あるトッコウ、キクスイテン号作戦:後編(5/11のつづきです) | 余生庵 カラスの晴耕雨・読ぶろく…クンセイが肴

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◇監修 左上野 老鶴 ◇GM 経田野 横鋤 ◇照明 当代元 蔵志
☆余生を送っている人間が書いている記事ですので、恐縮ですが
 「記事更新頑張りましょう」といったコメントにはお返事できま
  せん。

安和爾琥方面特別海上艦隊(第一戦隊兼務:司令長官:愛 中将、参謀長:江務 少将)

  □第1戦隊

     ■巡洋戦艦ヤマト(46cm砲2門、15cm砲4門、47mm速射砲50門連装20mm砲100門)

     ■第41防空駆逐隊(防空駆逐艦・冬月、同・涼月)

  □航空戦隊

     ■雨着、鬘(雲竜型):艦上攻撃隊40機+ 艦上爆撃隊 50機

  □第2水雷戦隊(司令:com. 少将)→旗艦:軽巡洋艦X1

     ■第71雷撃駆逐隊(5連魚雷発射管3門、魚雷45本搭載):駆逐艦x3

     ■第200高速重武装駆逐隊(島風型,最高速42kt/hr,12.7cm砲X5,魚雷発射管x10門):駆逐艦X3

  □対潜掃討隊

    ■第11戦隊◇防空駆逐隊兼務駆逐艦X3+◇松型駆逐艦X2

総勢:戦艦1、空母2、軽巡1、駆逐艦12、航空機90(爆撃機50、攻撃機40機)

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[第58任務部隊=高速機動部隊]司令官:マーク・ミチャッタ中将<航空母艦7、戦艦6、軽空母5、大型巡洋艦2、軽巡洋艦8、駆逐艦54、母艦機約400機>(右翼:58-1、中堅:58-3、左翼:58-4の各任務群)

「※第●◇任務部隊=アメリカ第●艦隊所属の戦艦◇台配属」の部隊の意味。この部隊の戦艦は2欠ですが、「硫黄島」の戦いで損傷した2台が欠員のまま補充されていません。

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昭和200年5月8日、〇〇一五、互いの距離が30km弱となりました。

愛長官の再度の命令。

「15cm高射砲、第3炸薬量、60度、全門一斉射撃、1分間、その後、修正して46cm砲各5発。**********************************************************************

「結果、いそげ!相手との距離と味方の被害確認」再度、愛司令官。

「全艦に告ぐ。今後の電文は平文を許可する。」

「司令、第五艦隊には知日派が多くそれはまずいのでは」と艦隊参謀長の江務少将が引きとめた。

「かまわん。それより、伝達のスピード重視だ。そして、なるべく、自分の故郷の方言を織り交ぜること」

「閣下、おおよその今までの戦果と自軍の損害が参りましてございます。

軽空母5隻とその艦載機約80機は海没。正規空母ホーネット、ベニントン、ヨークタウン、イントレビットは飛行甲板火災発生中。戦艦インディアナ、マサチューセッツ、ミズーリ、ウィンスコシンの甲板上部構造は跡かたもなく消し飛んでおります。両翼の駆逐艦、巡洋艦は半数以上が姿を消し、残りは小破程度です。特攻機出しますか?

「何を言うか。まだまだ対空砲火が生きておろう。それに、相手との距離、わが軍の損害を述べよ。」

防空駆逐隊・涼月被弾、艦橋構造、後部長10cm砲4門喪失、消火活動中。第71雷撃隊:「いっそ」沈没

「正面に敵機です。数約50。距離1000-1500」

「47mm砲20門、ソキ砲20門で対応!!報告続けよ」

「損害は今のところ二隻であります。彼我の距離は・・・」

「司令。一台うちもらしました。突っ込んできます。」

「引き続き先の対空砲火で対応。消火活動準備。で距離は?」

「1800です」といい終わるが早いか、艦橋部根元に一台、艦上爆撃機が突き刺さって火の手が上がる。

「損害報告!!」

46cm砲。1基操作不能。15cm砲2基破損、47mm連装砲20門、ソキ砲30門破損

「止むを得まい。相手方航空機は・・・正規空母x7なので艦載機700.。こちらの初発で、400機、今ので50機喪失か・・・あと250はあるのか・・・。空母3と戦艦2、サウス・ダコタ、ニュー・ジャージー。巡洋艦6、駆逐艦30

