ルシファーは、少しづつ自己を高めようという野望にふけるようになった。「あなたは自分の美しさのために心高ぶり、その輝きのために自分の知恵を汚した」。「あなたはさきに心のうちに言った。・・・・『わたしの王座を高く神の星の上におき、・・・・いと高き者のようになろう』」。この偉大な天使の栄光のすべては神から与えられたものであったにもかかわらず、彼はそれを自分のものであるかのように思うようになった。彼は、天の軍勢にまさる大いなるほまれを受けていたが、自分の地位に満足しないで、創造主だけに向けられなければならない尊敬を受けたいと望むようになった。彼は、神をすべての被造物の愛と忠誠を受ける最高のかたとするかわりに、自分で彼らの崇敬と忠誠を受けようと努めた。そして、この天使のかしらは、無限の父である神がみ子にお与えになった栄光をほしがり、ただキリストだけが持っておられた力を自分のものにしようと熱望した。
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ルシファーは、少しづつ自己を高めようという野望にふけるようになった。「あなたは自分の美しさのために心高ぶり、その輝きのために自分の知恵を汚した」。「あなたはさきに心のうちに言った。・・・・『わたしの王座を高く神の星の上におき、・・・・いと高き者のようになろう』」。この偉大な天使の栄光のすべては神から与えられたものであったにもかかわらず、彼はそれを自分のものであるかのように思うようになった。彼は、天の軍勢にまさる大いなるほまれを受けていたが、自分の地位に満足しないで、創造主だけに向けられなければならない尊敬を受けたいと望むようになった。彼は、神をすべての被造物の愛と忠誠を受ける最高のかたとするかわりに、自分で彼らの崇敬と忠誠を受けようと努めた。そして、この天使のかしらは、無限の父である神がみ子にお与えになった栄光をほしがり、ただキリストだけが持っておられた力を自分のものにしようと熱望した。
造られた者がすべて、神に対する愛の忠誠を了承しているうちは、神の造られた全宇宙に完全な調和があった。創造主のみこころをなすことが、天の軍勢の喜びであった。神の栄光を反映することと神への賛美が、彼らの楽しみであった。そして、彼らが神を最高に愛していた間は、互いの間の愛も信頼と無我の精神に満ちていた。そこには、天の調和を破るものは何一つなかった。しかし、この幸福な状態に変化が起こった。神が被造物にお与えになった自由を悪用したものがあった。罪は、キリストの次に位し、最大の栄誉を神から受け、天の住民の中で最高の力と栄光を与えられていた者から始まった。「黎明の子」ルシファーは、きよく汚れのない守護のケルブの第一の者であった。彼は、大いなる創造主のみ前に立っていた。そして、永遠の神をめぐり照らすつきない栄光の輝きが、彼の上に宿っていた。「主なる神はこう言われる、あなたは知恵に満ち、美のきわみである完全な印である。あなたは神の園エデンにあって、もろもろの宝石が、あなたをおおっていた。・・・・わたしはあなたを油そそがれた守護のケルブと一緒に置いた。あなたは神の聖なる山にいて、火の石の間を歩いた。あなたは造られた日から、あなたの中に悪が見いだされた日まではそのおこないが完全であった」。
愛の律法が神の統治の基礎であるから、すべての知的存在者の幸福は、その偉大な義の原則に彼らが完全に一致することにかかっている。神は、造られたすべてのものから愛の奉仕、すなわち、神の品性を理解することによってわきおこってくる崇敬を受けることを望まれる。神は、強制された服従をお喜びにならない。そして、神はすべての者に自由意志を与えて、彼らが、自発的に神に奉仕できるようになさった。


