ヤキトリ屋さんで行われました。
私は、手稲(自宅)まで帰らなければなりませんでしたので、
「付き合い悪い」だの「優等生は早くお帰りかい!」だの
数知れない罵声と怒号の中、それらをかいくぐり、一次会で
失礼させていただくことにいたしました。
狙いは、美唄発20:45発、Sカムイ44号です。
次は?となると、
21:06美唄発 2272Mに乗り、岩見沢でS宗谷に乗換えなければなりません。
手稲には30分ほど遅く着きます<図ー1>。
やっぱり、乗換が一番メンドーですが。
ところが、美唄駅についてみると、自分の腕時計では20:47です。
ーありゃ、しまった、足元にまとわりつかれている連中をなぎ倒している間に
思わぬ時間がかかってたんか・・・?!
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<図ー1>美唄から手稲までの「函館線・上り」時刻表(抄)
JR北海道が主要駅で配布しているポケット時刻表、2015.3.15 版
ヤキトリ屋さんからの帰宅は①候補は赤枠のカムイ、②候補は青枠の宗谷を考えていました。
カムイは乗り換えなし、5輌編成で自由席4輌
宗谷は岩見沢乗換、自由席は4輌編成のうち1輌なので、ここは、カムイに乗りたいところです。
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ところが美唄駅構内(橋上駅)にはいってみると、先日トンネル火災があった箇所が、まだ
速度制限が解除になっておらず、
「現在8分遅れて走行中である(おそらく豊沼ー奈井江間)。
当駅到着は、20:53頃到着見込みです・・・」
とアナウンスがありました。
昨年末12月27日、午前5時ころ、「嵐山トンネル」<図ー2B,C>の天井付近の
防水ウレタン剤にどこぞから火種が飛んできて火災が起き、鎮火まで7時間。
ここを通る特急(Sカムイ、S宗谷、ノローツク・・・オホーツク)は
「朝の一部が動いた以外、終日運休」。その日から二日ほど全面運休、
さらに、4-5日間は、運転間隔半分の間引き運転、行先も滝川・深川どまりが
数日続きました。
下に、当時の様子を伝える地方紙の一面見出し、付近の地図を載せました。
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<図ー2A>前日のトンネル火災を伝える12/28地方紙朝刊の一面
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なんでも、当日早朝06:00、管制室の架線電流が「嵐山トンネル」内で流れていない、と
機器が検出していたのにもかかわらず、係が、「リセット」を押すと電流が再開したので
様子を見ていたとのことでありました。
そりゃー、06:00過ぎには「上り・Sカムイ4号」が通り過ぎますので、電流をリセットして
再通電するかどうかの確認は必要でしたでしょう・・・
でも、「現場を見に行かない」なんてことありますか?!
たまたま、定時のトンネル点検で見回りに歩いていた保線区さんと、ここを通過しようと
していた貨物けん引のDLの運転手さんに、7:00過ぎに見つかり報告が伝わりました。
こーいった、オーチャクなところに、最近のJR北海道のカラーと言いますか、
モチベーションの低さを感じます。
「金がない、予備車がない」、ここまでは、まー、ビンボー会社ですからやむをえないかも
しれません。でも、この上に「考えてない、行動しない」と四重苦ともなれば、
かのヘレン・ケラーさんもさぞ憐れむでありましょう・・・
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<図ー2B>「事故現場」概念図
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<図ー2C>「事故現場・嵐山トンネル」拡大図
「火種をトンネル内に引き込んだ」ということは
・トンネル内が常に/その時だけ陰圧になっているのか
・トンネル内を南西の風が吹いていたのか?
今後のことを考えてしらべておかなくていーのでしょーか?
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ここまでいろいろと文句をいってきましたが、この火災の後始末のおかげで
私も、希望の特急に乗って帰宅できたのですから、JRさんにこれ以上
イチャモンをいえた義理ではありません・・・・
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<図ー3>札幌ー美唄間国鉄路線図と美唄鉄道の関係
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<表ー1>美鐵の構内配線と人員配置
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さて、美唄駅上り1番ホームに8分遅れで、Sカムイが入ってきました。
上りホームは、かつては美唄鉄道と背中合わせで、共用の島式ホームでした。
現在は、あたりは整地され、東口広場として、ロータリーとなっております。
・・・と、特急入線とほぼ同時に、かすかに、蒸気機関車のドラフト音、
自連の「がっちゃん」というゆっくり客車が引き出される時のような音が
したような気がしました。
昭和42年当時(時刻表⑥)の列車が、カムイからの降車客を拾って山元に
帰ろうと、美鐵ホームに入線してきたのかもしれません。
おそらく、酔っぱらいの空耳だと思いましたが、帰宅して過去の時刻表を
あたってみると、時間があまりにもあってい過ぎましたので・・・
後は皆様のご想像にお任せいたします・・・
美鐵殘影・・・雪国の田舎伝説 了
なんだか、得体のしれない、酔っぱらいの話で申し訳ありません。
また、最後までおつきあいくださった方々に、お礼申し上げます。
カラスのクンセイ 拝
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