つっこむぞ!!46cm砲は正面、射角5度、X1/分、最大炸薬、全弾。15cm砲は左右に各5度ずつ、角度10度、最大炸薬量、X10/分、全弾。近接飛来には45mmとソキの全射角で対応。

冬月は第200駆逐隊をつれて、大型巡洋艦がいない右翼を大きく回りこんで雷撃開始。防空巡洋艦に注意。空母隊は5kt減速、水性隊全機と艦攻隊の半分は冬月隊を援護発進。

第71雷撃隊、第11戦隊は、散開して、ヤマトと、空母隊の周囲に円陣形を張れ。

冬月きこえるか?そこから中堅の戦艦、空母、巡洋艦が狙えるか?7隻いるはずだが、それと航空機はどうなっている?・・・ヒコーキはとびたった後だと?艦艇群は狙える?よし任せたぞ」

「ヒコーキは来る気配すらありません」と江務少将。

その間もゼロ射程の激しい打ち合いが続いている・・・

中堅の戦艦、空母各2、軽順2は第200部隊からの魚雷が数本ずつ当たり、巡洋艦は火柱を上げて轟沈、空母と戦艦は回避運動を続けながら航行中だが、船体がすでに45度以上傾き速度も5kt/hr以下で沈没は時間の問題であった。ヤマトの2射目が始まる前には、ほとんど生存していた駆逐艦は、ヤマトの2回目15センチ砲撃で、ほぼ全艦の艦橋構造がなくなっていた。
一方、自軍第200部隊は戦艦からの1弾で、1隻が轟沈、1隻が航行不能となっていた。引き続き、冬月は、たった1隻になってしまった200部隊の駆逐艦「はなかぜ」とともに、アメリカ右翼隊に、行き返したところ、かろうじて戦艦2の後部砲塔と対空砲が使用可能と思われた。どうやら他の艦艇は沈んだようだが、正規空母と思しき船底だけは1隻まだ見えている。そこに愛司令官からの命令が来た。

相手の航空機約250は飛来途中でヤマトの150mm放火で壊滅した。相手の残存艦艇勢力は、右翼の半身不随の戦艦2、左翼の戦艦2、20度傾いた空母2、無傷の大型巡洋艦2、無傷の軽巡洋艦2、駆逐艦9、損傷駆逐艦3である。

先に飛び立った我が航空戦力は、なるべくなら敵艦に突っ込まないでうまく対空砲火を通り抜けて、増槽タンクのみ落下させてくること。可能な限り帰還し、着艦するように

わが軍は沈没船からの救助が終了次第、各艦艇は現場から可及的速やかに離脱せよ。」
それでも歴戦の第5艦隊、艦に近づけた「水性」機は8機、艦攻機は5機であった。結局左翼の戦艦2に4機、空母に4機、大型巡洋艦2に1と2機、軽巡洋艦2のうち片方に2機激突して終わった。

右翼の損傷戦艦2、左翼の軽巡洋艦1、駆逐艦12(うち損傷3)はまだ戦闘可能であった。

愛司令官は、[冬月、花月、満月の10cm砲全弾+第71雷撃隊の駆逐艦X2+矢矧]とで相手[軽巡1と駆逐艦12]と、また、[残りの艦攻20機+駆逐艦X3(まき・かや+はなかぜ)]と[戦艦2]と決戦を行わせた。

