多くのメリットがある在宅医療ですが、

一般の人たちだけでなく、医療・介護従事者の間でも「誤解」が多いと感じているのが、今回の記事のタイトルとなっております件です。

 

一般の人は在宅医療に対して、「人生の最期だけかかわる医療」 といったイメージを抱いています。それはテレビのドキュメンタ リー番組などメディアの影響も大きいと思います。

 

ドラマチックなシーンが多く、その最たるものががん末期患者さんの闘病生活と看取りです。

また、神経難病など特殊な例を取り上げるケースもあり、

「自分の病気はそんなに重くない」「まだ終末期ではない」という理由から、在宅医療を選択肢から外してしまう人もいます。

 

 

この誤解を解くことが、在宅医療を普及・浸透させていくためには不可欠だと考えています。

在宅医療の存在を知るのはもちろんのこと、「正しく」理解してもらうことが重要です。

 

私が在宅医療に携わっていて強く思うのが、

もっと一般の症状をお持ちな人が、高齢になって体力が落ちてきたと感じたとき、

がんの治療や心筋梗塞、脳卒中を経験したときなどに、

早い段階で在宅医療をスタートしてほしいということです。

そうすることで高い QOL を保ちつつ、住み慣れた自宅でその人らしい生活を長く維持していくことができます。

 

しかし、実際の在宅医療の現場で多いのは、要介護認定を受けて、 訪問看護やケアマネジャーも入っているけれど、治療は病院の外来通院をするなかで、状態が悪化して、最後の最後に私たちのところ に紹介されて来るというケースです。

 

繰り返しになりますが、在宅医療は「人生の最期だけかかわる医療」では決してありません。

高いQOLを維持しながら少しでも長く生きるために、予防医学的な要素も含めて、在宅医療を提供することが重要だと私たちは考えて います。

 

 

 

 

「在宅医療」他人事ではございません。

「ブログを見た」と言っていただければ結構です。

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