間的なメンタリティーから来てるんだとしたら、俺がどう思うかは分かるだろ。この7インチやその他のGRUNTやFAリリース作品の歌詞はFAに言ってくれれば手に入れることが出来るよ。

9.FAではフィンランドの他にドイツやオーストラリアなどのバンドのリリース予定もあるようですが、どういう形でコンタクトを取り始めたのですか。

殆どの人はフィンランドが本当に小さな国でラジオやテレビがもたらす文化なんてものが存在しないって事は分からないだろうな。基本的にフィンランドには3つの国営テレビチャンネルと幾つかの国営ラジオチャンネルが有るだけだったんだ。カレッジラジオなんてものは今でもないしね。確かに60年代後半頃にはフィンランドのアヴァンギャルドノイズシーンがあったけどそれはそんなに大きなものじゃなかった。それに今でもこういう主流でないものを扱うフィンランドの雑誌なんてものは無いしね。フィンランド語で書かれたノイズ雑誌があっても売れるのは多分30-50部ってとこだろうな。それにフィンランドの都市はどれも小さいものだから、「ノイズレコード屋」なんてものを持つのは不可能だろう。だからノイズバンドとコンタクトを取ろうなんて考える前に「ノイズ」ってもんがあるってことを知らなきゃならない。俺は生まれてから18年間は3万人の人口を持つ都市で暮らしてたんだけど、そこじゃ有名なパンクやメタルのレコードを買う事さえ難しかったね。買えたとしてもそれは全くの偶然だった。10年前でさえ、情報を得るのは郵便とか外国のフライヤーやカタログからだった。今よりはるかに大変だったよ。俺がノイズにのめりこみ始めた頃はレコードを手に入れて、気に入った奴等に郵便で連絡を取ってリリースしないかっていうオファーをしたんだ。今はインターネットとeメールがあるからそのバンドがどこにいようが関係ないし、地元のバンドと同じくらいのスピードでコンタクトが取れる。それでその連中と話しをしてリリースするに足る連中かどうかが分かる訳さ。初期のFAでは7インチのスプリットを良く出してた。COSMONAUTS HAIL SATAN、HERMIT、LOVE HOLEなんかとね。俺達で掛かった費用を折半してリリースしたんだ。皆んな俺がどうにかこうにかしてコンタクトを取った奴等だ。その殆どがFREAK ANIMAL MAGAZINEを通してのものだったね。俺はそいつらが本当に良い奴等でしっかりした態度を持ってると分かった時はインタビューをして、彼等の為にリリースをしたいって思うんだ。たまにプロモーション作品をもらう時もあるけど、大体のリリースは友人関係を築いてからのものだね。今のところ何人かの新しいアーティストのリリースを考え中だ。去年から幾つかの有名じゃないバンドのリリースをやってるしね。俺はビッグネームしか相手にしないって訳じゃないんだ。あるバンドやアーティストに対して、こいつは俺のレーベルから出してもおかしくないと思った時は彼等の為に何かをする用意はある。

10.FAとGRUNTのこれからについて教えて下さい。

FAに関しては沢山のプランがある。IRIKARAHとSTROM.ecのスプリットLP、PAIN NAILのLP、CONTROL、MACRONYMPHA、INCAPACITANTS、NICOLE12/TAINTのCDとかかな。これからはCDでのリリースを多くしようと思ってる。その方が安い値段で売れるしトレードするのも簡単だからな。最近はトレードとかするのに金が掛かってディストリビュートがうまくいってなかったんだけどCDにフォーマットを変えることで状況も良くなると思う。GRUNTとしては幾つかコンピレーションに参加する予定がある。MARUTAレコードからの10インチ二枚組みや(LPになるかも知れない)、HOSPITALレコーディングスからのカセットコンピとか。あと「PORN HURTS」というコンピがBITEWORKSからちょうどリリースされた所だ。その他にも大分前にレコーディングされたけどリリースされてないようなCDが幾つかあるな。あとCLOAMAとのスプリットCDはとても良い出来だ。99年から彼とはコラボレーションをしているんだが、2002年の始めの頃には最後の曲が完成しているはずだ。それが終わったら次のフルCDに向けて準備を始めると思う。その他には何枚か再発の予定がある。例えばあるフランスのレーベルはテープで出した「SOMEONE IS WATCHING」をLPで出す予定があるし、FAとしても昔のテープをCDRで再発する予定がある。リリースについてはかなりのオファーが来ていて、断らざるを得ない場合が多いね。それにGRUNTの作品についてはなるべくFAから出すようにしたいと思っている。

11.最後に何かあればどうぞ。

インタビューを有り難う。

INTERVIWED 29TH DEC. 2001
1.What is the main reason to start Grunt & Freak Animal? Was there any bands, person, etc.that you were very interested in at that time?

-When I started Grunt in '93, I didn't yyet know of existence of actual noise "scene". I knew some small tape bands and few who even did 7"s, and some bigger musical industrial bands like Swans, Godflesh or E.Neubauten, but as I didn't know any noise listeners and never seen any magazines of such style (and internet wasn't yet popular at all!), I had no idea of bands such as Whitehouse, Hijokaidan, etc. I made couple first tapes, mainly influenced by other Finnish noise which came out in 91/92. First releases I put out under label "Nykto-tapes". Suddenly I heard of existence of actual noise scene and things started to happen really fast. I just gathered knowledge and releases of all noise I could find. It's soon 10th anniversary of Grunt, but I must say couple early years was just trying to find the personal style. When I decided I will put out vinyl records I changed name to Freak Animal. It was '94. I think it was good that I didn't know all the bands when I started. These days bands start and just begin to make "noise like Merzbow" or "power electronics like G.O." or something. I started from clean table and only created noise what naturally came out and not trying to sound anything particular artist.

2. In your former e-mail you wrote Grunt has changed its style from Harsh Noise to Power Electronics. Why did you change your music/noise in this way?

-Well, it's not actually true. There is no change - or there is constant change. When I started, I was making most of noise from guitar, which had strings so low tuned, they hardly hang on the guitar, so they only did noise. It didn't sound much like guitar. Just low rumbling. '93/94 Grunt stuff is more industrial noise, with rhythmic metal percussions and primitive junk noise. I also used screaming. 94/95 many of Grunt materials sound like prototype of old power electronics. I connected equipment with wires and modified internal feedback so it sounds like analog synthesizers. I finally blow out my stereo equipment with these connections. 95-96 I did more of harsh noise, but it was never "typical" harsh noise. I always used screaming and different effects, some say it actually sound more of old Ramleh type of stuff. In early Grunt I used to have lyrics and vocals, but in 95-96 it was mostly just violent screaming. Nobody ever could understand if I tried to say something, so I decided to stop actual lyrics. But major change came after this. In 97 and after it all Grunt material was much more focused. Not only sound, but lyrics of personal interests and meanings. So this can be considered as change from "noise" to "noise with content". But of course early stuff is very important to me and it has a lot of meaning. Still today I do pure "harsh noise", but in same release might be songs of power electronics or rhythmic stuff. I don't strictly follow any genre. Grunt is always the "same" - diverse fusion of noisy styles and many different sounds. Most of stuff I have created, could be released now, and it would not sound like different band.

3. Also we have agreed with each other on what's going on in this scene, ie everything becomes shallow and superficial. Personally I think no one can stop this, because Noise and Power Electronics is getting more attention from listeners than before. How do you think about it?

