在宅医療というと、家にいる人に医療を施すものと思われがちで す。

しかし、私たちの考える在宅医療は、医療は 3 割程度に過ぎず、 残りの 7 割は生活をみることだと考えています。

 

医師によっては「在宅でもしものことがあればどうするのか」と いう点ばかりを気にして、入院選択をする人もいます。

 

しかし、過剰な治療は、本人に苦痛を与えることもあります。

本人らしい生活を奪うことにもなりかねません。

 

病が治っても、入院生活をしているうちに認知症が進行する、筋力が衰えるなどして、結局寝たきりになってしまい、

自宅に戻ったときには患者さん自身の生活は失われてしまうことがあります。

 

入院を機に二度と自宅へ戻れなくなってしまう人も珍しくありません。

 

 

 

そもそも、

年を取って心身が衰えた人や認知症が進んできた人、

病院でのがんの治療を終えた人、

こうした方々に対して現代の医療でできることは限られています。

 

場合によっては、医療撤退という選択肢もあります。

 

 

治療が必要になったときには、在宅での生活を守りつつ治療をするという方法をおすすめすることもよくあります。

 

 

病気が進んでも要介護になっても「その人がその人らしく自宅で過ごす」ために、できることはたくさんあります。

その 7 割の生活を支えることを目的に、医療・介護の専門職が協働してチー ムでサポートすることを重視しています。

 

 

治すだけでなく、「患者さんが送るべき普通の生活に戻す」ところまでを、私たちは治療と考えています。

 

 

 

 

「在宅医療」他人事ではございません。

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