在宅医療を選択される患者さんは、治療・入院などを経験されてから在宅医療に移行してくることがほとんどです。初診で在宅医療を始めたという人は、あまりおられません。

 

つまり在宅医療に入るまでにも、いろいろな病気と闘ってきた経緯があり、どこかの時点で「治らない」という事実に直面していることが多いものです。

 

このつらい現実を受け入れることは、本人にとっても、身近なご家族にとっても容易なことではありません。

 

自分や大切な人が徐々に弱っていく不安に耐えられず、「何か別に治療法があるのでは」という希望にすがりたくなることもあるでしょう。

本人とご家族、またはご家族の間でも、今後の医療・ケアの方針について考え方が異なることも多々あります。

 

どんな人でも、どんなご家族でも、悩みや葛藤がないということはないと思います。

1 人の人間の人生そのものに関わる難しい問題ですから、皆さんが悩むのは当然のことです。

 

そうした難しい思いを抱えている方々に対し、私たちができるのは一人ひとりに寄り添い、一緒に悩むことです。

 

一緒に悩んで考え、そのときに選べる最善の道を進んでいくことしかできませんし、それでいいと私は思っています。

 

 

 

 

 

「在宅医療」他人事ではございません。

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