二代目 | シービスケットのブログ

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うだつの上がらないオッサンの独り言です。

二代目の愛機はニコンFA。当時かなり先進的な機能を搭載した機種。マルチパターン測光、最速を誇った1/4000秒シャッター、「マルチニコン」なんて洒落たキャッチでそこそこ人気の機種ではなかったでしょうか…。


自分もそんな術中にまんまとはまった一人で、当機種に心酔(〃ω〃)。でも、値段もなかなか…。到底自分のなけなしの小遣い程度では買える代物でもなく、滅多に物乞いをしない自分ですが、その時ばかりは父親にすがったっけなぁ…。


装着は先代で使用した50ミリ・F1.4と新装着はニッコール35-105ミリ・F3.5-4.5。自分が初めて使用したズームレンズであり、切り替えボタンでレンズを一ひねりすると、接写モードにも切り替わる。かなり実用的な焦点距離のため、非常に使い勝手が良かった。


難点は、ピント合わせ。ご存知の方も多いでしょうが、F値が大きいレンズを使用すると、スプリットプリズム式のピント合わせの場合、中央部分が黒くなってしまって非常にピント合わせがしにくいということ。ある程度の慣れるとコツがつかめるのですが、人に「撮ってください」などとは安易に頼めない組み合わせでした。

この2代目には忘れもしないエピソードもあった。当時購入した機器が、なんと欠陥品!あちこち撮影に行っては、「シャッターが下りない」ということが続いた。つまり「撮れない」のだ。もちろん、オートを外してマニュアル撮影をすれば撮れるのだが、それでは何のための「マルチニコン」だか分からない(`・ω・´)販売店に持っていっても原因が分からず、メーカー預かりに。結果は「大変申し訳ありませんでした…」との返答と、新品の同機が届けられたというエピソード。そんな事件があったせいか、余計に思い出深い(^^ゞ

この事件は褒められたものではないが、機能、デザインともにとても気に入り、結局この相棒とは10年以上の付き合いを続けた。