愛司令官は

まき、かや、はなかぜから魚雷5本ずつ戦艦2隻に打ち込んでさっさと片づけて、相手の左翼隊攻撃の応援に加担させろ」

「は!魚雷戦用意、発射」

数分後、2隻の満身創痍の戦艦から火柱が上がり、ゆっくり、海没していった。

すぐそばでは、防空駆逐隊を中心とした艦艇と相手の残存駆逐隊の死闘が繰り広げられていた。

自軍の71雷撃隊のはんまー、防空駆逐艦満月の姿はすでになく、相手方も損傷駆逐艦3を含む5隻の駆逐艦が失われていた。

ここまでで、自軍はヤマト、空母2、軽巡矢矧、防空駆逐艦2、高速駆逐艦1、特型駆逐艦1、対潜駆逐艦2。相手は軽巡1、駆逐艦7になっていた。

「やはり、あれだけの駆逐艦の数に自軍の駆逐隊5隻では荷が重かったか・・・」

とほぞをかむ愛司令官であったが、すぐさま、

「空母隊前へ、空母雨着の12.7cm高角砲、長10cm砲の直接照準で軽巡をねらえ。艦攻隊20機全機で相手駆逐隊最右翼3隻を仕留めよ。矢矧以下で他の駆逐隊を静かにさせろ

艦攻隊はこのとき、すべてが「天杯」になっていて、やはり増槽タンクを腹につけて飛び立っていった。

最後の最後の時が来て・・・・

相手軽巡は至近距離からの12.7cm,10cm砲弾に耐えられず、轟沈。雨着は交戦で、12.7cm連装砲1基が吹き飛ばされ、船舶工兵1個分隊も消し飛んでしまった。

「天杯」隊は対空砲火をくぐって駆逐隊まで届いたのは4機のみで、最右翼の2隻の駆逐艦に2機ずつ突入した。自軍の駆逐隊の相手する駆逐艦は4隻の予定から5隻となった。

ところが、突入された駆逐艦からは全く火の手が上がらず、そのまま動き続けている・・・

「司令!全く有効打ではなかったようでありますが・・・」

「まあ。船内の様子を見はりから報告させろ」

乗員は全員倒れて誰一人活動している将兵はいないそうです。どういう仕掛けですか?」

残りの駆逐隊6対5は軽巡矢矧も参加した自軍に利があり、相手方を全艦沈めることができた。

しかし、自軍も、かや、花月が沈没はなかぜ(漢字名は鼻風邪)損傷戦線離脱は緒戦での涼月についで二隻目となった。

愛司令官からの訓示

「皆この、弾丸も燃料もなく、ヒコーキも相手方の1/10という状況でよくやってくれた。

まずは戦死したものはざっと5000ほどいるはずだ。黙禱しよう・・・

それから、「天杯」隊が腹に着けていたタンク。あれにはナチス・ドイツが開発した「???」という致死性の神経毒ガスがはいっていたのだ。

さて、これから、我々は安和爾琥島を目指す。途中潜水艦と航空攻撃をかわせるかだ。ヤマト、空母2、矢矧、駆逐艦3しか残っとらん。本来であれば北谷(ちゃたん)か浦添まで行きたいが、危険すぎる。

とりあえず、上陸地点は今帰仁(なきじん)を目標にする。ここから海路で320海里(600km),上陸地点から島の南端まで陸路で約80km。我々は今の乗員集めても恐らく1000人程度。陸軍では1個大隊ほどでしかない。事前に残存の砲弾を撃ち込んでから逆上陸を試みる。大した火器もない。頼みの綱は、噴進砲に先のガス弾をつけて敵さんに打ち込むことくらいだろうか?成功は万に一つもないと思ってくれ

おれについてきてくれるか?」

「は!」

「艦隊速度20kt/hr。目標南南西」


[あるトッコウ」ー終ー最後まで与太話にお付き合いいただき、感謝申し上げます。カラスのクンセイ 拝