-It happens with all the music. Most of underground music styles have exploded with tons of bands and "artists". Many have nothing own to give. They are fans of some bands, and want to start doing similar material. I think it becomes little lame when same people are doing many different projects only because they want each one to follow directly to their "idols". People are afraid to mix noise to ambient or rhythmic power electronics. Instead they need to have project what sounds like "Genocide Organ" and project which sounds like "Yen Pox". It never becomes anything else than clone or worship of the idol, when "artist" does nothing own. I know I have done also side projects. But with those focus is some different theme. I have used almost same themes with Grunt, but it's different approach. With project I want to create different atmosphere to individual release. None of those bands are made to follow music style. Often same music could fit into Grunt as well.
Also I dislike when bands are not deeply into something. There is so many of bands who pretend to have "content" and feel superior to pure noise, but in fact, the so called "content" is only superficial copy of their idol bands image. I'd hope to see people who are very dedicated and even obsessed with what they do. If you just name a few, Streicher, Taint, Slogun, Con-Dom, etc etc. All of them are so deeply in subject matter they deal with. It's honest and true. But then there is examples of bands who just pop up suddenly and have 100% standard p.e. image, and they can't really say anything about it, and often they quit in couple of years. And some people even "worship" them. I rather listen good pure noise which is only obsessed to loud sound, than noise which focus on superficial content and then no value at all!

4.Is there any criteria to be released from Freak Animal?

-I have to like it. Nothing else. Althouugh, often I work with people I have similar tastes also besides the actual music. Or they are Finnish bands.

5.About Finnish scene, I have found a lot of good bands in Degenerating Finland and there are some good underground Black Metal scene like Northern Heritage. Could you elaborate a bit about Finnish Noise,Power Electronics and Black Metal in Finland?

-I usually don't want to crossover noisee and black metal. I think scene is different. For me it is mostly same, but many people have different motivations.
Finnish noise scene, I personally divide it to 2 things: 1) styles/bands/people related to Freak Animal and Kaos Kontrol labels and 2) other stuff like lo-fi, experimental, free jazz, "techno-noise" etc. I personally listen some of latter categories, but this scene has very little to do with Freak Animal. Many are offended by ideas what are supported by Freak Animal and I have even heard some people "boycotting" me because of some things. Many of these noisy-music listeners hate pure noise. It's too abstract and loud for them. Japanese noise had it's popular moment in mid 90's, but now same people who admired it back then, are bored and never listen such material. It shows difference between "real noise fans" and those who like noise only because of it's "weirdness". In Finland most people who I know are listening noise are also making it. I think many of those have similar background as me. They don't have much expensive equipment and they don't follow exact limited style, so I think most of Finnish bands are very good and interesting as they have to use creative mind to be able to do good noise with poor equipment.
Finnish black metal scene is also two different things. Finnish mainstream is very boring, standard and commercial. But from underground there is several good bands, which don't sound so totally similar & unoriginal and trend following like majority of bands. I personally like bands who do things by themselves. Record at home studio and stay on small labels and never lick ass of mainstream business. In black metal attitude and ideology is the most important factor. Often people in metal scene are just "heavy metal fans", so it's not very interesting. Black metal often gathers such elements which I find supportable and interesting, but it's also more and more crowded with people who pollute scene with ideas which aren't good for it.
From noise scene it's easier to find likeminded "freaks", as it's little older generation. Many metal listeners in Finland are very young. Freak Animal is partly financed with money what better selling metal records give me.

6.About your self and Grunt. You seem to be involved in hard core porn. Do you have any favorite genre, actress, and book/film makers? How do you get Jap.porn in Finland? And do you think porn has some effect on your music/noise?

-I have some specific styles which I colllect more than others, but in general, I'm open to any bizarre sex. I like very much 70's/early 80's bondage & abuse, hardcore s/m, bestiality, throat-fucking and cum-orgies. I watch all types of stuff, shit, piss, transexual, teen, fisting, vomit, rubber, leather, other fetish, etc etc. I collect books/magazines, vhs/dvd (just got dvd player) and 8mm/super-8 film loops. I have sold away most of my "normal" porn. I take normal stuff only in 70's film loops and very old magazines.
Good Japanese porn is quite difficult to get. I have Japanese bondage books/magazines and maybe close to 100 videos, mostly bukkake and bondage/sm, some bestiality. I was doing video trading with some foreign collectors and got a lot of this stuff as vhs copies. If there is some Japanese bizarre sex freaks who want trade that stuff (videoCD, vhs (copy ok), magazines) against noise or black metal records, contact me! I make photo/video/drawings and written porn. And also act in photos/videos. It's more like hobby for me. Maybe it'll grow to real job later, we'll see. I work with only limited number of mostly amateur actors. I have lately concentrated on creating material and during 2002 I will start releasing more by myself. Erotic Perversion magazine should be out during January, 2 versions, English and Finnish. It's black/white style underground publication.
In Finland porn business is very small as our population is only 5 000 000 people in whole country! There is only couple established porno companies and they make VERY little of films. Only couple in a year. So despite I just make this as hobby, I'm not SO much behind them.
Porno has effect on my music, as I always create music which is related to my own life and interests. But Grunt doesn't have such pornographic lyrics like "get on you knees & suck my cock, bitch!". Grunt has different approach, which is more about viewing the issue as social / real life perspective, not about making pornographic music. I used other projects for creating pornographic sex-noise.

7.My friends thinks Clinic of Torture is you. Is he right?

-Yes. It's such project I mentioned in eend of previous question. It differs from Grunt as it's like spontaneous s/m session, all recorded studio live and without strict plans, only "musical" transformation of feelings of old school s/m & torture. Name is chosen from harsh Dutch genital torture video and I have used direct dialogue / screaming soundtrack of hardest German / Dutch s/m films and sounds of film loop projectors while it is actually playing little malfunctioning 70's bizarre sex loop. Methods of creation was important due the spirit of the this recording, despite people might not hear big difference. Originally it was not supposed to be released at all, but I loved so much the final result that I decided to release it on CDr. LP I recorded year later in similar session. It would be interesting to do actual recording of s/m session, but that can be too much of work to arrange.

8.Grunt's latest 7ep is titled Welfare. The record jacket and title itself are very meaningful,I guess. If you do not mind please show us your idea behind the "Welfare".

-It has two tracks. 1st expresses my hattred towards junkies. People who make never take responsibility of themselves, but expect others to take care of them in the end. 2nd is very similar. It's my disgust towards people who can't live their lives, only rely on welfare system and help of others. Finland is full of people who have no mental abilities to do anything, they just live like parasites. Northern europe style white trash scum. I don't mind people abusing welfare system. I do it as often as possible, but if reason is utter weakness and subhuman mentality, you know what I think. Lyrics for this, and many other Grunt releases (as well as other FA releases) are available if someone writes and ask them.

9.Freak Animal has also released bands from Germany, Australia and Usa etc. How did you get contact with them?

