もう少しでいけそうだったところで
急に中断された。
並んでベッドに横になったが、私は
身体の余韻がなかなか冷めず、
ふーっふーっと息があがったままだった。
「ちょっとお水飲みたい…。ペットボトルとってもらえます?」
「うん、はいどうぞ」
ペットボトルを渡してくれた彼を見ると、彼も汗だくだった。
私はセックス中にほとんど目をつぶっていて、
その最中の彼の様子はあまり見ていない。
「飲みますか?すごい汗かいてるから」
「うん、じゃあちょっともらおうかな」
2人して水を飲んだあと、ベッドに並んで横になった。
「ふぅ、、」
「ちょっと涼しいくらいだからいいね。
ねぇ、窓の外見て?
縦方向にこうやって世の中から切り離されてるっていうのもあるんだね。タワマンに住んだらこういう感じなのかな。でも毎日こうだと現実感がなくなってきそうだね」
「私は地震の時とかに窓から飛び降りて逃げられる範囲の高さに住みたいです」
「あまり高層階だと色んな意味で現実から切り離されちゃいそうだね」
話す内容は余裕がある感じだが、
彼もまだはーっはーっ…と、息があがっていた。
しばし2人とも無言で休憩していた。
(もう少しでいきそうだったのにな…。
どうして突然やめちゃったんだろう…?)
でも、そういうことを口には出さず、
休憩の体勢で、ただ無言で横になっていた。
すると彼が急にまた抱きしめてきた。
「え、なに?休憩しててくださいよ」
彼は私の肩や首や背中にかけて、
わざと焦らすような優しい感じで、
広い範囲にキスしてくる。
「うーっ…やだ…そういうとこもすごく感じちゃう…休憩するんでしょ…?」
「ふふっ、僕、tefeさんを征服していくのが好きなんだよね。tefeさんの身体の、感じる場所。どんどん領土を広げていくの。」
「たしかに、。不本意ながら、感じる場所がどんどん広がってるかも…」
「ここも感じる、ここも感じるってなってきてるよね。つま先から頭のてっぺんまで感じるようにしてやりたい。」
「…そうなってきてる… そのつもりでやってたの?」
「そういうわけじゃないけど。全部感じさせてあげたいじゃない?全身で感じさせたい。やっぱり男だから、自分の色に染めたいっていうのがあるんだよね」
「…なんだか職人みたいですね」
「う〜ん、職人っていうか」
「白い反物を好きな色に染めたいとか」
「もうちょっと破壊的な感じかな。綺麗な反物をめちゃくちゃに汚してあげたいみたいな。」
「そういう方向なんですね…」
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