仕事を天職にできるかどうか | 小さなお店のアナログ販促・集客法

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今さら僕が言うことじゃないけれど、、、

仕事って、扱う商品やサービスを通じて、お客さんに何を受け取ってもらうか?
享受してもらうものは、商品そのものじゃなくって、その先の何か、、、
といった話、聞かれませんか?


・・・今日は、ある1つの物語をご紹介しますね。
ちょっと長いですが、読んでいただきたいです。
今日1日過ごす気分がまた違ってくるんじゃないか、と思うんで。


(前略)
10月はボブの大好きな月だった。
ゴアマウンテンでのウォーミングアップを欠かさず、アディロンダック山地を走りぬけ、毎週火曜日には夜の七時三十分りょうどに必ずフィラデルフィアに戻ってくる。
そして翌朝の夜明け前に紅葉の山に向かった走りだす。
しかし、今回は違った。

ペンシルバニア州のランカスターでトラックにはねられてしまい、意識が戻らぬままコーツビルの病院に運ばれたのだ。
そして三日間、昏睡状態が続いていた。

「ミラーさんの生命維持装置をはずすに当たっての同意書を頂きたいのですが…」
と私に向かって主治医が行った。

「代理人によるとあなたがいちばん身近なご友人とのことですし、ミラーさんのご親戚の方とも連絡が取れないものですから」。
主治医の言っていることの重大さが、じわじわと実感をおびえてきた。

そのとき、病院の白衣を着た体格の良い男性が患者用の便器を移動させ、そっと壁の絵を直しているのが目に入った。
彼は、その雪景色の絵をまっすぐに直し、あとずさりしてもう一度確認したが、それでも納得がいかないようだった。
私は以前にも彼が同じことをしていたのに気がついた。
重苦しい話題から少し逃れて、少し幸せな気分になった。

私が視線を病院かかりに移したことに気づいた主治医は、
「では、よくご検討ください」
と言い残し、部屋をあとにした。

私は椅子に腰をおろし、病室係りを眺めていた。
彼は雪景色の絵をはずすと、その代わりにカレンダーを貼った。
しかし、そのカレンダーは気に入らなかったようで、それをはずすと、大きな茶色の買い物袋に手を伸ばした。
彼は、ウィンズロー・ホーマーの海を描いた大きな風景画を取り出し、壁に貼りつけた。
そして最後に、ボブの右側に回ってサンフランシスコのモノクロ写真を下に、ピース・ローズのカラー写真を上に貼った。

「失礼ですが、何をなさっておいでですか」。
私はそっと尋ねた。

「私ですか? この階の病室係ですよ」
と彼は答えた。

「毎週、写真や絵をもってきているのです。
 患者さんたちの健康には責任があります。 
 ミラーさんは運ばれてきたときからめを覚まされてはいませんが、もし目を覚まされたら、すぐに きれいなものをみていただきたいのです。」

この病室係は、自分の仕事を、患者用便器の処理やトイレの掃除だけに限定せず、患者の健康を守ること、そして困難な状況にある患者のために美しいものを提供することと考えている。

彼の仕事は地位の高いものではないが、彼自身がそれを天職へと高めているのだ。
(後略) 
             マーティン・セリグマン著「世界でひとつだけの幸せ」


カンタンな言葉では片づけられないけれど、、、
「自分の仕事を天職にできるかどうか?」
ここのヒントって、天職を見つけるという意識よりも、作り出していけるかどうか。
ここが重要なのかな、って思います。



世界でひとつだけの幸せ
(マーティン・セリグマン)
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というわけで、今日からまた1週間が始まりますね。
僕は北海道へセミナーに行って来ます。
新たな出会いがあることを楽しみに。

今週1週間もスマイルいっぱいつくっていきましょう。