在宅医療の具体的なメリットは、以下の10項目と考えています。
- 住み慣れた環境で安心して療養ができる
- 通院が難しくても医師や看護師が自宅を訪問する
- 外来診療・療養病棟と変わらない医療を受けられる
- 特別な管理が必要な人でも対応できる
- 薬をまとめて管理して多過ぎる薬を整理できる
- 看護・介護の多職種連携で生活全体をサポートする
- 少しの体調変化でも 24 時間 365 日対応できる
- 本人・家族にとって負担の大きい入院を減らせる
- 必要に応じて地域の病院で検査や入院ができる
- 希望に応じて在宅でのターミナルケア・看取りができる
今回書かせていただくのは
2. 通院が難しくても医師や看護師が自宅を訪問する
3. 外来診療・療養病棟と変わらない医療を受けられる
4. 特別な管理が必要な人でも対応できる
5. 薬をまとめて管理して多過ぎる薬を整理できる
についてです。
在宅医療では医師や看護師が自宅を訪問し、医療サービスを提供します。
体力が衰え足腰が弱っていたり、身体に麻痺が残っていたりする患者さんを車いすに乗せて通院するのは、労力的にも時間的にも大変な作業です。
在宅医療では通院が必要ないため、そうした負担が軽減します。
一部の通院治療を続ける場合でも、回数は減りますから、本人も付き添いの家族も負担が軽くなります。
在宅医療で受けられる治療は広範にわたります。血圧や血糖値など生活習慣病関連の管理、感染症や胃腸の症状などいわゆる内科の診療だけでなく、認知症などの精神疾患、湿疹や褥瘡などの皮膚疾患、がんの緩和ケアなどに対応します。
技術の進展でエコー(超音波検査)、レントゲン、心電図などの 検査機器が小型化し、持ち運べるようになったため、自宅にいなが ら必要な検査が行えます。
薬の処方や点滴も十分対応可能です
(治療方針の変更によって、病院とは処方内容などが変わることはあります)。
さらに、療養病棟で行っているような医療処置・医学管理も在宅で行えます。
胃ろうをはじめとした経管栄養、酸素療法、人工呼吸器を装着しているなど、特別な医学管理が必要な人は、自宅での療養が難しいと思われがちです。
しかし、こうした特別な管理が必要な人でも多くの場合、在宅医療を選ぶことができます。
がんの患者さんでは、通院治療と並行して緩和ケアを行うことも可能ですし、
通院が困難になったときは自宅で治療や緩和ケアを受けることもできます。
「在宅医療」他人事ではございません。
「ブログを見た」と言っていただければ結構です。
どうぞお気軽に、ご相談ください。