-Many people probably don't understand tthat Finland is utterly small country and we don't have such radio or tv culture like in many other countries. Basically it used to be 3 national tv channels and couple national radio channels. There is no such things ad "collage/university radio". Despite there exists Finnish avantgarde noise since late 60's, it was never very big thing. Also there is no good market for Finnish written very marginal magazine. Finnish written noise zine would probably sell 30-50 copies at maximum. And as all Finnish cities are small, it's not possible to have any "noise shops". So before getting in contact with bands, you have to find out there exists such thing as "noise"! I was born and living first 18 years in city with 30 000 people. It was hard to get even mainstream metal or punk records there. It all happened usually by accident, I think. Even 10 years ago, all we had was post system and foreign flyers/catalogs as information, it was much more difficult than today.
When I got deeper in noise scene, I just got some record from a band, and then I just contacted those I liked via post and suggested for release. Now when we have e-mail and internet, it doesn't really matter where bands are from as you can establish contact as fast as to local bands. You can discuss with the band and find out if they are good one to be released etc. Early Freak Animal releases included many split 7"s which was made together with other people. Cosmonauts Hail Satan, Hermit, Love Hole, etc. all those splits are financed together with other band. They are just people who I got in touch way or another. Many contacts was made because of Freak Animal magazine. I made interviews with good bands and when I found out they are really nice people and good attitude, I also wanted to release record for them.
I get some promo material too, but most of releases are done after short or long friendship. I have some new artists under consideration. Even last year I released debut release of unknown bands. I'm not only looking for "big names". When I'm certain that band or artist have such values and interests that they are not in big conflict with my view on label policy, then I might do something for them.

10.Future plans for Freak Animal and Grunt?

-There is a lot of plans for Freak Animaal. There will come Irikarah/Strom.ec split LP in late January, and Pain Nail LP later in spring. Then comes CD's of Control, Macronympha, Incapacitants, Nicole 12/Taint, and more! I plan to do more CD's in future, so I can have lower price for customers and easier to do trades. During recent years it has been difficult to arrange good distribution as sending trade/wholesale records has become so expensive that I have had to avoid trades to overseas. When using CD format, it will change.
With Grunt there is couple compilation tracks. One song for Maruta Records LP or 2x10" compilation and one track for Hospital Recordings big multi cassette compilation box. Also just released is V/A Porno Hurts CDr on Taint's Biteworks label. There is couple CD's which has been recorded years ago and still not out yet. Split CD w/ Cloama is from '98, very good material! Collaboration w/ Cloama has been under work since 99 and we'll finish last tracks in early 2002. I hope these would finally be released and maybe then I can focus on new full length CD.
There is also some re-release suggestion. French label should do LP format of "Someone Is Watching" tape and Freak Animal might re-release some old tapes on CDr format.
I get much more suggestion for releases what I can accept. I have to turn down many offers. I have intention to do most of Grunt material for Freak Animal.
11.Any final words?

-Thanks for interview!

Contact: FA P.o.box 21 15141 Lahti Finland fanimal@hotmail.com www.wavenet.ws/mikkoa/FArecs.htm 

1.MothraとLinekraftの一番の違いは何でしょう。

LINEKRAFTを始めるときまず考えたのは、MOTHRAに比べ、レコーディング 作品により力を入れたプロジェクトにしようという事でした。MOTHRAのとき は第一にライブ演奏での表現を考えており、音源はその過程での記録と自分 の中で位置づけていました。活動を続ける中でより緻密な音楽をレコーディ ング作品の中で表現したいと思うようになりました。現在は以前の何倍もレコーディングに時間をかけるようになり、また、ライブ演奏に関しては多人 数だったMOTHRAに比べ一人になった事でより自分の人間性や考え方が演奏や パフォーマンスにもろに発現するようになったと思います。

2.Linekraftは所謂ジャパノイズ固有のノイズ的な部分とヨーロッパ風のインダストリアルサウンドとの融合体の様に思えます。貴方が今までにやってきたプロジェクトとそれがどの様にしてLinekraftにつながっていったのかを教えてください。 

自分の音楽活動としては、最初、ジャパノイズミュージックを作ろうと始 めたのではなく、EINSTUERZENDE NEUBAUTEN, SWANS, SPK 等の80年代のイン ダストリアルミュージックに近い音を作ろうとバンドを始めました。その活 動のなかで多数の偉大なる日本のノイズミュージシャンと知り合い、彼らの 音楽やライブ演奏に触れ、大きな影響を受けました。MOTHRAの音楽はとても 80年代的だったと思いますが、LINEKRAFTを始めたときにそれまでの活動で 知った日本のノイズからの影響は自分の音楽に変化を与えたと思います。 MSBR(MAGMAX), PAIN JERK, GOVERNMENT ALPHA, INCAPACITANTS, DISSECTING TABLE, GRIM, HANATARASH, 非常階段, SOLMANIA等 日本には多くの素晴らし いノイズミュージックがあり、 それらの全ては自分の今の音楽に影響を与 えたと思います。 余談ですが、生まれて初めて見たノイズのライブは MASONNAでした。

3.体を使って音を打ち出すことや金属を使うということに執着しているように思えますが、メタルジャンクとその音に対する考えを教えてください。

最初に自分にとってきっかけになったのはEINSTUERZENDE NEUBAUTENのビ デオ作品だったと思います。まるで何かの解体工事をしているような様子に 衝撃を受けました。MOTHRA以前にやっていたバンドにメタルパーカッション を取り入れるようになり、MOTHRAを始めてからも使い続けましたが、「鉄」 という素材を音の中で使い、それを象徴的に聴こえさせる事がいかに難しい かという事を使えば使うほど思い知りました。メンバーと何度も相談し、使 い方や音の配置を考え続けるうちに、「いかに鉄を象徴的に扱うか」という 面白さに取り付かれるようになりました。自分は金属に執着していますし、 ライブ演奏においては金属に対し全力で打撃を与えることが重要と考え、全 精神力と腕の力を込めて金属を打ち鳴らしています。しかしながら、フラン スのVIVENZAのように冷徹さを持った金属の響きにも一種異様な関心を抱い ております。

4.何年か前に話しをした時、ライブの際はリアルタイムの音だけを使いたい、前もって録音された音は使いたくないと言っていましたがどうしてでしょうか。ライブ中に予め録音していた音を流すことやコンピューターの使用についてはどう思いますか。

自分の印象ではヨーロッパのパワエレやインダストリアルのバンドは音の 完成度や構成された曲の形を表現することを非常に重要と考えているのでは ないかと思います。そのためにはあらかじめ録音された音を流すことは有効 な手段と思いますし、リアルタイムでそういった音を演奏するのは恐らく非 常に難しいのでそれでいいのだと思います。なので、あらかじめ録音された 音を流すことが悪いと考えているのではなく、例えば基本的に即興演奏をす る日本のノイズバンド等とは表現方法の違いがあるということなのだと思い ます。個人的には例えばパソコン一台のみを使用した演奏者一人でのノイズ ライブがあったとして、演奏者が終始パソコンのモニターを眺めながらマウ スをクリックしているのみでライブが終了した、というのはパフォーマンス としては非常に面白くないと感じます。しかし、パソコンの使用が悪いとい う訳ではなく使い方の問題ではないかと思います。今自分はライブではリア ルタイムの音とあらかじめ録音した音を両方使っています。数年前にお話を した時は自分も少々若輩者であり未熟な部分もあったので質問にあるような ことを言っていたのであります。

5.LinekraftとG.Alphaのコラボレーションライブを見たのですがその時にはコンタクトマイクを体に付けて、体の動きでノイズを発生させていましたね。人間と機械の交感といったことに興味があるのでしょうか。

はい。確かにそういった事に興味があります。ライブパフォーマンスにおいても あのような動きでそれを表現してみたいと考えました。もし出来ることなら、自分 の手足の肘、膝より先がマシーンであったら、より理想の表現に近づけるかもしれ ないと思っています。もしかしたら、人によっては気違いのように見えるかもしれ ませんが。自分は80年代に人々が創作したサイバーパンクのような近未来に興味が あり、そのような未来感に興味があります。

6.鉄男は見た事がありますか?感想は?Linekraftと近いものを感じますか?

