我が家に4年ほど前から、少々変った住人がおりました。
こんな奴、
ニジイロクワガタといいます。
オーストラリア原産の甲虫で、世界でもっとも美しいといわれるクワガタです。
ご覧の通り、背中も大アゴも足も、すべてがピカピカの玉虫色。
ついでに、ひっくり返してお腹をみても、これまたピッカピか。
確かにキレイです。
最近ではペットショップなどで比較的廉価で購入できるようになったそうですが、ちょいと一昔前では随分高価な昆虫だったそうです。
っで、このクワガタ。たまたま4年ほど前に友人から幼虫をいただいて、ずっと飼育していたんです。とはいえ、クワガタの飼育などしたこともないので、飼育壺に入れたまま、半ば放置状態。
それでも、どっこいご覧のような立派なクワガタに成長したんですねぇ…。
このニジイロクワガタ。
この美しさから「美人薄命」と思いき、なかなか丈夫なんです。
自分のように、昆虫虐待とは言わないまでも、それほど構うわけでもなく、ごく自然に飼育していましたけど、
暑い夏も、寒い冬も耐えしのぎ、2年近くに渡り、我が家の住民票に名を残していたわけです。
暑いとも、寒いとも、痛いとも、痒いとも、
言いたいことはたくさんあっても、何一つ文句も言わず、生きていました。
そのニジイロクワガタ君もとうとう天に召される時がきたようで…
大往生でした。
一寸の虫にも五分の魂と申します。
それほど、親交を深めていたわけではありませんが、やっぱり、悲しいですねぇ…。