おしりにいれたがる彼と

それは遠慮したい私とで

しばし攻防しているうちに

彼のハァハァいう勢いがおさまった。


またベッドの上で2人とも仰向けになって横になった。


ねぇ、わたしたち、いったいいつになったら落ち着いた大人な関係になるのかな?」


「ならないよ。今までずっと、もう12年?13年?セックスし続けて全然飽きなかった。むしろ開発されてどんどん良くなってる。tefeさんも、そう思うでしょ?」


そうですね。それは否定できないです」


「だから僕ら、アナルセックスするのも必然なんだよ?わかる?」


「やめてくださいってば、もう!」


「ふふっ とにかく僕らがセックスしなくなるなんてないね。なるとしたら、それはつまり僕がインポになるまで。わかりやすく言うと。」


「面白いですね。確かにわかりやすいですけど」


「だってそうじゃない?僕がインポテンツになれば落ち着くんじゃない?

そしたらちょっと冷静になるかな? 

でも、そうなったら道具を駆使して可愛がってあげるからね。歳をとると、女性の方がどんどん性欲が旺盛になるっていうからさ。」


彼はなにかとても嬉しそうに話している。


よく飽きないですよね。というか、よくそういうジャンルに対するよく興味関心が尽きないですね。

ねぇ、そんなに好奇心旺盛で、自分が開発される方は興味ないんですか?」


「やだよそんなの。恥ずかしいじゃない?

tefeさんだからやりたいんであってさ。」


「そうなんだ。私、手袋して麻酔入りのゼリーとか使ってよければやってあげようかと思ったんだけど。」


tefeさんを辱めたいんであって自分がおもちゃになるのはやだなぁ。それに、それじゃ診察みたいじゃない?」


「確かに、そのつもりで言ってみました」


tefeさんに浣腸させてみたいな。

僕の目の前で。お風呂場とかでさ。」


「絶対にイヤですけど。なんでそんなことしたいの?」

「辱めたいから。単にtefeさんを辱めたいの。

で、ぽっかりあいたところを拡張して、僕の太いので埋めてあげる。でも太すぎてtefeさんの括約筋が緩んで大変なことになったら可哀想だね。」


「ほんとですよ。どうするんですか、痔になっちゃったら。」


彼はいつまでもそこにこだわって話を続ける。

いい加減に話を変えたくなった。


「私、本来はすごい年上好きなんですよ。

性的にじゃなくて、人間的に素敵って思える、

性欲とか枯れてるくらいの人。」


「僕も一見そうじゃない?」


そうですね、一見、爽やで知的であっさりしてる人だと思いました。こんなに性欲が強い人だとは思いませんでした。」


「でも一回そうなっちゃうとさ、歯止めがきかないっていうか。こんなに相性がいいんだもん。

行き着くところまでいくしかないよね」


「行き着くところまで、ですか


「考えてもみてよ?僕ら、最初から不倫だったじゃない?最初はtefeさんが既婚者で、僕が独身で。そのあと僕も結婚したり色々なことがあったけど、ずっと僕たちの関係は変わってないよ。それにどんどん新しい境地を開いてきてるじゃない?


「そうですね、身体だけの関係ですから、逆に続いちゃてますね


「ダンナさんとセックスしてた期間と、僕とセックスしてた期間のどっちが長い?回数だってどっちが多い?僕は、男と女でいる期間が1番長いのはtefeさんなんだよ。圧倒的にね。」


私もですけど」


※期間だけではなく、“セックスは小さな死”という言葉を身体で理解させてくれたのも彼だけだ。

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「だからさ、僕らは行き着くとこまでいくんだと思う。例えばアナルセックスとかね」


「もう!しつこいですよ」