はい、見たことがあります。非常に興味深い作品でした。恐ろしいほどの鋼鉄へ の執着を感じました。何か訴えたいメッセージがあるというよりも、徹頭徹尾「鉄、 鉄、鉄」というのみの破滅的に鉄を愛するあまり人間性まで鉄に成り果てた感じで した。塚本晋也監督の作品としては他に「BULLET BALLET」を見まして、登場人物が 普通に狂っており劇中に登場したパンクスが「明日どうします?俺バットに釘いっ ぱい刺した奴持って行こうと思ってるんですよね。」というセリフが印象に残って います。どちらの作品もLINEKRAFTの特にライブ演奏に間違いなく影響を与えてい ます。

7.時として西側のインダストリアルやパワエレのバンドが日本のバンドを「音を作るだけでその音楽の中に主張を盛り込んでいない」と非難することがありますが、ノイズは何らかの事柄を表現すべきと思いますか。それともエネルギーの放出に終始しても良いと思いますか。

自分としては音楽の中で表現していることはどちらかと言えば個人 的な考え、人間性でありまして、「主張しよう」という意図はあまりあ りません。「ある特定の人間性を象徴する音」を表現したいと考えてお り、特定の人間性というのは、私の人間性です。 想像に過ぎませんが、日本人の人間性というものが「沈黙を美徳とする 」一面があるとすれば、音楽の中に込めた考えが例えばあったとしても 、それを主張せず、その考えを象徴する音による沈黙の表現と考えるこ とができるのではないでしょうか。

8.近年、パワエレやインダストリアルの新興勢力が勃興してきたと思うのですが、Der Menz, Inconoclasm, Eretha, Noiseuseといったバンドに付いてどう思われますか。

非常に素晴らしい音楽を作っていると思います。ヨーロッパのイン ダストリアルに影響を受けた(と思われる)スタイルのバンドが新たに 出てきているというのは、自分の活動にとって励みになります。また、 レコーディング作品における音や構成が非常に凝っているスタイルで、 即興演奏を主とする日本の他のノイズバンドとはまた違う方向性にチャ レンジしているのが良いと思います。

9.今の所では貴方がリリースした作品の中で一番有名なのはG.Aplhaとのスプリットと思いますが、この作品に付いてはどう思いますか。貴方のスタイルをよく表現しているとお考えですか?

Government Alphaの吉田さんとライブでコラボレーション演奏をす ることについて去年あたりに話をしていたのですが、吉田さんのほうか らせっかくだから音源も制作しましょうとの提案をしていただき、作る ことになりました。自分はコラボレーションという形態はこれまであま り縁がなかったため、非常に勉強になりました。吉田さんにはとても感 謝しています。このスプリットCDは1年間ほどの間に録音したトラッ クの中から選んで収録したので多少曲ごとに録音時期が違い、1曲目の 「Death Behind」という曲と、4曲目の「Cancer」という曲は最も最近 録音されたもので1年間の取り組みの結果と、今後目標とする方向性に 近付けたと思います。

10.最近アメリカのレーベルから出したスプリットが初の西側からのリリースでしょうか?この作品に付いて教えてください。

最近カナダのwintage tapesという小規模のレーベルからライブカ セットをリリースしました。現在他に西側からのリリースはありません 。このカセットには2009年のライブ2回の演奏が収録されたいます。録 音状態が荒く、高音質ではありませんが、ライブ演奏の状況が良くわか ると思います。

WintageTapes  WRT-71 Linekraft 「 TANN ITSU KIKAI 」

11.過去の作品に付いて教えてください。

2008年 Threeplugs Records PLUG-005
 LINEKRAFT 「The Man Who Was Plugged In」(CD-R)
一番最初に自主制作したCD-Rです。鉄板をボルト締めした ケース入り。さまざまな試みをして制作しましたが、ハーシュ色 が強い作品かもしれません。現在売切れです。

2009年 XERXES  FOCD0001
 V.A. Frequency of Decomposition Vol.1 (CD) 
Government Alpha主催のコンピレーション。1曲参加。 ガソリンエンジンの排気音を使用した曲です。

2010年 XERXES  ESCD0012
 Gvernment Alpha+Linekraft「Gloomy Rust」(CD) 

2010年 WintageTapes  WRT-71
 Linekraft 「 TANN ITSU KIKAI 」(CASSETT TAPE) 

12.貴方がハードコアパンクのシャツを着ているのを良く見ましたがこの音楽的趣向はLinekraftにとって重要なものでしょうか?パンクバンドでプレイしていたことはありますか。

モスラを始めた2000年ごろ、日本で活動していたハードコアパンク バンド「ARMENIA」にベーシストとして加入し、アルバム1枚制作し、ラ イブ活動も行いました。音楽的にはMETAL CRUSTに近く、DISCHARGE、 AMEBIXやANTISECTに影響を受けたバンドでした。こういったパンクミュ ージックの持つ冷徹さは今の自分の音楽に少なからず影響を与えました 。

13.日本人から見て西側のパンクバンドの持つ政治的動機というのはどう見えますか?例えば社会主義、無政府主義、平和主義、ベジタリアンなどがそうです。これらのテーマをノイズやインダストリアルの中に取り込むことについてどう思いますか。パンクバンドとノイズバンドの競演についてはどう思われますか。

私はパンクミュージックとノイズミュージックの根底とするものは 共通性があると考えています。音の表現として違いがありますが、演奏 する者の人間性に起因するのではないかと考えています。精神の外に向 かうパンクミュージックと、精神の内に向かうノイズミュージックです 。個人的にはパンクバンドの反全体主義的であり、独占的コントロール の拒絶という精神の部分に興味を惹かれます。それぞれの動機が何であ れ、必ずしも、○○主義という何かに属さなければならないということ はないと思います。皆、己の考えを貫き通すために音楽で表現している のだと思いますが、先ほどの質問の答えでも言いましたが、音楽の中に 込めた考えが例えばあったとしても、それを主張せず、その考えを象徴 する音による沈黙の表現という一面が、ノイズミュージックの中にもし あるとすれば、パンクバンドとの競演というのは興味深いテーマだと思 います。

14.ノイズのライブをよく主催されていますね。海外から見ると日本のシーンは有名なバンドが多い成果大きく見えがちですが、実際にはとても小さな世界と思います。世界の大都市のひとつで世界的に知られているバンドが演奏をしても20人から30人ほどしか見に来ないというのは変ではないでしょうか?

