そりゃ確かに野球の日本代表を応援したくなることは分かる。
メンバーも未だかつてないほど強力な面々が揃っている。
だけどメディア報道には、嫌になることもある。
「日本はこれだけ海外から賞賛されている」
という伝え方が多すぎる。
曰く、日本のファンは世界一ハイレベル、
曰く、日本選手は相手をリスペクトする精神に富んでいる。
そういう面はある、
但し殊更強調しなくてもよいことである。
そんなに海外の連中からよく思われたいか。
また、これだけの大会ともなれば、当然ネガティブな反応もあるはずだ。
それが、封じ込められているようにも見える。
言論統制が行われているのではないかとさえ疑われた。
さらに問題なのは悪しき行動が、親密さを醸し出す微笑ましい情景と伝えられることもあることだ。
俗にいう「いじり」という奴だ。
いじられることを嫌うものは多い。殊に、一流プロ野球選手ともなれば尚更である。
しかもこれは子供にも悪影響を及ぼす。
例えば大谷のようなスーパースターが他の選手を「いじる」シーンが放映される。
これを見て「あれくらいやっていいんだ」と真似するものも出てくるはずだ。
そのようなシーンが報じられたら、やったものが誰であろうと批判されるべきだ。
観客の声援については、まあ比較的公平だったと思う。
ただ、一次予選イタリア戦の最終回
「あと一人」
と大声で叫ぶものがいたのには
これまたウンザリさせられた。
まだ、あんなことをやっているのか。
折角ハイレベルの試合が展開されているのだから、じっくり最後まで観戦すれば好さそうなものを。
ただ、付和雷同して「あと一人」の大合唱に波及しなかったのはよかった。
バカな声援をするものにも是非批判精神を向けてもらいたい。