朝、体重を測る。

彼と会った日以来減り続けている。

彼と会わずにいた時期に、若干増えてしまっていた分が消えていくようだった。


通勤途中の電車乗り換え中に、彼のことを考える。

彼がいることで、私はバランスが取れている、

と気づいた。

それに、彼の存在が自分には必要だ、とも。

関係の名前はどうでもいい。

とにかく、自分には彼との交流が必要なんだと思った。


仕事帰りの電車の中で、

彼からのメッセージが来ていないか確認する。

来ていない。

仕事用のメールを確認すると、

ヨーロッパ方面での会議に申請していた結果の

通知が来ていた。

ダメ元で申請したのに、なんと申請が許可されていた。


嬉しくなって、彼にメッセージを送った。

“離れた”あとは自粛していたのだけれど、今は

彼に送りたい気分だった。


そこからメッセージのやり取りが始まって、

2時間くらい続いた。

私は自分の仕事上の進展を伝えたかっただけなのに

彼の方でも色々言いたいことがあったようだった。

ゆっくり旅行したい、日本に戻りたい、離婚したい、など。


その翌日、私はNetflixのドラマを観ていた。


従軍していたこともある、普段は強気な女性弁護士が大事な人を失ったシーンで言う。


「勝利も敗北も全て伝えたいと思う人がいなくなって、私はいったいどうすればいいの⁉︎」と。


その言葉を聞いて、

たくさんの異性にモテモテだけれど

自分の気持ちに鈍感な主人公が

ハッと気づいて、10年以上ずっとそばにいてくれた

けれど異性としては遠ざけていた人のもとに

ダッシュで向かうというシーンがあった。


どうしてこんな絶妙のタイミングで観てしまったのだろう?


私にとっての彼は、いつの間にかそれに近い存在なってしまっていたのかもしれない。


まるで、椅子の4本の脚の1本のような感じだ。


4本の脚は、家族、生活の基盤、自分が思っている自分、彼(そのものというより彼がいることによって気付かされる自分、という感じだろうか)かな…と思った。


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