フィンランドでの状況を私は存じ上げませんが、日本のアンダーグラウンドミュージックの 世界はノイズに限らず非常に小さい世界だと思います。日本には世界的に有名なノイズバンドが おりますが、聴衆の人口はそれほど多くないように思います。しかし、私がノイズのライブを主 催していて自分の努力不足、宣伝不足という部分もあるかと思います。私ももっと多くの人間が 見に来て然るべきだと思うのでそのためには我々実際に活動している人間のさらなる努力が必要 であると思います。

15.16.ヨーロッパからのバンドも何度か招聘されていると思いますがその頃のことを教えてください。&これからもライブ主催は続ける予定でしょうか。

2006年にモスラのメンバーであった高橋氏のソロユニットSCRELOMA主催で、STEINKLANG INDUSTRIESのRasthof Dachau・ Atrox・Stahlwerk 9・が来日して東京でライブを行い、そのラ イブにおいては私はフライヤーの作成を手伝ったりしました。 我々のヨーロッパのバンドを招い てのライブという事においては経験もなく、力不足もあり、残念ながら動員は多くはありませんで した。

2006年4月16日 高円寺20000V
出演
Rsthof Dachau
Atrox
Stalwerk 9
Arakatsuma
Screloma

その後、モスラ主催で2007年にSEKTION B・ANTRACOTを招いてライブを行いました。(現在も私が 主催して続けているライブイベント、DESTRUCTION CHAOSの14回目でした。)

2007年10月27日 新宿URGA 「DESTRUCTION CHAOS Vol.14」
出演
SEKTION B
ANTRACOT
MOTHRA
INCAPACITANTS
GOVERNMENT ALPHA

今後もLINEKRAFTとして機会があれば海外のバンドを招聘し、ライブ主催を行うつもりです。

17.昔はカタログ風のミニコミを作っていたようですがそれに付いて教えてください。

2005年ごろからライブの集客・宣伝のために簡単なミニコミを4号まで作成しました。ライブ の広告、出演バンドのバイオグラフィー、ノイズ系CDのレビューなどを載せた数ページの簡単な ものでした。

INTERVIWED 1999
1.How long have you been being Nocturne?

NOCTURNE was born in 1994.During two years Art Schock made a study on history to prepare the first project.

1996 Nocturne presents [Frieden/Krieg]c.30min-war document-Art Schock Rec.001
1997 Nocturne presents [Cendres]c.30min-war document-Art Schock Rec.002
1998 Nocturne presents [Offensive...De Paix]10'Tesco-(July 1998)
1999 Nocturne presents [Kommando Holocauste]10'Old Europa Cafe-(July 1999)

2.I suppose you are making music&some artistic visuals.Am I right?

You are right.The aim of Art Schock is to give impressions by means of powerful artistic supports,monumental decors,armbadges,banners,flags and exhibitions.

My artworks
・26.oct.1996 Deadly Action Ⅲ,festival in Lille.I have realised all the decors for LJDLP
・Aug.1997 Gothic writing for The Grey Wolves,picture disc [Zero Tolerance]
・July.1998 Two big banners for Der Blutharsch(6X1.60m)
・15.oct.1998 A banner for the Odinic Rite Congress(London)
・17.oct.1998 A banner for the Blood Axis concert in Paris
・Nov.1998 All the decors for the Death In June Tour

3.How often do you play live shows?Have you taken part in any festivals?Like Deadly Action?

I have played just once only in my home town,Tours.Performed in an old church,Analogik Rekuiem-13.sep 1997

4.What do you want to express with your music?

Art Schock looks back and makes a study on history for its artwork.Nocturne is an expression of Art Schock.Nocturne is a historic concept and sound experimentation.Nocturne is a its only project.It is a vision of periods and events of past that I want to see and perceive.It is a concept that muzik and aesthetics is one.Nocturne is my free expression.

5.You use kind of right-wing images as your symbol etc.Are you a serious right-wing or just using them as artistic meaning?I am open so please answer freely.

I am very very serious with the aesthetics,symbols.It is not Art for Art,Muzik for MUzik.My work is my harshness.We need to come in a true life,without hypocrisy,we need an another hygiene.Art Schock is a [war state],against the society,the savage economic system,mentalities,gods and politics!!We must destroy for leaving here and taking back the true human face.The Art Schock aesthetics and Nocturne Muzik are the healthy expression/vision.Art Schock is not just a concept. It is an another [way of life].The symbols,all the documents that are used by Art Schock are reality.I havent made Dream,but only Nightmare.I hate people who give me a fucking lessons!!

6.Some people say Tesco label is a neo-nazi.How do you think?

Many people in France or Europa is stupid.Klaus from Tesco is a serious person.Many people want to see NAZI everywhere....Paranoias must be dead.We need to cure the spirit before curing the body!

7.How did Tesco contact with you?

I have met Klaus at the Deadly Action Ⅲ in Lille(1996) and I spoke to him about my project [Offensive...De Paix] and he told me "Send me your project!".I have sent my project at the end of the year 1997.To my surprise,after few months Klaus wrote to me that he liked my project, it is so simple.

8.I think some heavy electronics musicians like Genocide Organ,Anenzephalia are very famous among European young generation.How do you think?Do you like them?

Genocide Organ and Anenzephalia,I think they are the best!And I agree with you.They are imposed an aesthetics on our scene and strong Muzik.I like them.They are very impressive.I am fanatic.

9.Please tell me about your influence,friends(I mean musicians) and future plans.

My influences:futurism,constructivism,Laibach and NSK movement,art of the third Reich,Total War, Wagner,Nietzsche,Thorak,Breker,Petain and friends....

My future plans are K7 tape c.30min or c60min.Its title will be [KAMIKAZE].It will be released from New Wolves Music,Czech republic label.Mcd with a Netherlands project,it will be about the first French atomic test.Also I work on a big project.The first Nocturne album.

1.Proiekt Hat(PH)としての活動は何時から始めたのですか。PHより前からインダストリアル方面で活動していたのですか。

何時頃からインダストリアルミュージックを作り始めたのかと言われたら、色々な録音方法を試していたずっと昔の頃からって事になるだろう。確か12歳くらいの頃かな。自分一人で、若しくは友達と、俺たちの家の近くに住んでるある家族を殺しているか、殺した後の状況をつなぎ合わせたコラージュをテープ録音してたんだ。彼ら家族のうちの誰かを殺してた。父親、母親、クソみたいなそこの長男、真ん中の息子とその妹。任天堂NESで感電死させたり、ピラニアで一杯のプールで溺れさせたりとかね。で、その情景をラジオ番組や何かのコンテストみたいに仕立てて録音したんだ。で、いつも最後に誰かが殺されるって感じにしてた。
この他にはエレキギターを引っ張り出してきて、エフェクターも付けずに、君主制の打倒や社会の腐敗についての歌を歌ったりしてた。叩けるものはみんなパーカッションにしてね。それから、俺とこの友達で一緒に何年かメタルバンドを組んでたよ。
そんな頃に初期のライバッハの作品を聴いたんだけど、これが出発点の一つだったな。
俺はノイズと音楽は並び立つものだと思うし、多くの日本人がこのことが正しいと思ってるんじゃないかと考えている。ノイズは音楽ではないと言う人もいるだろうけど、音楽はノイジーになれるし、またそうあるべきだ。
最後に俺たちが嫌ってた家族の女の事を話しておかなきゃな。彼女は俺が家を離れた8年後に首を吊ったらしい。で、何年か後に俺がこの生まれ故郷の町にライブをやる為に帰って来たその日にそこの父親が死んだんだ。

