本家・茶碗蒸し VS 元祖・茶碗蒸し | 余生庵 カラスの晴耕雨・読ぶろく…クンセイが肴

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残り少ない余生をテキトーにいきていくブログ
◇監修 左上野 老鶴 ◇GM 経田野 横鋤 ◇照明 当代元 蔵志
☆余生を送っている人間が書いている記事ですので、恐縮ですが
 「記事更新頑張りましょう」といったコメントにはお返事できま
  せん。

<たまごふわふわ>
「たまごふわふわ」とは、実に変わった名前で好奇心を掻き立てますが、
記録に残る江戸時代の名物料理です。
1813年(明治元年が1868年)、大阪の豪商「升屋平右衛門」の旅日記「仙台下向日記」には、
袋井宿の大田脇本陣で朝食の膳に載った記録があるそうです。   

日本最古のたまご料理
1626年(江戸幕府開府が1604年)京都二条城にて開かれた将軍家の饗応料理の献立の
一品でもあり(日本料理事物起源・岩波書店)、当時は武士や豪商が食したセレブ料理でした。

200年以上の時を経て袋井の新名物「ご当地B級グルメ」として全国的に知られるようになって
きて、今では遠方からわざわざ袋井に食べに出向く観光客もあるとか。
材料は「卵」と「だし汁」だけのシンプルな料理ですが、「ふわっ」とした食感と風味豊かな味で
勝負!といった、かえって「ごまかしがきかない」作り手にはキビシイ料理と思います。
 袋井市観光協会は、袋井の新名物にと江戸時代の料理本を元にこれを再現しました。
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<茶碗蒸しの聖地、専門店発祥地>
 日本茶碗蒸協会では、茶碗蒸しの聖地、茶碗蒸し専門店の発祥の地は「長崎県長崎市」と
認知しております。

<茶碗蒸しの歴史>
1689年(元禄2年)、長崎(現在の長崎県長崎市館内町)に唐人屋敷が設けられ、唐人料理から
卓袱(しっぽく)料理が生まれました

その献立の一つであったのが茶碗蒸しだそうです。
伊予松山の藩士であった吉田宗吉信武は、出入りしていた長崎の肥後屋敷で初めて茶碗蒸しを
食し、こんなに美味しい料理があるかと感動し、1866年(慶応2年)、宗吉は「吉宗(よっそう)」の
屋号
で長崎県長崎市万町に茶碗蒸しと蒸し寿司の専門店を開業したそうです。
こちらの歴史も、<ふわふわ>を追っかけるようにしてできた江戸時代の歴史ある料理です。


一番のおおもとの「茶碗蒸しキョーカイ」とやらが、
「茶碗蒸しの発祥は長崎」と仰せでしたので、「本家・茶碗蒸し」は長崎になりましたが、
私が子供の頃に読んだ「手塚治虫さんの漫画」では、(タイトル忘れました)、江戸時代、
病気で倒れたアメリカ人を江戸城勤務の下級武士が助ける話で、「彼の故郷・日向国
郷土料理・今でいう茶碗蒸し」を食べてすっかり元気になった**さんは・・・と
ありまして、そーであれば「宮崎」の茶碗蒸しの歴史も古そーです。

ところで・・・
わたしが昭和54(1979)年3月24日、大軽便鉄道・静岡鉄道駿遠線の遺構でも・・・と
思い、国鉄袋井駅に降り立った時のことです。
袋井口の廃止(新袋井ー新三俣、昭和42年廃止)からすでに12年、そー簡単に
オモロイ発見はあろうはずもなく、ちょうど腹も減り、駅前食堂のようなところに入りました。
で、いきなり、店長さんらしき人に、
「お客さん、どっからきたの?札幌?<ふくろい>って料理しってる?」といわれ
頼んでみることにしました。
「茶碗蒸しですか?」と伺ったところ、
「いーや、<ふくろい>さ」

全くよーりょーを得ない会話で・・・
B級グルメ大賞なんて番組が始まるはるか昔の話です・・・
それで、最近「玉子ふわふわ」復活、遠方から客人来る、
とかいうメディアの話はちょっとチョーサ不足と思いますよ。
200年の時の壁を越えて復活したものでもなければ、元々
名物にできるものですから「新名物」はおかしくなくない?
「ふくろい」はたしか、B級グルメ大賞にいきなりの登場で準優勝だったように
記憶しているのですが?
ある程度、準備なり、素地なりなければできないと思っておりましたが?
料理界の表舞台から消えていただけであって、地元では、「家庭の味」
「母の味」などと受け継がれてきていたのではないかと思いました。
「あ▲かふ◆@*く」みたいなズル(創業年数の水増し)のようなことは、
やっていませんでしょ?
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      「ふくろい」見参!!
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お店の名前は私が死んだら明かしてもいい、と
いう約束で(どやって?ユイゴンジョー??)写真を
撮らせてもらいました。
もっとも店の名前も忘れてしまいましたけれど。
「ふくろい(平仮名でなければだめなんだそうです)」。
宿場は、平仮名しか読めない人がほとんどだったので
宿の食事メニューを漢字で書かなかった風習だそうで。
土鍋の大きさは直径17cm位。
私の手首のしわから中指の先まで17cmほどですから
間違いはありません。
中味の厚さは3.5cmほどでした。200円!!。
モーこれだけで腹いっぱいです!!
「玉子ふわふわ」より<ふくろい>のほうが、響きはいいと
思いますが?
元祖・茶碗蒸し・・・の資格は十分ありますね。
(卵何個使っているのかな?)。

でも200円という値段ほんとなんでしょうか?
ぼられたのか?サービスか?裏(まかない)メニューか?
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撮影日:昭和54年3月24日、袋井のどっかにて撮影
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この値段、卵の価格安定からくるものなのかもしれません。
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 「タマゴ価格50年間変化ナシ」様 http://www.wakam.com/kokishin/eggeater/3.html
     から転載

ところで、本家・長崎のほうはいいのですが、元祖袋井は、
本陣のようなところで出すものが「玉子ふわふわ」で
宿場の「宿」で出すものが「フクロイ」だったのでしょーか?

この辺の情報をご存知の方、お待ちしております。
ご教示お願い申し上げます。


謎が謎を呼ぶ、東怪道五十三次でした・・・(結局それをいーたいばっかりにこの話を
用意したのね??)


◎タマゴの表記は、一般的な「ワル前を卵、割ってから調理済みのものまでを玉子」
  とゆーのに従いました。


例によって、「根も葉も・・・ひょっとして茎もない話」に最後までおつきあいいただきまして
ありがとうございます。
この文章を書くにあたって、一番困ったことは、
 (日本料理事物起源・岩波書店)に一度も会えなかったことでショーか?
ま、運命ですね。

 カラスのクンセイ 拝

 かに玉がのった天津飯は日本人の作った料理だ!・・・了(こら!!)