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"coorner" は "croon" の名詞です。

 

"croon" は 中期オランダ語 "kronen" (悲しむ) 

英語に入ったようで、

 

  「優し く赤ん坊を あやすように 歌いかける

  「思い入れをして 囁くように 歌う

  「感傷的に 低い声で 歌う

 

という、少々 形容詞の装飾が多い 歌い方です。

 

で、 "crooner" は Bing Crosby に代表されるような、

 

   「低い声で 感傷的に歌う流行歌手

 

のことを指すそうです。

 

舞台に立つ筈だった歌手が 突然の病で 出演できず、

急遽 サックス奏者の男が その代役を務めます。

 

なんと、この男、 "crooner" として大評判になります。

 

 

さて、この男の行く末は  ?

 

1932年の "Crooner" という映画です。

ちょっとだけ 覗いてみることにいたしましょう。

 

低音流行歌手の波乱万丈の人生:

 

一夜で大成功 というのは 諸刃の剣になり得ること

を この映画が よく 教えてくれている。

 

マネジャーが サックス奏者の男を (代役として) 歌い手

にして舞台に上がらせた処、野心に燃えるこの男は

(低音歌手として) 大成功を収めた。

 

この男、やがて 世間に知れ渡る歌手となった。

 

だが、残念なことに、人気が うなぎ登りになるに連れ、

この男の鼻も 増々 高くなっていった。

 

不遜な態度と 夜郎自大となった彼の姿は 一気に

彼を奈落の底に突き落とす原因となった。」

 

(The Abrupt Rise and Fall of a popular Crooner:

Sudden success can be a double-edged sword as 

this drama aptly proves. An aspiring musician finds 

success when his manager has him switch from 

playing the sax to vocals. He soon becomes a 

popular star. Unfortunately as his popularity 

swells, so does his head. His arrogance and 

megalomania cause his downfall. )

 

実るほど 頭(こうべ) を 垂れる 稲穂かな、の通り

他人様より 少しばかり 勝(まさ)ったからと いって、

夜郎自大となるようなことがあっては いけませんね。

自戒です。

 

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