2.Proiekt Hatとはどういう意味なのですか。

これは二つの言語の組み合わせなんだ。俺が自分の考えをはっきり伝えられる英語とスウェーデン語のね。Proiektは(英語の)Projektに似た意味で、一時的な行動、若しくは行動の連鎖って感じかな。この単語を使ってイメージ、音、派生的感情、思考の経路を投影するという意味を持たせるんだ。例えば無地の背景に映写機を使うようにね。ただ、実際の生活では、この背景は必ずしも無地できれいなものとは限らない。この背景は客観的な現実だからな。お前や他の連中それぞれの現実なんだから。だけど、人が見て感じるものがそうである様に、全てが実際に見られたり、感じられたりする訳ではない。大抵の場合、俺たちは世界を予め与えられた方法で見るように選んでいるんだ。俺たちの考え方を満足させたり、それと衝突したりする思考パターンをその中に見つけようとしてるんだな。どんなにこの見方が矛盾してようが、してなかろうがね。
訳者注)彼が誤って削除してしまったようですが、HAT=HATEだそうで、PROIEKT HATは「憎しみを投射する」というほどの意味だという遣り取りがありました。

3.影響を受けた作家や音楽家について教えてください。

まずはLAIBACHだね。あと、PHのスタイルについて言うなら、BDNやDEUTSCH NEPAL、HIRAM GORDON WELLSかな。ただ、彼らの音にPHの音が似通っていると言うなら、彼らに対しての侮辱になってしまうだろうけど。後は例えば昔にあったNEKROPHILEレーベルとか85年から86年頃のMERZBOWとかかな。
後、俺が言っときたいのは最近のインダストリアルミュージックは聴かないって事だ。俺は80年代に作られたものかその頃からやってるバンドが作ってるものが好きだね。BROKEN FLAG,IPHAR,DEVIATION SOCIAL,GERMAN SHEPHERDS、それとハーシュエレクトロニクスやデスインダストリアルでAランクに入るバンド達がね。
こういう質問は誰にでもできるものだけど、いざ答える側になると答えるのが難しいな。例えば、影響された物と言うなら、何よりも俺は二人の親友やその他の良いコンタクト相手から影響を受けてきたと言えるだろう。ここで大事なのは人間として影響を受けたものとバンドとしてのPHのアイディアと動機付けに影響を与えたものとを分けることなんだろうな。
個人として考えると、俺は物事を比べてみるってことが大事だと思う。他人無しでは俺は自分自身について知るという事が出来ないだろう。だけど、生きている、そしていろいろな事を考えている人間というものと知り合い、交流することで人は自分自身について多くを知ることが出来るんだと思っている。
だがこの考え方は二つの面があると思う。第一に、俺たちは周りに誰も居ない時に初めて、後日、他人と会う時にに持ち出され、吟味される自分なりの理性や考え方を作り出すことが出来る。その人の考え方は吟味され、遂には誰も同じ見方をするものはいないという考えにいたる。つまり、俺たちは俺たち以外のものを見る為に他人を必要とするんだ。そうする事によって俺たちは少しだけ、自分について知る方向へ動けるんだろう。俺は自分の周りを俺のように考え、行動するような人間で固めようとは思わない。俺にはそういうものは必要ない。俺は他人を見ながら生きていたい。と同時に俺の考えと他人の考えを混同することの無いようにしていたい。だから俺と違ったバックグラウンドを持つ連中と付き合うのは簡単でかつ、楽しいものだと思う。
お互いのアイディアってものを突き詰めていくと結局はある物事に対して全く同じ考えを持つ人間はいないという事になるんだと思う。俺たちが見ることの無いものを知るためには他人の存在が必要なんだ。そして自分以外のものを知ることによって、自分がどういう存在であるのかをより確かに知ることが出来るんだろう。俺は自分の周りを俺のように行動し、話し、考えるような人間で固めたいとは思わない。そんなのは俺には不要なことだ。俺は他人の中に身をおいていたいし、俺の考えと他人の考えを混同しないためにも、違ったバックグラウンドを持つ人間達と関わっていくのが良いことだと思っている。
だがPHについては全く状況が違う。俺がPHで到達したいのは全く異なる地点なんだ。全く客観的な見方を追求したいんだ。社会学者や宗教歴史学者が使う言葉に”WELTANSCHAUUNG"(世界観)というのがある。個人的・通常的に世界をどう考え、その中に自分をどう位置づけるかってことなんだが、PHはこのパースペクティブを超越することを目指している。どんな偏見からも、生まれた国の文化や伝統から自由でありたいと考えている。
客観性があれば世界を見たままに自分のうちに取り込めるようになる。人間であるからには俺達はどうしても自分の経験を通じて物事にフィルターをかけてしまう。俺たちは自分たちの文化や生きている時間の産物だし、世界というものは人が物事を理解したり分別したりする為にこしらえたカテゴリー甘んじるほど小さくもシンプルでもない。俺たちが交通事故を見たとしても、それは二台の車を見るだけで、細かな道路の状態や、タイヤのゴムの具合や、フロントガラスや、ドライバーの健康状態を知ることは出来ない。俺たちの世界の捉え方は余りにも不確かだし、逆に全ての情報を知るようなことがあればうまく対処することは出来ないだろう。俺たちの情報処理能力は限られているからそんなに多くの事実を一編に提示されたら大変だろう。
しかしPHは客観化されて投影される怒りであり、その怒りは疑いと抗いから生まれ出たものだ。だからPHは世界の多様な概観、プロセスを単純化する方法として存在する。単純化の先にあるのは真実。「俺の」真実ではなく、「真実」だ。この真実を形作るのは歴史的なもの、現実なものを含めた事実だ。ニュースメディアを信用することは出来ないが、彼らが知らせることはリアルなものだ。俺たちはその報道の中にある嘘と不完全を見抜いて何がリアルかを知る必要がある。だが、それは難しいことだ。俺たち人間というものは感情や偏見を持っているし、見たいと思うものを見てしまう傾向があるから。だから俺は匿名であることに拘りたい。PHはある一人の男に結びついているのでは無い。従ってこの一人の男の考えに結びついているわけでもない。PHは俺のことではない。俺はPHが映し出す現実の一部を担っているに過ぎない。その中での俺の役割はある作品の中で焦点を当てられた事柄に対するサウンドトラックを作成するということだ。

4.あなたの例えば5枚目のLPなどは非常に手に入れにくいものですが、どうして入手の困難さに拘るのでしょうか。「選ばれた」リスナーだけを相手にしたいのですか?

これはずっと前からのことなんだ。俺がプライベートに作品を作ってた頃からのね。その時に俺にコンタクトしてきたレーベルはみんな小部数でのリリースを提案してきたし。でもPHのテープやアルバムを「集める」のではなく、「聴く」人達に作品が届くってのは良いと思う。リスナーには聴くと同時に考えて欲しい。だから音楽を聴いてくれる人が100人いるほうが、アルバムを持ってるだけの連中を10,000人持つよりも俺にとっては良い事なんだ。
俺はPHを始めた時は俺の友人やコンタクト先だけにテープ作品を送ろうと考えていたんだ。ROGERにあってから状況が変わってね。どんどんとプレス数が少なくなっていくLPシリーズっていうアイディアは面白く思えたし、多くの人が怒るだろうって思った。CDでは無くLPで出るって事だけでも怒る連中が沢山いるしね。そんな所が気に入ったのさ。

INTERVIWED 1996 BY STEVE UNDERWOOD

1.Pureからの再発には満足されてますか。
ああ、とても満足している。昔のマテリアルを何らかの形で出したいと前から思ってたからね。

2.今までの反応はどうでしょうか。
CDになったんで音質が凄く良くなってる。とてもポジティブな反応ばかりだね。パッケージが素っ気無いとか情報が少ないって言ってる奴もいるけど、俺はこのアイディアには賛成だ。こんな作品の買うのは中に入ってる音楽が目当てだからだろ?

