先日、貴重なご質問

 

 

在宅医療における床ずれ、いわゆる褥瘡ですが、

訪問医師からの判断は、どのタイミングでされますか?

皮膚が壊死し始め、栄養状態が悪ければ在宅は無理だと思われますか?

 

 

在宅医療で褥瘡を見ると言うことについては、大きく2つの側面があります。

 

1. 本人が動くことが難しくなってきている可能性が高い

この質問の方のケースがまさにそうなのですが、

褥瘡ができる背景に本人の活動量低下といった事情がある、ということです。

 

病院の入院と違って在宅での褥瘡発生は、本人の状態が低下しているとくる可能性が高いのです。

 

そのため褥瘡そのものの治療に加えて、栄養状態や全身状態の把握といった要素も考慮に入れねばなりません。

 

 

 

2. 一度生じてしまった褥瘡は治療するのに長時間の治療企画を必要とする

ごく初期の褥瘡であれば1週間で治りますが、重度化してしまった場合は数ヶ月の治療期間を必要とします。

 

現在の医療体制において、病院で数ヶ月間の治療継続することはなかなか難しく、在宅で治療を引き継がなくてはいけないケースは、比較的多く存在します。

 

 

以上を踏まえ、

在宅医療で褥瘡治療をする場合には、まず褥瘡が生じた背景から考えていき、

自宅で過ごしていくことが望ましい希望があるというケースにおかれましては、

この先のご本人の状態も踏まえた上で治療に取り組んでいく、という形が望ましいと考えます。

 

 

 

「在宅医療」他人事ではございません。

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