V.A.- Men among Mice

「ノイズミュージック」から少し離れた辺りににあっち系の連中が集う場所があると私が気付いたのがいつ頃であるかもはやはっきりと思いだすことはできない。しかし入手経路すら忘れてしまった(RRR?)このCDがその「気付き」(アルバイト先で使われると鳥肌が立つ、なぜ資本主義語はこうも気持ち悪いのか)の一歩がこの作品であった可能性はある。恐らくはその不遜なタイトルに引かれて購入したのだろう。WARCOM MEDIAとそのリリース作品、またこの作品の参加者をdiscogs経由で少し調べただけでも今ならば「ああ、あの人か」と思える部分もあるが購入当時はノイズ至上主義者だった私は儀式ばったチープに荘厳な曲も含む当作品にはイマイチ魅力を感じることが出来なかった。

久しぶりに聴いてみて印象に残ったのは全て聞き取ることは出来ないながらもかなり不穏なことを話しているであろうJames Mason、如何にも当時のアメリカのパワエレもどきっぽいControl Resistance、アメ横の魚屋ほどではないが例のだみ声でHatefuck Bloodoathと分かるような分からないようなことを唸り続けるStreicher、日本以外ではMichael Moynihanがコンタクトする位だからたぶん私の認識が間違っているのだろうが、どうしても日本のメディアの只中にいる私からはサブカルおもちゃと見えてしまって好きになれないというか嫌いなんだが矢張り歌は良いCharles Manson、STATEARTのコンピでおなじみRobert X. Patriot(なぜこの人の曲は、その思想的バックグラウンドにも拘らず、こんなにヘンテコなのか)、そして前述のM.Moynihanが15歳の時に作ったCoup De Graceの早熟にもほどがあるトラックあたり。

繰り返しになるがお暇な時にそれぞれの系譜やリリース作を見ると意外な発見があったりして面白いです。

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