3.その他の再発予定は無いのでしょうか。
今のところは無いけど、その内に出したいとは思っている。1990年代に出したシングルを全部一枚のCDで出したいね。

4.ラムレーの結成に付いて教えてください。そもそもの動機は何だったのですか。
ラムレーは80年代初期のカスであるWHITE FUNKへの反発から始まったんだ。同時にエレクトロニックな音楽にパンクのエネルギーを加えたようなものを作りたいという試みでもあったんだ。ホワイトハウスを見ていたことや、その他のアイディアの捌け口を求めていたこともあって、ラムレーはすぐにPUREにある様な音を出すバンドになったんだ。確かに他のバンドを参考にもしたけれど、パワーエレクトロニクスの初期の非常にユニークな点を俺達は担っていたと思う。曲の中には俺の怒りと悲しみが入り混じっていたね。俺が19の頃の感情そのものさ。

5.初期のオーディエンスの反応はどうでしたか。もう、どんな物が聴けるか分かって来ている人が多かったのでしょうか。
殆どの連中は何を期待すべきかを知っていたね。最初のうちは見せかけの友情みたいなもんがあったけど、そのうち緊張と敵意が場を占めてきた。最初のうちはその緊張感を楽しんでいたけど、すぐに飽きてしまった。それで悲観的になってしまって、8年間ライブ活動をしなかったんだ。

6.初期のメンバーであるJEROME CLEGGはどうしているんですか。
彼は1984年に俺がラムレーに無関心になった時に家に帰ったきりになってしまったんだ。俺が知る限りではもう音楽に興味を持っていないようだけどはっきりとは分からない。

7.貴方が初めてPHILIPPE BESTと共同作業をしたのは1982年のことですが、この作業から生まれてきたのは何だったのでしょう。MALE RAPE GROUPでしょうか。
彼と俺は何人かの友達と家をシェアしてたんだ。俺達はたくさんの楽器やアンプを持ってたんで時々二人で曲を録音したりしてたんだ。何時も素晴らしく楽しめるものが出来てたんだけど、その頃は俺達二人とも他にやることがあったんで、そんなに発展はしなかったね。時期が悪かったんだろうな。

8.貴方は誰かからリリースのオファーを受けたことがありますか。それともBROKEN FLAGを作って自分でリリースすることで十分だったのでしょうか。
俺は完全にコントロールできる代理人がいるとは思えない。だから可能であれば、自分の作品は自分でリリースしたいんだが、金が問題になって出来ないんだ。初期の頃は何とか金と時間を見つけて自分でリリースしてたんだ。昔もオファーはあったけど、自分で出来ること以上のものではなかったね。

9.貴方がリリースしたレコードが今高値で売買されています。BFはどのくらい関心を集めていたのですか。最近リリースされた貴方の作品の数は少なくないですが、これも貴方の過去の作品への関心が強いからであると思いますか。
初期のレコードは全部が少数プレスのものだったから、すぐ売り切れたんだ。だから、中古品が高くなったんだ。俺は人が楽しんで過去の作品を聴いてくれたら嬉しいとは思うが、昔と今とどっちが良いとかは言われたくないね。ただ「違う」だけなんだから。観客達にはずっと俺達の探求のたびについてきて欲しいと思ってるんだが、殆どの奴は何度でも奴らの好きなレコードの焼き直しみたいなものを求め続けるんだよな。それは誰かに「毎日同じものを食え」っていってるようなもんで、しまいにゃ身体がNOと言うだろうさ。俺も同じような理由で音楽についてNOと言ってるだけさ。この点については気の会う奴だけと付き合えれば良いと思ってる。

10.その他のBFの作品、コンピレーションに付いてコメントをお願いします。
G.TONIUTTIとMBのLPは彼らの音楽が好きだったからリリースをオファーしたんだ。特にPLAIN TRUTHはとても美しい作品だったから、そうせずにはいられなかったね。コンピに付いてはNEUENGAMMEは1982年のクリスマスにリリースされたんだ。俺が出した最初のレコードなんだ。俺の知ってる連中と参加したいという奴を集めたんだ。皆んながYESと言ってくれる最高の状況で作ったんだ。俺はこのアルバムが80年代のパワーエレクトロニクスシーンの中で最高のコンピだと思ってるし、そのことを非常に誇りに思ってる。たったの275枚しか存在してないけどね。後になってから、ちゃんと印刷されたカバーのブートレッグが「ボーナス」トラックとやらをいれて再発されてたな。オリジナルは殆ど見かけないし、値段なんてつけられないんじゃないかな。2番目のコンピSTATEMENTは4つのバンドを選んで彼らに面の半分を使わせたんだ。4枚のEPが一緒になった感じのもので、全員が普通のコンピよりもちょっとだけ多くの時間を使うことが出来たんだ。バンドの選択は俺がその時リリースしたいと思った連中を選んだだけのことさ。NEVER SAY WHENはBFの姿勢を伝えるものだったといえる。心の内で大幅な方向転換があった様に俺は感じていたから、そのことを伝えたかったんだ。このコンピでこの5,6年の間にBFに誰が参加していたかをはっきりとさせられたし、2年の休止のあとにラムレーを再開させる切っ掛けにもなった。このコンピをNEUENGAMMEを聞いた直後に聞いたら面白いんじゃないかな。

11.貴方以外のバンドがBFから出したカセットはCDで再発されないのでしょうか。オファーがあったらどうしますか。
今のところはラムレー以外には再発の予定はない。俺はそうする権利がないし、そうする気もないからね。

12.何がラムレーを再結成させたのでしょう。時期が来たからと思ったからですか。
確かに時期は良かったね。俺は一人でやったり、SKULL FLOWERのオリジナルメンバーだったから、MATTHEW BOWERや他のSFのメンバーとも行動したりしたけど、1989年にPHILIP BESTが加わるまでは(再結成後の)ラムレーは完全なものではなかった。俺もPHILIPも1982ねんと同じくらい悪い状況に音楽が落ち込んでしまったと思ってたんだ。だからまたやり始めるということが必要なんだ。

13.ある有名な雑誌がラムレーをSFのトリビュートバンドだと位置づけたことがありますが、貴方がSFに長く関わっていたことを考えると愚かなリスナーのコメントとしか思えないのですがどうでしょうか。
最初はかなりむかついたね。でもラムレーもSFもお互いの元メンバーがいるバンドだと分かればこれ程おかしなことは無いよな。本当にバカな話だ。簡単に言えば、俺達は良いもの全てを盗み続けるし、恣意的な破壊とアクシデントを結び付けて素晴らしくオリジナルなものを作り上げてるんだ。でもオリジナリティなんてゆがんだ剽窃行為に過ぎないよな。要するに程度の問題ってことだ。俺達はもっともっと奥深くまで踏み込んでいくつもりだ。もし、あんたが俺達の音楽に何らかの影響を見付けたと言うなら、それをレギュラーベースで見付けてみろと言ってやりたいね。俺達は特別であり、かつ包括的でもあるという人を退屈させることがない領域に達しているんだ。そして、同じことを繰り返すことは無意味で破滅的なことだと考えている。

14.明らかにSCHOCK RECORDSは貴方のSFでの活動が元で出来たのだと思います。しかし、貴方の復帰第一弾が東京のVIS-A-VISから出たのは面白いことですね。この経緯を教えてください。
このレーベルの純太郎は1982-1984のラムレーの大ファンだったんだ。それで、俺達の復帰LPに飛びついてきたわけさ。昔とは全然違う音だったけど、俺達以上にそれを気に入ってくれて、このことをまだ誇りに思ってくれてるそうだ。

