夢を見るようになりました。
それも、似たような場面の夢を、続けて・・・
ベッドであれ、畳に敷く布団であれ、よく足がはみ出ます。
その時の夢というのは、ホラ、皆さんも一度はご経験が
おありでしょう?
階段を踏み外したり、舗装道路の縁石から足が滑ったり・・・
まぁ、今年の夏は夜もジメジメしておりますから、思わず
足が涼しい方に行ってしまうのだろうな?と
思わずにはいられませんが・・・
ところで、こんな夢を見続けていきますと、
必ずその後は、道から谷底に転がっていく・・・ですとか、
縁石を踏み外した後は車にはねられてしまうですとか・・・
かなり後味の悪い形で夢が終わるんですよ!!
以前お世話になった、自宅のそばの心療内科の先生に、
「私はくるってしまうのでしょうか?」
とでも言って相談かたがたアドバイスを請う・・・というのは
どーでしょーね?
ん、こいつはいけるぞ!!
それで、さっそく私は近くの心療内科A医院を受診いたしました。
A先生は前回同様大変人当たりもよく、私の話を細大漏らさず
お聞きになり、適切と思われる箇所でご質問されておられました。
・・・と・・・
「おや、カラスさん、この処方箋、C大学病院とあるやつですが?
B先生がご処方になっておられて・・・
2種類の薬が出ておりますね?」
「え?あ!
そこ職場と検診、治療を提携している病院でして・・・」
「フム・・・それでは、私はあなたにアドバイスをして差し上げることしか
できなくなりました・・・アレ?・・・・<治>とはいっていますね・・・
処方箋に載らない薬も服用されておられますか?」
「ええ。」
「それはたぶん<治験薬>と言って、あなたと大学病院間での取り決めと
いうより<契約>というべきでしょうか・・・
ほかの医療機関は介入したら駄目だよ、<治験>期間中の禁止薬は、
これとこれなどがあるから、患者さんも特殊な事情がない限り、
例えば<C大学病院>以外にかからないでね、など説明書なり
契約書があったはずです。」
「では、先生は、今回、私には何もしていただけないことになって
しまうわけで・・・」
「えー、せっかく私を頼ってきた方を門前払いのような格好で
追い返すようなことになり、大変申し訳ないのですが・・・
<治験>という契約はいろいろと約束事よいうより、禁止事項が多くて、
ほかの医者は手が出しづらいのです。
どーか、ご理解ください・・・」
「やむをえないでしょーね。」
「何だい、結局医者って人種は・・・」
「主任、さっき、あがってきたホトケさんですが・・・」
「どした?」
「片足が開いたまま、閉じなくて、なかなか解剖台の上に
乗っかってくれなかったのですが・・・
やっと足を閉じてくれて、今すんなり、台上の人です。」
「え?」
「死後硬直が、緩解し始めたんでしょう。たぶん股関節の・・・
今の時期なら36-48時間後。
道路から足を滑らせての頭部打撲と外傷性くも膜下出血・・・
事故死扱いでいいのでは?」
「いや、これは、少なくとも死体遺棄ではないか?
もう一度、調べなおそう・・・」
「どこがおかしいですか?」
「きみのゆーとーり<足を滑らせて>とユーのなら
かかとの擦り傷は、かかとからふくらはぎ方向に向かって
付くはずだろ?」
「あ、そーですね・・・両方の踝クルブシの間を行ったり来たりするように
無数に横に線が入ってますね。」
「な!誰かが、この人を発見現場ゲンジョウに運んできたとしか思えなくなって
きただろ?」
頭を殴られた時は目から火花が出そうになりました。
でも、今は、足も、布団から飛び出さなくなってきたようですし、
私の、まわりに、ふたりの方がきてくださって、きちんと別なベッドも
用意が進んでいるようです。
私は、もう安心です。
でも、つかれました。ちょっとした行き違いで、なぐりたおされたり、
同じ夢を見続けたり・・・
私自身が心療内科にかかりたいくらいです・・・
夢、どうや?⑧ 了
途中で、登場人物の位置関係が変わるのはずるいんでないかい・・・
すいませんねえ・・・・夢物語なんで・・・
カラスのクンセイ 拝