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1789年2月4日の大統領選挙でアメリカ合衆国初代

大統領に選出された ジョージ・ワシントン (1732-1799)

には 数々の逸話があります。

 

その中でもの最も有名なのは ”桜の木”の逸話で

しょう。

 

僕が斧で桜の木を伐りました」ジョージ・ワシントンの正直者エピソードは「作り話」だった!なのになぜ、世界中で有名に? |  Precious.jp(プレシャス)

 

正直者であったということを強調せんがために後世

の伝記作者が創り上げたウソの話であったようです。

 

そんなイメージとは程遠く、奴隷制度賛成者であり、

また、アメリカン・インデイアンに対して絶滅政策を採り、

ニューイングランド領のインデイアン部族を皆殺しするよう

命じたり、抜け落ちた歯を補填する義歯を作るために

自分の奴隷の歯を抜いたり、と結構 とんでもない事

をした人のようです。

偉人伝を読む場合には 相当脚色されていることが

考えられますので 内容を鵜呑みにしない方がいい

かも知れません。

 

「ワシントン に関して 誤った情報が学生や一般成人の間

で 長年 広まってきた。特に 彼の歯 と 父親が大切に

していた桜の木を切り倒したということについてである。

 

ワシントンは 笑う時に 真っ白な歯を見せびらかしたり、

木製の義歯を使っていた、というのはウソで、実際は

彼の義歯は 金、象牙、鉛、人間や動物の歯などを

混ぜ合わせて作ったものであった。

 

また、桜の木を切り倒した、などという話は まったくの

ウソで そんな事はありもしなかった。

 

そういった話は ジョージ・ワシントンの最初の伝記著者で

ある メイソン・ロック・ウイームズ(1759-1825)の ”ワシントンの

生涯” という本の作り話から出てきたものだ。

そして、ウイリアム・ホームズ・マクガフィー(1800-1873) という

著者が 子供向けの本で その話を引用したものだから

広まってしまったのである。

 

ワシントンが正直者であったかのような事を伝えるために

200年以上に亘って ウソの逸話を教え続けてきたわけ

である。

 

歴史を教える ウイリアム・キャリガン教授は ”ジョージ・ワシントン

が 当時 何故 国民から高く評価されたのかを知る学生

は 悲しいことに 殆どいない。 学生たちは 桜の木の話

など ウソの話は知っているのだが、ジョージ・ワシントンが

独立戦争後に戦時の大役を退き、大統領職を2期務めて

(3期目は目指さずに) 潔く退いたことを 国民が賞賛した

という事実を知らないのだ。”  と 言っている。」

 

[第3期目を目指さなかったのは 歯の具合が悪く、演説

に支障をきたすほどひどかったので 已む無く出馬を辞めた

のだ、とも伝えられている。が、幸か不幸か 大統領最長

任期2期までという前例を作ったことになった。]

 

(Misinformation about Washington has made the rounds with school

children and adults over the years, mostly about his teeth and

chopping down his father’s cherry tree. Washington certainly wasn’t

showing off a set of pearly whites when he smiled, but nor were his

teeth made from wood, rather they were a combination of gold, ivory,

lead, and human and animal teeth. And the cherry tree chopping tale

never happened at all. That story grew out of a myth included in

The Life of Washington, a book by Mason Locke Weems, George

Washington’s first biographer. Then another writer, William Holmes

McGuffey, repeated the story in his children’s reader. So as the

story goes as though Washington couldn’t tell a lie, we’ve been tell-

ing one about him for over two hundred years.  “Most students sadly

know very little about why George Washington was so admired in

his day,” says history professor William Carrigan. “They are more

likely to know about the false stories of the cherry tree, etc. than

about the fact that he was widely admired for resigning his commission

after the Revolutionary War and stepping down after two terms as

president.”  )

 

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