15.貴方の作品は数多くのレーベルから出ていますが、レーベル側からのアプローチには満足していますか。どの位それらの作品に付いてコントロール出来ているのでしょう。
普通は完全にコントロール出来てるね。どことも一回きりのリリース契約しかしていない。自分でリリースできるのが理想なんだけどな。「ADIEU,ALL YOUR JUDGES」は自分でリリースしたんだ。また、昔みたいに自分で出来るようになると良いんだが。俺達は時々「ファン」から俺達自身でリリースすればもっと良い物になるはずだという苦情を受ける時がある。だけど、それは全部俺達がレーベルに「こうしてくれ」って頼んだものなんだ。だからその批判は結局俺達に向けられたものであり当然その批判は間違ってる。何時になったら連中はヤツラが俺達のサウンドやジャケットをどう思おうが俺達の知ったことじゃないってことが分かるんだろうな。俺達はやりたいと思ってることをしているだけなんだぜ。

16.貴方はレーベルからどんな形で利益を受け取っているのでしょうか。プレス枚数のうちの1パーセントくらいでしょうか。
大体の場合はBFで売るために1パーセントを受け取ってるね。

17.オファーを断る時はありますか。
どうしようもないオファーや一緒にやりたくないと思った奴のオファーは断るようにしている。でも、大体の場合は問題ないね。

18.随分長いブランクの後にBFを再始動させましたが、何が理由なのでしょうか。全てをコントロールできるからでしょうか。
そう、その通り。それが問題なんだ。あと、俺が思うにこんなCDを出したがる奴が他にいるか?レーベルの連中は多分、実験的な考えを持っていると思うんだがヒットしそうに無い物からは距離を置くんだ。純粋に話をノイズの域内に限ってさえそういうことが言える。全てはそれに合った提示の仕方があると思うし、そのターゲットとする所があるはずなんだ。俺達の多様性や偏屈さに付いてこられるようなヤツラとだけ付き合いたいね。そう思うと「ここには所属するべき場所がない」ということになってしまうのさ。

19.BFから出た作品とブートに付いての話に戻りましょう。[A RETURN TO SLAVERY]と改訂版の[NEUENGAMME]はブートで簡単に見付ける事が出来ますよね。特に後者にはいらいらさせられたと思いますが、貴方の印象を聞かせてください。
ブートね。確かに俺達の作品がブートになるとむかつくけど、影でこそこそ何かされてるのは俺達だけじゃないって知ってるし、俺自身たくさんブートを持ってるから偽善者ぶる気はないけどね。[NEUENGAMME]でむかついたのはブート作った野郎がオリジナルとは何の関係も無い曲を付け加えやがったってことだ。もし、あんたがブートを造ろうと思うなら絶対にその内容を変えてはいけないんだ。俺は誰がやったかを知ってるんだ。しかも、その内の一人が図々しくもそのすぐ後くらいに俺に沢山の品を注文してきやがってよ。こいつは自分のやった事を認めなかったんで、俺はこのバカ野郎の金を全部ふんだくって、何一つ送ってやらなかったんだ。俺は正義を信じてるんでね。

20.貴方の作品はどの様に生まれてくるのでしょう。沢山のアイディアを持っているんですか。
俺達は多くの曲をじっくり作ってきたけど、簡単な構造だけを作ってから即興で作っていった曲も随分ある。俺は音楽っぽくない曲を音楽っぽくしていく過程が好きだね。そうやってその曲の面白さを失わせないようにするんだ。全く好き勝手にやってたら、何の制限も無いもんだから長ったらしくて退屈なものになるのは眼に見えてるからね。そうしたら唯大騒ぎをしてる音が大きくなる様なものしか作れないだろうし、そんな事は誰だって出来るだろ?俺達がラムレーとしてしか出来ないことがあるし、俺はそういう事をやるのが好きなんだ。

21.多くのマテリアルを捨て去ってきたのではないですか。
若し何度か家で聴いてみても良く聞こえるものがあるとすれば、それはその曲が素晴らしいものだからだろう。もしそうじゃなかったら、それを変えていくか捨て去るかは俺達が決める。でも完全に捨て去るということは滅多に無いね。何らかの形で発展させる方向でやるのが普通だ。

22.貴方のレコードスリーブやアートワークには似たようなテーマが散見されますが、これはやはり個人的趣味から来るものなのでしょうか。
殆どのアートワークはPHILIPがやってるんだ。参考にするのは個人的な強迫観念とか不吉な偶然の一致とかだな。俺たちのやってることが全部何か奇妙な形で結びついているように思えるんだ。と同時に何かが俺達がここ数年間ずっと取り付かれている様にも感じるんだ。

23.ライブの際はどんな反応を期待していますか。今やってるライブには満足していますか。
特に観客に期待することは無いね。俺達が楽しめればそれで良いって思ってるから。その上、俺達は飽きやすいもんだからコンスタントに変化を続けていくんだ。だから、多分ある程度の知能が無いと俺達のやってることは楽しめないだろうな。だけど、俺達は昔のファンに呪われていて、ヤツラは死ぬまで同じことを続けてくれって頼むんだよな。ラムレーが余りにも変わり続けるからメジャーにはなれないんだろうなと思う時もあるけど、バカみたいな「デビッドボウイ再生計画」じゃないんだからな。そうなってしまうのは仕方が無いな。

24.後、どの位ラムレーは続くのでしょう。
俺は他のバンドを含む全てのことに冷笑的な立場を取っているんだ。でも、ラムレーでやってることには何時も熱狂してしまう。レコードを作るのがとても楽しいね。俺は自分達の音楽についてやる気をなくしたヤツラや大した理由も無くやってるようなヤツラが大嫌いなんだ。俺は「やらなきゃいけない」と思って音楽をやってるんだ。止めるって考えただけで凄く嫌になるね。だから、だらだらと世の中にうんざりした振りをして格好が良ければいいと思ってるようなロックンローラーを見てるとぞっとするよ。まあ奴らの髪の長さとかレザージャケット、尖った靴、サングラス、あと最低なウールの帽子やヤギ髭や糞みたいな野球帽とかポニーテールを見れば連中がうんざりするのも無理ないとは思うけどね。奴らはカッコイイ音をどうやって出そうかと考える時間すらないんじゃないか?俺は何で同じように着飾ったり、そいつを真似する為だけに存在するような同じような音楽をやる連中達が必要とされるのか分からない。確かに自分の個性に忠実に生きて、独自性を大事にしすぎれば道から反れることもあるだろうけど、少なくともアンタは自分の存在を他の糞ったれどもに負ってるんじゃないって言えるんだぜ。アンタは自分がやってきたことを振り返って「これが俺なんだ」って胸を張れるんだ。俺は自分がヒーローだと思ってたヤツラの様になりたくは無い。彼らと同じくらいオリジナルでありたいと思ってるのさ。幾つかのレコードは確かに俺の人生を変えたね。だから俺もそんな所まで行き着いたと分かる日が来るまで音楽を止めはしない。俺達は傲慢だと非難されてるけど、それはもう昔のことだ。それが何時かアンタ達にも分かる。俺達は無名かも知れないけど、十分俺自身は満足してるんだ。