愛すること…。 | +春は巡る、いつも美しく+

+春は巡る、いつも美しく+

最近は、サクラ大戦1&2の二次創作の小説をメインに書いています。時々、小説以外のことも書い
てます。小説については、リクエストやご意見・ご感想をい☆つ☆で☆も☆お待ちしてますよ~(o゚▽゚)o

 今、私は、一郎と一緒にアルバムの整理をしている。あやめ姉さんと花組のみんなとの思い出…。そこには、当然、一郎もいる。あやめ姉さんと一郎の思い出には、私の入る余地は、少しもない。
「あやめさん…。」
一郎は、あやめ姉さんと花組のみんなとのの写真を見つめ、ポツリとつぶやく。一郎にとってのあやめ姉さんの存在は…。あやめ姉さんにとって、一郎の存在は…。そんなことを思いながら、私は、アルバムの整理を続けている。一郎は、ずっと、写真を見つめている。だから、アルバムの整理が全然進まない。
「一郎…?」
私は、一郎に声をかける。振り返った一郎は、泣いている。
「かえで…。俺、あやめさんのために…なにかしてあげられたことが…あったんじゃないかって…。」
普段は、絶対に泣かない一郎の涙を初めて見た。私は、後ろから抱きしめた…。
「一郎…。私は、あやめ姉さんの代わりにはなれない…。だけど、私は…一郎を…あやめ姉さん以上に…愛することは…できるから…一郎も…私を…愛して…。」
私も、つられて泣いていた。
「かえで…。今までは…あやめさんと…たくさんの思い出を…作ったけど…これからは…かえでと…たくさんの思い出を…作りたい…。いいよね、かえで…。」
一郎は、私を抱きしめ返す。
「当たり前じゃない…。いいに決まってるじゃない…。」
私は答える。答えながら、一郎をきつく抱きしめた。


 私は、あやめ姉さんの代わりにはなれない…。だけど、一郎を愛することならできる…。これからもずっと、一郎と一緒にいたいと願う…。紅葉や柚希を愛するように、ずっと一郎を愛し続けたい…。誰かを愛すること…。それは、とても幸せなこと…。愛する人と一緒にいられること…。それは、当たり前じゃない…。一郎と、ずっとずっと一緒にいたい…。いいわよね、一郎…。




☆あとがき☆

今日の小説は、ふと頭に浮かんだ光景を、そのまま文章にしました。

今作は、短編か長編かわからない、微妙な長さです…。

アルバムの整理の途中で、あやめさんと一緒の写真を見つめて涙を流す大神さんと、その大神さんを励ますかえでさん…。立場をいつもと逆にしてみました。


最後まで読んでくださりありがとうございました。


Android携帯からの投稿