仕事から家に戻ると、妻が「ちょっと病院行ってくる。
大したことないから、心配しないで」
と、スニーカーを履きながら背中で話して出て行った。
私は、いつも通り部屋着に着替えた。
 
一時間ほどで妻が戻ってきた。
行った先は、産婦人科。
「不正出血したから診てもらった」
「来週結果が分かるって」
 
来週は、鷲羽山に1泊2日で行く計画をしていた。
旅行前日に病院で結果を聞いた。
「良悪性」だそうだ。良性か悪性か分からないということで、
精密検査を勧められ、「A 病院かB病院」の選択になり
妻は、「先生のおすすめの方で」ということで
A病院になった。
先生曰く「良悪性の場合、良性の可能性が高いからね」と言われ、心配しつつも
大丈夫であろうという思いで鷲羽山に行った。
そこで、妻からだいたいの内容を聞いた。
 
翌週A病院で受診。
私はあっしー君。
「子宮体癌の疑いね」ということで診察開始。
内診室で細胞診用の検体採取、これは想像以上に痛かったそうだ。
「痛いよね~。大丈夫?大丈夫じゃないよね。」と先生に言われたらしいけれど
「大丈夫じゃねーよ!!」と自分の中の防音扉を硬く閉ざして叫んだそうです。
採取後妻は痛さのあまり前かがみで座っている前で、先生が「手術だね」
「手術するんですか?」
「子宮取っちゃわないとね」「まだ、手術できるか、できないか、最終的には分からないけど」
「がんなんですか?」
「そう!」
と言われたそうです。
ここから、先生に対する不信感がむくむくと出てきた感じ。
「言い方がいやだ」「説明がないのに手術だの子宮とるだの」
「あげくのはてには、結果はまだわからないけど」
どうにも気に食わないらしい。
 
当日は、他にエコー、心電図、胸レントゲン、採血等々。
結果がわかってないのに、手術前の検査だけはどんどん進む。
 
あっしー君迎えに行くと、「痛かった」「先生の感じが悪い」と
待合でぶつぶつ。
 
2日後(12/28)造影剤いれてMRI。
今回もあっしー君。
 
年末なので結果は年明け5日
この一週間がつらい。
どおしても悪い方悪い方に考えがめぐり、考え続けているわけではないが
考え出すと喉の付け根あたりがぎゅーっと締め付けられるような感じになる。
 
来年の初詣はコロナも落ち着いて人出が多いかもしれないので、早詣りすることにした。
「来年もよろしくお願いします!」
今年の紅白は橋本環奈が良かったんじゃない、なんて評論する余裕はまだある。
 
新年を迎える。
いつも通り正月を過ごそうとするが少し違う。
急に病気の話をしたり、無口になったり、携帯見てる時間が長かったり・・・・・。